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□チョー売り手就職戦線ウラ側、希望企業内定は難しい? [ZAKZAK]
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_06/t2007062217.html
チョー売り手就職戦線ウラ側、希望企業内定は難しい?
チョー売り手市場といわれた今年の就職戦線。大企業の採用活動はほぼ終わったが、買う側(企業)も売る側(学生)もえらく苦労したようだ。景気回復を背景にメガバンクなど多くの企業が採用人数を増やしたが、その分、優秀な人材の確保に四苦八苦。一方の学生も第1志望の企業から内定を取れた人は一握りだったようだ。泣き笑いが交錯した2007年就職戦線のウラ側を追った。
【メガバンク明暗】
今年の就職戦線で、特に採用枠を増やしたのはメガバンク。そのため、メーカーよりも早く人材確保に動いた。
明治大法学部の男子学生は就職活動を始めたころ、友人が余裕たっぷりに「メガバンクならどこかに入れる」と話したのを覚えている。
早稲田大法学部の男子学生は「1月中旬からゼミのOBなどを通じて、三井住友銀行から接触があった」と話す。
キャリアカウンセラーの黒住皓彦氏は「三井住友はリクルーターを延べ800人投入し、3月までに必要な人材500人を確保した。かなり早い段階で学生に対して『内定手形』を出せたのが大きかった」と分析。
三菱東京UFJ銀行も「採用枠500人のうちとりあえずコア(キャリア組)の人材だけは早めに押さえた」(黒住氏)という。
一方、みずほはちょっと苦労したようだ。みずほフィナンシャルグループは5社一括のグループ採用を行っているため、「採用枠が2000人と巨大だが、証券も信託も一緒くたではリクルーターの効率が悪く、コアの確保に苦戦したようだ」(同)という。
メガバンクから早々と内定をもらい、卒業旅行に思いをはせる学生たちにも、思わぬ落とし穴が待っている。
あるメガバンクの担当者は採用活動の内幕をこう明かす。
「採用担当者にとって悩ましいのは、採用枠を大きく増やしても、優秀な人材がたくさんくるとはかぎらないこと。例えば500人必要でも、80点以上の出来の学生は100人程度。そこから合格ラインをどこまで下げて枠を埋めるかだ」
80点以上の100人は2−3回の面接で内定をもらい、将来の幹部候補であるキャリア組に位置づけられる。残りの大多数は何度も採用試験でふるいにかけられたうえ、入社後はノンキャリ組となる。
「もちろん学生に『あなたはノンキャリ組』とは伝えないが、入社3年くらいで異動先に差が出始める」(同)というからシビアだ。
【希望かなわず】
売り手市場でありながら、第1志望の内定を得た学生が少なかったのも今年の特徴だ。ある大企業の担当者は「学生に『自分が企業を選ぶんだ』という意識があり、第1志望の会社を絞らずいろいろ見てやろうという姿勢があった。それを見抜かれ、志望の会社に行けなかった学生も多いのでは」と指摘する。
慶応大商学部の男子学生は志望していた商社が全滅した後、損保ジャパンから得た内定は蹴り、大手証券への入社を決めた。第1志望だった商社への思いが捨てられず、「とりあえず3年働き、続けるか商社に移るか決めたい」という。
入社してから悩む学生が続出しそうな一方、受け入れる企業側も志のない学生に苦労することになりそうだ。
ZAKZAK 2007/06/22