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「為替」 イランの原油代金の円建て決済要請などで円上昇121.95円、原油反発74ドル／ニューヨーク外国為替市場概況
7月14日6時40分配信 フィスコ
「イランの原油代金の円建て決済要請などで円上昇121.95円、原油反発74ドル」ニ
ューヨーク外為市場概況 2007年7月14日（土曜日）−株式会社フィスコ 平松京
子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:35JST 「イランの原油代金の円建て決済要請などで円上昇121.95円、原油反発74ドル」
【ロンドン市場概況】
13日のロンドン外為市場では、CTA筋らの全般的なドル売りが一時みられ、ドル・
円は122円42銭から122円21銭まで下落し、売り一服後122円43銭まで買い戻された。
ユーロ・ドルは1.3780ドルから1.3789ドルまで上昇したが、1.3800オプション防戦
の売りに伸び悩み、1.3765ドルまで下落、ユーロ・円も168円53銭から168円74銭ま
で強含んだ後168円50銭まで下落した。ポンド・ドルは2.0303ドルから2.0333ドルま
で上昇後2.0310ドルに反落、ドル・スイスは1.2034フランから1.2024フランまで下
落後1.2044フランまで上昇した。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
アルムニア欧州委員
「為替相場、市場が決めるべき」
「07年のユーロ圏成長率、欧州委予測の2.6％上回る可能性」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：122円39銭、ユーロ・円：168円71銭、ユーロ・ドル：1.3787ドル、ポン
ド・ドル：2.0330ドル、ドル・スイス：1.2031フラン
【ニューヨーク市場概況】
13日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米6月小売売上高が予想を下回った
事や「イラン国営石油が日本の石油元売りに原油輸入の円建て決済を要請した」と
のニュースを受けた円買い・ドル売りに122円40銭から121円92銭まで下落し、本日
安値圏の121円95銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは低調な米小売売上高を受けたドル売りに一旦1.3815ドルまで上昇し
ユーロ導入来の最高値を更新したが、その後、予想を上回る米7月ミシガン大消費者
信頼感指数速報値を好感したドル買いが強まり1.3770ドルへ反落し、1.3785ドル前
後で取引を終えた。ユーロ・円はイランの原油代金の円建て決済要請のニュースや
来週のユーロ債償還・利払い絡みの売りを受けて168円81銭から168円02銭まで下落
した。ポンド・ドルは2.0367ドルまで上昇後2.0321ドルへ反落し、ドル・スイスは
1.1985フランまで下落後1.2039フランへ反発した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
9月までの利下げ確率：4％で変わらず
年内の利下げ確率：14％で変わらず
【原油市場】
原油相場は反発し、約11ヶ月ぶりの高値水準。国際エネルギー機関（IEA）が13日に
発表した報告書の中で、08年度の世界の原油需要が中国や中東の消費拡大によって
前年比2.5％増の日量8820万バレルに加速するとの見方を示したことから買いが優勢
となった。本日は北海ブレンド原油相場の上昇も支援材料となり、同原油は今月に
入って8.7％上昇し、昨年8月以来の高値水準となる77ドル台半ばまで強含んだ。NY
原油先物価格は74.00ドルまで上昇し、ほぼ高値となる73.93ドル（前日比+1.43ド
ル、+1.9％、年初来+21.0％）で取引を終えた。なお、今週の原油価格の騰落率は
+1.5％となった。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。主要企業の好決算や7月ミシガン大学消費者信頼感指数が予想を
上回ったことを好感して堅調推移となった。セクター別では、公益事業や不動産が
上昇した一方でヘルスケア機器・サービスや家庭用品・パーソナル用品が軟調。著
名投資家ウォーレン・バフェット氏が住宅建設大手のホブナニアン(HOV)を買い付け
ているとの憶測で住宅建設各社が上昇。給与支払いサービスのペイチェックス
(PAYX)は増配と10億ドルの自社株買いを発表して5%高となった。デパートのノード
ストローム(JWN)は、一部アパレル部門の売却で合意間近との観測から小幅上昇。ダ
ウ構成銘柄では、アルキャン(AL)への敵対買収提案を撤回したアルコア(AA)が上
昇。またゼネラル・エレクトリック(GE)は事前予想に一致する決算を発表するとと
もにサブプライム住宅ローン部門を売却する意向を示して買われた。結局ダウは
45.52ドル高の13907.25、ナスダックは5.27ポイント高の2707.00で取引を終了し
た。来週から本格化する4-6月期決算発表への期待が高まる形でダウとS&P500指数は
共に過去最高値を更新して週の取引を終えた。
【通貨オプション】
オプション市場では、下値警戒感の再燃に買いが先行し1ヶ月物変動率は6.950％
から7.150％へ上昇、3ヶ月物は7.125％で変わらず、6ヶ月物は7.175％から
7.225％、1年物は7.150％から7.200％へそれぞれ上昇している。
リスクリバーサルでは、引き続き円先高観を受けた円コール買い意欲が強く、25
デルタ円コール1ヶ月物は+1.650％から+1.700％へ拡大、3ヶ月物は+1.750％、6ヶ月
物は+1.825％でそれぞれ変わらず、1年物は+1.975％から+1.925％へ縮小した。
【経済指標】
米・6月小売売上高：前月比-0.9％（予想-0.1％、5月+1.5％←+1.4％）
米・6月小売売上高（自動車除く）：前月比-0.4％（予想+0.2％、5月+1.6％←
+1.3％）
米・6月輸入物価指数：前月比+1.0％（予想+0.7％、5月+1.1％←+0.9％）
米・6月輸出物価指数：前月比+0.3％（予想+0.3％、5月+0.2％←+0.1％）
米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値：92.4（予想86.0、6月85.3）
米・5月企業在庫：前月比+0.5％（予想+0.3％、4月+0.4％）
【要人発言】
イラン国営石油
「日本の石油元売りに原油輸入の円建て決済を要請」
フィョン仏首相
「ユーロ・ドルは議論の対象」
「ECBの独立性を疑問視しているわけでない」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 122.40 122.42 121.92 121.94
ユーロ・ドル 1.3782 1.3815 1.3764 1.3781
ユーロ・円 168.68 168.81 168.02 168.06
ドル・スイス 1.2033 1.2044 1.1985 1.2025
ポンド・ドル 2.0308 2.0367 2.0303 2.0343
株式市場：
NYダウ 13859.86 13932.29 13845.88 13907.25
ナスダック 2696.66 2707.64 2694.09 2707.00
債券市場： （始値） （終値）
米国債 2年物 4.933 4.920
米国債10年物 5.124 5.095
米国債30年物 5.222 5.186
先物市場：
NY金先物 668.3 669.7 664.5 667.3
NY原油先物 73.00 74.00 73.00 73.93
シカゴ日経平均先物 18290 18310 18230 18250
最終更新:7月14日6時40分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070714-00000001-fis-brf
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