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http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/blog/takenaka/200706/503540_2.html
世の中,他人の老人の「下の世話」をするのに,1回いくらならやりますか?
このようなことを聞くのも,介護という行為を,お金に換算するということが,いかに不道徳かを知って欲しいからです。
食事中のヒトがいたら申し訳ないですが,臭い大便の処理というのは,マスクやビニール手袋をはめていてもあまり心地良いものではありません。
かく言う私は,勤務医時代,外科系ということで褥瘡対策の長(と言っても私一人ですが)をやらされていましたので,毎日,10人以上のご老人の「糞尿と血膿と腐った組織の処置」をやっておりましたが,1日1人当たり120円でした。今でも許せないのはその褥瘡対策をやらないと1日50円の減算というやつです。つまり私が毎日他人の老人の「下の世話+α」を120円でせっせとやらないと,50円のペナルティーを科すという仕組みです。こんな仕組みを考えた人間の性根が許せません。私はその仕組みができる前だって,私の医師としての当然の使命として,無償で,それらの崇高な行為を続けてきたのです。私の行為はまさに「現物支給」でお金には換算できないものでした。私が目の前の他人の老人の褥瘡処置をする時は,いつも遠くの故郷で,私の親にもしも褥瘡ができて,私と同じ立場の医師が,私と同じようにしてくれることを信じて処置させていただいたのです。それを120円という子供の小遣いのような金額に換算して,しかも50円のペナルティーを科すなどという姑息なことしやがって,今でも怒りが腹の底からこみ上げてきます。こういう不道徳の極みを堂々と公文書の点数表に載せて,いったい美しい日本とは何なのでしょう。私は介護,介護保険というものは,根底から考え直さなければならないと思います。
Exclu渋 2007/06/19 15:02