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ダウ・ケミカル 【東証外国:4850】
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=4850.t&d=t
2006年は、ダウにとって素晴らしい1年であるとともに、世界経済にとっても素晴らしい1年となりました。
ダウの業績の概況については当レポートに十分記されていることと思います。
そこで、この手紙では世界が今まさに文明の歴史上、何か特異な局面に差し掛かっている
と思われる理由についてお話しようとおもいます。
自分自身のキャリアの大半を世界の新興諸国で過ごした後、私は、490億ドル規模のグローバル企業のトップに就任しました。
そのおかげで、世界経済の成長が加速していく様を自分の目で観察する幸運に恵まれたわけですが、同時に経済成長により何億人もの人々の暮らしが改善されていく様子も目の当たりにしました。
人類の歴史上、「諸国民の富」の分配は不平等であることが常でした。それが今では年を追うごとに、自由市場の力が不平等を緩和しながら生活水準を引き上げると共に、世界人口の大部分をその影響下に取り込みつつあります。
もちろん、富を生みだして、それを地球上65億の同胞に公平に分配するには、課題がまだ数多く残されています。特に、安全な水の確保に苦しむ人々が12億人も存在しています。
しかし、自由市場の力がかつてないほど高まり、あるいはかつて意識されている今こそ
自由市場にはまだ大きな潜在力があり、人間が本来備えた創意を引き出す目覚ましい能力があるという点を認識すべきだと思います。
2007年は、自由市場理論の父であるミルトン・フリードマン氏の功績に思いをはせるのにふさわしい年でしょう。
同氏は米国出身の経済学者でノーベル賞受賞者ですが、2006年11月94歳で亡くなりました。フリードマン氏への自賛は世界の至る所から寄せられました。最も鋭い所見を表明したのはおそらく、著名な経済学者であり、アメリカ連邦準備制度理事会の議長を務めたアラン・グリーンスパン氏で、「何世代もの時を通じて、文明の方向性を実質的に変化させるほどの独創的な発想ができる人物の出現は、極めてまれなことである」と述べています。
フリードマン氏が早い段階で得た見識に世界が追いつくまでには、しばらく時間を要しました。その見識とは、自由市場は完ぺきではないながら、経済成長を促し、その成長をもって膨大な数の人々の生活基準を高め、暮らしを改善することができる極めて優れた手段であるということです。
経済成長は、個人の自由や社会的公正の改善など、差し迫った政治的および社会的な問題の多くを解決する上で、不可欠な原動力となることにもフリードマン氏は気づいていました。
そうした、精神から、ダウが経済成長と人々の生活条件の向上にいかに貢献を果たしているかについて、年に一度、最新情報をお届けする目的で当レポートを発行しています。
ダウが化学を活用することで生活水準の向上に役立つ製品を作り、雇用を創出し、私たちが暮らし働く地域社会への投資活動の様子をお伝えしたいと思います。
ここでいう、地域社会とは、ダウのような、グローバル企業にとって、全世界を意味することを申し添えます。