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ロシアの金融アナリスト・・・ ロシアの金融市場に世界3・4位バークレイズ・中国建設銀行が進出 【ノーボスチ通信】
http://www.asyura2.com/07/hasan51/msg/116.html
投稿者 hou 日時 2007 年 6 月 27 日 21:07:08: HWYlsG4gs5FRk
 

どちらかというとロシア国民向けの説明か?

http://www.rian-japan.com/news/details.php?p=531&more=1

ロシアの銀行は外国銀行に占領されることはない。
12:08
今日の話題


アナトリー・ゴリェフ、金融アナリスト、ロシア・ノーボスチ通信社に寄稿。

6月21日から24日までウイーンで開かれるCIS諸国フォーラムの重要テーマの1つにロシアのWTO加盟の問題がある。金融関係者を心配させているのは、銀行資本に外国資本が占める割合が80-90%、場合によっては100%近くになってしまった東ヨーロッパ諸国の道をロシアの金融市場も繰り返さないだろうかということである。もし、繰り返すなら、これが国家にとって利益になるのか、あるいは逆に、完全に外国資本に頼らざるを得ない国になってしまうのか?

一見したところ、このような悲観的予測をする根拠はある。西側の銀行は、実際、非常に積極的にロシアの金融市場を「占領」しつつある。すでにロシアに進出した銀行の中には、著名な国際金融グループ、Societe Generale、Raiffeisen International、ICIC Bank、BNP Paibas、Citigroup、HSBC、Intesa、UniCredit などがある。

 本年、これは現世の実力のリストとしてはこの全く完全ではないが、このリストに新しい名前が加わる可能性がある。ロシアの金融市場に、規模では3番目のイギリスのBarclays銀行と中国の最大級の銀行Industrial & Commercial Bank of China (ICBC)が進出するのだ。

 この予想された進出のどちらも、それなりに象徴的な出来事である。Barclays銀行の場合は2番目の試みだ。このイギリスの金融組織は1990年代にロシアに進出したことがあるが1998年のデフォルトの直後しばらくして退去した。中国の銀行ICBCに関しては、市場資本額の規模では世界で4番目を占め、その額は2089億ドルである。

それでも、かつて東ヨーロッパ諸国に起きたような「西側」と「東側」の金融組織による完全な占領がロシアの銀行市場にも起こり得ると考えるのは極めて疑問である。

このように、外国の金融組織のロシアに対し積極的に進出を展開しているにも拘らず、外国資本のロシア金融市場全体に占める割合は18%以下である。本年最初から、この指数は2%増大した。尤も、この増大は、ロシア中央銀行幹部会副会長アレクセイ・ウリュカエフは、外国の大金融機関がロシアの銀行株を大量に購入したからではなくて、国際ポートフォリオ投資家が積極的に活動したからであると説明している。


 これらの組織はVTB(ヴネシトルグバンク、対外貿易銀行)のIPOやズベルバンク(貯蓄銀行)の株式追加発行に積極的に参加(購入)した。その結果、VTBではIPO発行後は、外国資本の割合は、約12%、ズベルバンクでは21%以上に達した。しかし、これをもとに、この2つのロシアの金融組織が「他人の所有物」になる危険があると考える根拠はほとんどない。非居住の外国投資家の割合は多くの参加者の間で洗い流されはっきりしなくなるからだ。彼らは、VTBやズベルバンクの管理にせよ、発展戦略作成にせよ、影響を与えることは、議決上、できないからだ。

この2つの金融巨人は、極端に集中化しているロシアの金融システムの核になっている。ロシアには既存の銀行が1200あるが、そのうち14の銀行がロシア全銀行システムの約半分の資本を占めている。その中でもズベルバンクとVTBは割合が多く、それぞれ25%と7%を占める。

従い、ロシアでは、国際金融グループの手に銀行管理権が完全に移ってしまったチェコやルーマニアあるいはスロヴァキアのようなシナリオが起こることはあり得ない。ロシア国家は、国営銀行の管理をロシアの民間投資家にも、ましてや、非居住者の外国投資家にも譲るつもりはない。従い、「西側金融」と「東側金融」がロシアの民間銀行の大部分を成長し切らぬ最初のうちから買い上げてしまったとしても(そのようなことは殆ど可能性はないが)、市場の大部分はロシアの銀行界によって管理されることには変わりはないだろう。

東ヨーロッパのシナリオがなぜロシアで起こる可能性が少ないか2番目の理由もある。専門家の見方によれば、外国の大金融組織がチェコやルーマニアやスロヴァキアに進出した時点ではこれらの国の国営銀行は極端な「資本不足」の状態にあったことである。つまり、これは、資本を増やすための、すなわち、自分の信用力を高めるための資金を獲得するところがなかったことを意味した。

 外国の銀行から戦略的に有望な投資家を誘致することは、この状況の中ではこれらの国にとっては、あらゆる貧困からの万能の薬に思えた。「TOP-100」あるいは少なくとも「TOP-200」には入っているロシアの銀行にはこのような問題は緊急性がない。銀行市場の収益性の指数が毎年30-40%に達する状況では、銀行の所有者は自分の金融機構を発展させることに資金を投下することを優先する。

従い、ロシアの銀行はもちろん「売却される」ことはあるが、大量でもなく、また、どの資金でも良いというわけではなかった。従って、市場が将来占領されるという恐怖は少し大袈裟過ぎる。WTO加盟後にロシアの金融市場に外国資本が占める割合が急激に増えると言う予測も大袈裟過ぎる。最近の数年間の動きを見ても、ロシア市場に定着したいと考える国際グループは、定着作業を、ロシアがWTOに加盟するかどうかを待たずに、今すでに現在見事にやっている。


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