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「為替」 ユーロ・円最高値更新後に反落164.36円⇒163.95円、原油続伸66.45ドル ／ニューヨーク外国為替市場概況
6月5日6時30分配信 フィスコ
「ユーロ・円最高値更新後に反落164.36円⇒163.95円、原油続伸66.45ドル」ニュー
ヨーク外為市場概況 2007年6月5日（火曜日）−株式会社フィスコ 平松京子/片
山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:26JST 「ユーロ・円最高値更新後に反落164.36円⇒163.95円、原油続伸66.45ドル 」
【ロンドン市場概況】
4日のロンドン外為市場では、取引の手掛かり材料難のなか、ユーロやポンドでモ
デル系ファンドらの買いが目立ち、ユーロ・ドルは1.3444ドルから1.3470ドルまで
上昇し、ポンド・ドルは1.9834ドルから1.9879ドルまで上昇した。ドル・円は、ク
ロス円が強含んだこともあり、121円93銭から122円06銭でもみ合いとなり、ユー
ロ・円は164円05銭から164円29銭まで上昇した。ドル・スイスは1.2287フランから
1.2250フランまで軟調推移となった。
【経済指標】
ユーロ圏・4月生産者物価指数：前月比+0.4％、前年比+2.4％（前年比予想+2.3％、
3月+2.8％←+2.7％）
【要人発言】
トリシェECB総裁講演
「ユーロ圏経済は力強いが、安心している時間はない」
「EU内の構造改革を加速する必要がある」
「ユーロ圏の労働力稼働率には改善する余地がある」
イタリア当局者
「G8は為替問題を協議する計画はない」
プロディ伊首相
「強いユーロはイタリアにとって好ましくないが、イタリア経済の主要問題ではな
い」
IMF
「中国株急落の影響、世界の金融市場に波及するリスク見当たらず」
「スイスフランのキャリー取引を注視すべき」
骨太方針素案
「再びデフレに戻らぬよう、民需主導の成長と安定的な物価上昇率の定着必要」
「日銀には物価安定を確実なものとし、持続成長を支えること期待」
「政府と日銀は、民需主導の成長や物価安定の実現などの基本的視点を共有」
「07・08年度の日本経済、自律的・持続的な経済成長の実現が見込まれる」
「金融・資本市場競争力強化プランを07年内にとりまとめ」
「強化プラン、総合取引所やファイアーウォール規制の見直しなど重点」
「07年秋以降、07年度を目処に消費税含む税体系の抜本的改革を実現」
「リスクへの挑戦を促す観点から、金融所得課税などのあり方を検討」
「歳出削減を継続的に断行しない限り、日本の財政再建はない」
シリア中銀総裁
「シリア、7月から自国通貨のペッグ対象を米ドルからIMFのSDRに変更」
「シリア、当面は外貨準備の構成比率をユーロとドルの半々に維持」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：121円94銭、ユーロ・ドル：1.3441ドル、ユーロ・円：163円88銭、ポン
ド・ドル：1.9785ドル、ドル・スイス：1.2296フラン
【ニューヨーク市場概況】
4日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は上海総合株価指数の急落を受けた米
株式市場の下落に伴うキャリートレード手仕舞いに121円92銭から121円55銭まで下
落したが、資本筋の押し目買いや株式市場の反発を受けた買戻しに121円75銭前後へ
反発して引けた。
ユーロ・ドルはECB追加利上げ観測を受けた買いなどに1.3472ドルから1.3500ドルま
で上昇し、高値圏の1.3490ドル前後で取引を終えた。ユーロ・円は外貨建て投資信
託設定絡みの買いや日欧金利差拡大観測などに164円36銭まで上昇してユーロ導入来
の最高値更新した後、リスク回避のキャリートレード手仕舞いに163円95銭へ反落し
た。ポンド・ドルは英金利先高観を受けて1.9866ドルから1.9928ドルまで上昇し、
ドル・スイスはキャリートレード手仕舞いに1.2251フランから1.2216フランまで下
落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
6月までの利下げ確率：0％で変わらず
9月までの利下げ確率：2％←0％
年内の利下げ確率：16％←12％
【原油市場】
原油相場は4営業日続伸し、66ドル台を回復。米エネルギー省が先週発表した25日終
了週の米原油需要が前年を2.4％上回る水準に増加していたことや、金融最大手のシ
ティグループが07年の相場見通しを従来59ドル⇒62.02ドルに、08年を従来55ドル⇒
60ドルにそれぞれ上方修正したことなどが手掛かり材料となった。朝方は中国株の
下落を受けたリスク回避の動きに軟調推移となったが、米株式市場の反発に弱含む
動きは一時的なものにとどまった。NY原油先物価格は4/30以来、約1ヶ月ぶりの高値
水準となる66.45ドルまで上昇し、66.21ドル（先週末比+1.13ドル、+1.7％）で取引
を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。中国株式相場が急落したことを受けて朝方は下落して始まった
ものの、主要企業の買収・合併や大規模自社株買いが好感されており、引けにかけ
て上昇に転じる展開となった。セクター別では、エネルギーや食品・生活必需品小
売が上昇した一方で半導体・同製造装置や公益事業が下落。通信機器のアバイア
(AV)が投資ファンドによる買収間近との観測から4.2%高。サブプライム住宅ローン
のアクレディテッド・ホーム・レンダーズ(LEND)が投資ファンドに4億ドルで買収さ
れる見込みとなり9.7％高となったほか、携帯端末のパーム(PALM)も同社の25％相当
の株式を投資ファンドに売却することで合意し9.2％高となった。ダウ構成銘柄で
は、自社株買いの発表を受けてアナリストの投資判断引き上げが相次いだウォルマ
ート(WMT)が続伸。結局ダウは8.21ドル高の13676.32、ナスダックは4.37ポイント高
の2618.29で取引を終了した。ダウ平均及びS&P500指数は共に最高値を更新してお
り、中国株式相場の下落による影響は限定的との見方が支配的となっている。
【通貨オプション】
オプション市場では、レンジ相場を受けて売りが先行し1週間物の変動率は
5.925％から5.475％、1ヶ月物は6.200％から6.100％の過去最低水準近辺へ低下し
た。期日物でも3ヶ月物は6.425％から6.275％、6ヶ月物は6.675％から6.525％、1年
物は6.750％から6.650％へそれぞれ低下している。本日は6ヶ月物の買い意欲が目立
っていた。
リスクリバーサルは、動意乏しく25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は
+0.950％、3ヶ月物は+1.150％、6ヶ月物は+1.275％でそれぞれ先週末と同水準で取
引されているが、1年物は+1.475％から+1.425％へ縮小した。
【経済指標】
米・4月製造業受注：前月比+0.3％（予想+0.6％、3月+4.1％←+3.5％）
【要人発言】
関係筋
「中国証券監督管理委、4投信に国内株への投資を認可」
サルコジ仏大統領
「フランス大統領、サミットで為替への懸念表明」
リーカネン・フィンランド中銀総裁
「現在の経済見通しは一般的に良好」
「投資家はリスクを適切に見極めていない可能性」
アルムニア欧州委員
「ユーロ高は経済ファンダメンタルズを反映したもの」
「潜在成長率を超えるユーロ圏の高成長、08年も継続」
ロート・スイス中銀総裁
「スイスフラン安は一過性である可能性」
「価格安定のため政策金利を決定」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 122.03 122.06 121.55 121.77
ユーロ・ドル 1.3448 1.3500 1.3444 1.3490
ユーロ・円 164.10 164.36 163.95 164.26
ドル・スイス 1.2286 1.2287 1.2216 1.2237
ポンド・ドル 1.9837 1.9928 1.9834 1.9913
株式市場：
NYダウ 13667.21 13690.38 13618.78 13676.32
ナスダック 2605.11 2619.75 2604.85 2618.29
債券市場： （始値） （終値）
米国債 2年物 4.967 4.962
米国債10年物 4.952 4.929
米国債30年物 5.057 5.023
先物市場：
NY金先物 677.3 679.5 674.8 676.3
NY原油先物 64.90 66.45 64.80 66.21
シカゴ日経平均先物 17915 18000 17915 17985
最終更新:6月5日6時30分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070605-00000001-fis-brf
- 追記：EUR/JPY 163.95円程度を底値に、約2時間で164.1円台に復帰、現時点までほぼ横ばい ＸＬ 2007/6/05 07:44:26
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