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消費税の増税と所得税増税の違い。
消費税の増税と、所得税の増税の違いは、消費税は売上に満遍なく掛かり、生産量あるいは国民所得と言い換えてもよいであろうが、それより資金量が一定の比率で減少することになる。生産物の量を横軸に取り、資金量を縦軸に取ると、生産量がそのままで急激に資金量が減少することになる。これがデフレスパイラルと言われる角度を下げる急激な経済縮小を招くのである。特に45度線より角度が下がり貯蓄がないデフレでは、縮小現象が顕著に現れる。
これに対し所得税の増税は、所得の多少により課されるため、無い人は課されず、高所得の人はそれほど消費に影響を受けない。それ故所得線の角度を変えるほどの衝撃は無く、消費の減少は所得線上に沿って下がっていくものになる。不景気にはなるが普通の経済縮小である。この国民所得に対して資金の比率を変えるような資金の増加や減少は、すなわち所得線の角度を変えるような資金の増減は、急激な変化を生む。
この辺のところはデフレインフレの一般理論をお読み頂ければ明らかであろう。
デフレが深化するにつれ、格差がより固定的になり、勝ち組負け組の差が顕著になる。
民間の労働者の賃金がさらに下がり、公務員との差がさらに開く。輸出企業と国内企業の格差がさらに開く。消費税は国内の需要に掛けるので、輸出業者の海外の得意先に影響がないが、国内の需要はさらに落ち込む。国内の所得減がさらに価格に対して敏感になり、低価格のものに消費が片寄っていく。より安いものを
手に入れられる輸入業者が得をし、ぜいたく品を扱う業者や、代替品が輸入される業界が不利を受ける。その結果、国内で形成される国民所得が少なくなり、政府に取り上げられる税金が変わらないため、民間と公務員の差がさらに開く。現在出ているデフレ特有の格差がさらに大きくなることになる。
そこに企業減税が加わるとどうなるのであろうか
来週に続く。blog.so-net.ne.jp/siawaseninarou/