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「為替」 米年内利上げ観測&株高受けてドル・円年初来最高値122.77円/ニューヨーク外国為替市場概況
6月14日6時53分配信 フィスコ
「米年内利上げ観測&株高受けてドル・円年初来最高値122.77円」ニューヨーク外
為市場概況 2007年6月14日(木曜日)−株式会社フィスコ 平松京子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:48JST 「米年内利上げ観測&株高受けてドル・円年初来最高値122.77円」
【ロンドン市場概況】
13日のロンドン外為市場では、米長期金利の上昇を受けたドル買いが続き、ド
ル・円は122円26銭から122円48銭まで上昇、ユーロ・ドルは1.3289ドルから1.3264
ドルまで下落し、ユーロ・円は162円33銭から162円50銭で小動きになった。ポン
ド・ドルは、英平均所得伸び率が下振れしたこともあり、1.9728ドルから1.9680ド
ルまで下落し、ドル・スイスは1.2441フランから1.2469フランまで上昇した。
【経済指標】
英・5月失業率:2.7%(予想2.8%、4月2.8%)
英・5月失業保険申請件数:-9300人(予想-8000人、4月-16000人←-15700人)
英・2-4月平均所得伸び率:前年比+4.0%(予想4.5%、1-3月+4.4%←+4.5%)
【要人発言】
リーカネン・フィンランド中銀総裁
「ユーロ圏の金融政策は依然として緩和気味」
ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「ユーロ圏経済は回復から拡大に移行、インフレリスクがみられる」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:122円33銭、ユーロ・ドル:1.3286ドル、ユーロ・円:162円55銭、ポン
ド・ドル:1.9699ドル、ドル・スイス:1.2450フラン
【ニューヨーク市場概況】
13日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は強い米5月小売売上高を受けた年内
利上げ観測や、堅調な景気継続を示す米地区連銀経済報告書を受けた株式市場の上
昇に伴うキャリートレード絡みの買いなどに122円21銭から122円77銭まで上昇し年
初来最高値を更新し、ほぼ高値となる122円70銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは米小売売上高発表後に一旦1.3269ドルへ下落したが、ユーロ・円絡
みの買いに1.3315ドルまで反発し、1.3310ドル前後で取引を終えた。ユーロ・円は
米国が半期為替報告書において中国を為替操作国と認定しなかった事を受けたショ
ートカバーや、米株式上昇を受けたキャリートレードの再開に162円45銭から163円
36銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.9679ドルから1.9741ドルまで上昇し、ドル・
スイスは1.2460フランから1.2428フランまで下落した。
【FF先物米金利変更織り込
み率】
6月までの利下げ確率:0%←2%
9月までの利上げ確率:2%←0%
年内の利上げ確率:4%←利下げ確率2%
【原油市場】
原油相場は上昇。製油所稼働率の低下を受けたガソリンなどの石油関連製品の供給
懸念が買い材料となった。注目された米ドライブシーズンの第2週目となる先週分の
在庫統計では、ガソリン在庫が小幅ながら6週連続で増加。しかしながら、製油所稼
働率が予想外の3週連続の低下となり、これに伴う在庫積み上がりの鈍化もみられた
ことから供給懸念が高まった。また、イラン大統領が本日、「国連制裁決議はこれ
まで同様にイランの核開発に何の影響も与えない」と述べており、改善のみられな
いイラン情勢も相場を押し上げる要因となった。NY原油先物価格は64.90ドルから
66.45ドルまで1.5ドル以上上昇し、ほと高値となる66.26ドル(前日比+0.91ドル、
+1.4%)で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。予想を上回る5月小売売上高を受けて朝方から上昇して始まっ
た。午後になって地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表され、多くの地域で
経済の拡大が続く一方でインフレは適度に抑制されているとの見解が示されたこと
から引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。セクター別でも全面高となり、
特に不動産動や自動車・同部品の上昇が目立った。レンタルビデオのブロック・バ
スター(BBI)はシティグループが投資判断を引き上げて8.1%上昇。スプリント・ネ
クステル(S)も中西部の携帯電話会社ノーザンPCSの買収を発表して買われた。ダウ
構成銘柄ではアルコア(AA)は落雷による影響で休業していたテネシーの工場の再稼
動が伝えられて2.9%高。結局ダウは187.34ドル高の13482.35、ナスダックは32.54
ポイント高の2582.31で取引を終了し、ダウ、ナスダック共に今年最大の上昇となっ
た。値ごろ感による債券買戻しによって長期金利が急反落したことも好感された。
【通貨オプション】
オプション市場では、ドル・円が年初来最高値を更新する動きを受けて買いが先
行し、1ヶ月物変動率は6.150%から6.350%、3ヶ月物は6.375%から6.425%、6ヶ月
物は6.675%から6.725%、1年物は6.850%から6.900%へそれぞれ上昇した。
リスクリバーサルでは、円先安感が強まり円コール買いが後退し、1ヶ月物は
+1.250%から+1.200%へ小幅縮小、3ヶ月物は+1.400%で変わらず、6ヶ月物は
+1.475%から+1.400%、1年物は+1.575%から+1.525%へそれぞれ縮小した。
【経済指標】
米・週次MBA住宅ローン申請指数(6/8):前週比+6.6%(前回-1.7%)
米・5月輸入物価指数:前月比+0.9%(予想+0.3%、4月+1.4%←+1.3%)、前年比
+1.1%、(4月+2.1%←+1.9%)
米・5月小売売上高:前月比+1.4%(予想+0.6%、4月-0.1%←-0.2%)
米・5月小売売上高(除く自動車):前月比+1.3%(予想+0.7%、4月+0.1%←
+0.0%)
米・4月企業在庫:前月比+0.4%(予想+0.3%、3月+0.0%←-0.1%)
米・週次在庫統計(6/8時点)
原油在庫:前週比+8万バレル(予想-28万バレル、前回+11万バレル)
ガソリン在庫:同比+0万バレル(予想+150万バレル、前回+351万バレル)
留出油在庫:同比+28万バレル(予想+165万バレル、前回+186万バレル)
製油所稼働率:89.2%(予想90.3%、前回89.6%)
【要人発言】
米・地区連銀経済報告(ベージュブック)
「12地区のほとんどで成長は緩やかか、又は強い拡大となった」
「消費は一般的に強い」
「居住住宅市場の不振は継続しているが、商業不動産市場は好調」
「雇用市場は拡大している」
「賃金圧力の上昇は見られない」
「4地区の小売で失望がみられた」
「ほとんどの地域において価格圧力の上昇が見られなかった」
「製造業は堅調に拡大している」
米財務省為替報告書
「人民元は過小評価されているが、為替操作国とは認定できず」
「中国の為替相場政策が、国際収支の効率的調整の阻害および国際貿易における不
当な競争的優位性の獲得を目的に実施されていたという点に関し、米財務省はこれ
を断定することができなかった」
「中国は更なる人民元の柔軟化を躊躇すべきでない」
「人民元に関して中国と強力な交渉を継続する」
「人民元は世界貿易にとって決め手となる」
「実質的な進展は十分でないと財務省は認識」
「中国の為替柔軟性への取り組みは遅すぎるため早急に実施すべき」
米上院有力議員
「最終的に米国が“根本的に不均衡”と特定された通貨の国は、世界貿易機関
(WTO)による法的措置や連邦準備理事会(FRB)および他国中銀による協調為替介
入に直面する可能性」
グリーンスパン前FRB議長
「低水準の世界金利は恒久的なものでない」
「米国貿易赤字は必ずしも危険でない」
「過剰流動性時代終焉」
フィッシャー米ダラス連銀総裁(投票権無)
「連銀は、債券利回りだけに焦点を当てるわけにはいかない」
ドッジ・カナダ中銀総裁
「7/10の金融政策決定は指標次第となる」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 122.29 122.77 122.21 122.72
ユーロ・ドル 1.3284 1.3315 1.3264 1.3309
ユーロ・円 162.45 163.38 162.26 163.35
ドル・スイス 1.2447 1.2471 1.2431 1.2447
ポンド・ドル 1.9718 1.9741 1.9680 1.9732
株式市場:
NYダウ 13287.62 13485.12 13287.62 13482.35
ナスダック 2558.29 2582.31 2556.72 2582.31
債券市場: (始値) (終値)
米国債 2年物 5.094 5.081
米国債10年物 5.293 5.200
米国債30年物 5.402 5.280
先物市場:
NY金先物 649.8 656.2 649.3 652.7
NY原油先物 65.15 66.45 64.95 66.26
シカゴ日経平均先物 17750 17930 17750 17910
最終更新:6月14日6時53分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070614-00000002-fis-brf