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□中央アジア進出で日中に後れを取った韓国企業の取るべき策は [朝鮮日報]
http://www.chosunonline.com/article/20070620000025
記事入力 : 2007/06/20 11:24:08
中央ア進出で日中に後れを取った韓国企業の取るべき策は
カザフスタンやアゼルバイジャンなど、中央アジアで韓国企業が資源開発以外の分野において成果を出せないでいると指摘する報告書が発表された。日本、中国、トルコなどの企業はすでに市場獲得に乗り出しているが、今からでも差別化戦略で市場に参入すべきということだ。
LG経済研究院は19日、「中央アジアでの韓国企業のみじめな成績表」と題された報告書で「中央アジアで資源分野以外で好業績を収めている韓国企業は多くない」と明らかにした。
同報告書は「この地域は資源開発により経済規模が急速に拡大しているが、資源開発以外の市場も同時に拡大するだろう」と予測した。
現在カザフスタン、アゼルバイジャン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの中央アジア4カ国の国内総生産（GDP）規模は1400億ドル（約17兆円）ほどだが、2010年には2800億ドル（約34兆円）、15年には4000億ドル（約49兆円）規模に拡大するとみられている。
同報告書ではとりわけ「これまで相対的に注目を受けてこなかったウズベキスタンとトルクメニスタンが、今からでも市場を先に掌握することで結果を得られる地域だ」と強調している。
同報告書はまた、この地域での韓国企業に対するイメージは良好だが、中国・トルコ・日本・米国企業ははるかに優れた業績を出していると指摘した。
輸出額基準で見ると、韓国はこれらの国々から後れを取っているというのだ。
実際、これらの地域で最大の市場であるカザフスタンでは、韓国からの輸出は中国の5分の1で、アゼルバイジャンやトルクメニスタンへの輸出は1億ドル（約123億円）にも満たない。
同報告書は「伝統的にリスクを避ける傾向にある日本企業も、政府開発援助（ODA）の資金を活用して大規模プロジェクトを受注してきた。最近は各種大型インフラ事業への入札はもちろん、人的ネットワークを活用した支援の獲得も増加している」と強調した。
今年初めに韓国政府がカザフスタンで行おうとしたウラン開発事業は中止になったが、後から交渉に乗り出した日本がウラン供給権を手にしたケースが典型的だという。
また、中国は消費市場を中心に掌握の度合いを強めており、物流アクセスの有利な利便性を活用して市場の拡大に乗り出している、と同報告者は指摘した。トルコも有利な地理的条件と言語が似ていることを活用し、繊維産業や流通市場でシェアを獲得しているという。
報告書では「中央アジアは韓国と文化も言語も異なる一種の特殊地域で、現地での経験を持つ企業だけが何らかのビジネスを展開できる」と強調した。
さらに「韓国企業は現在、種をまく地を求めてさまよっているような状況だが、米国・日本・欧州などは10年前からこの地域に種をまいてきた。しかし、今からでも参入へのきっかけをつかまなければ、5年後、10年後にこれらの市場からは何も期待できなくなる」と警告した。
そのため、韓国企業の強みである首都圏での新都市開発の経験や情報技術（IT）とサービスが融合した新概念の建築、交通機関のプリペイドカードなどの分野を開拓、参入すべきというわけだ。
さらに家電や自動車の輸出で構築したイメージや、政府による友好な外交関係などを活用した戦略も必要だと付け加えている。
edaily／朝鮮日報JNS
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