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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu145.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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最終的に米国株式市場におけるバブルの大天井は形成され、暴
落のタイミングになったと思う。今日の夜にでも米国株の大暴落?
2007年6月4日 月曜日
このグラフがNY株式の大暴落を予兆している
◆Death of Credit 5月24日 松藤民輔の部屋
http://blog.ushinomiya.co.jp/economics/2007/05/death_of_credit.html#more
この言葉が有名になる日は近い(多分、サブプライムローンより有名になるだろう)。デス・オブ・クレジットとは流動性の危機の事を言う。突然、銀行から融資が止まると説明するほうが簡単かな?
米国における不動産価格の下落と住宅価格の下落は、日本の15年前の姿に似ている。ある日突然、不動産会社への融資規制が政府の命令でスタートした。
銀行がお金を貸せなくなる。不動産を買う人はいなくなり、不動産の大暴落を産んだ。順調に事業を営んでいる会社が銀行からお金が出なくなることで事業が立ちゆかなくなることになる。米国ではどんな理由で融資規制が始まるのか?政府あるいは自己規制になるのかもしれないが。
株価の暴落が先かデス・オブ・クレジットのほうが先か議論しても意味がない。北米の銀行が融資をストップせざるえない時がデス・オブ・クレジットといい、流動性の危機をつくり、資産バブルを終わらせる。来週あたりからこの言葉が有名になる可能性がありそうだ。
◆天を見ず河を見る 5月30日 松藤民輔の部屋
http://blog.ushinomiya.co.jp/economics/2007/05/post_12.html#more
昨夜のNYで10年国債が4.885%まで上昇した。長期金利の上昇が始まり、短期が下がれば僕のシナリオが始まる。米国国債のイールドカーブが株式市場の変化の予兆を示しているとは僕の人生の大きな発見だった。
本当にイールドカーブの動きが何かを物語るなら、天気を見るのに天を眺める必要はない。河の流れを見ればいい。
このチャートを目にした僕は、2000年のITバブルから米国ナスダックが約80%(2000年3月10日の5132.52から2002年10月1日に1108.49まで下落)の大暴落したことを思い出した。2000年秋に1.10だった数字は2004年には0.16まで下がった。
これは3ヶ月物米国国債(例えば3%)を10年物の利回り(例えば3.8%)で割った数字である。それが今年の2月には1.09まで上昇した。これはまさにITバブル暴落直前と同じレベルに到達していた事になる。
このチャートは先日の赤から緑に変化するものと同じ発想だが、僕にはより視覚的にバブル崩壊の予兆を示しているものに見える。まさか株価の先行指標や先行性が金利の状態にあるとは驚きの発見であった。そして発見は確信へと移り変わっていった。
◆ファイナルステージ・オブ・ブーム 5月31日 松藤民輔の部屋
http://blog.ushinomiya.co.jp/economics/2007/05/post_13.html#more
原油の急落と上海株の急落が起きた。次は銅とニューヨーク株の連動になるような気がする。
銅の上昇もようやく一服したところだ。危機ラインである40日移動平均線上にある。このラインを割れたら、急落すること間違いない。2001年11月の0.79から上昇し、昨年5月に4.17とピークに達した。約428%増の上昇。過去3回の100%台と比較すれば、今回の銅のバブルがいかに大きいものか解る。
1988年12月に銅がピークに達したが、その1年後にベルリンの壁が崩壊した。現在のフランスの政治は左から右に傾いた。今回の銅の崩壊は世界の政治に何をもたらすのだろうか。
◆『世界バブル経済終わりの始まり』 6月1日 松藤民輔の部屋
http://blog.ushinomiya.co.jp/economics/2007/06/post_14.html#more
『世界バブル経済終わりの始まり』(講談社出版)
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4062140489.html
が書店に並んだ。皆さんには是非読んでいただき、アマゾンコムで五つ星の高い評価を挙げてもらいたいものである。
さて、サブプライム債の価格は昨年8月の100から今年2月27日の73まで下げた。それが先週の木曜日に84.6まで上昇し、現在81.66まで下げている。サブプライム債の下落は明らかに米国における金融恐怖を惹起させることになる。
BKXというフィラデルフィアKBW銀行株指数は2月20日に121になり、上海株暴落で109まで下げた。5月18日に118.4になり現在117まで下げてきた。ボブホイ達の分析では全ての金融セクターに売りのサインが出たという。
サブプライムローン債の下落により、より正確なタイミングを得られると思うが、最終的に米国株式市場におけるバブルの大天井は形成され、暴落のタイミングになったと思う。
米国市場における空売りの急増から、空売りの買戻しによる上昇があと1週間程続くかもしれない。しかし僕は、今日の夜にでも米国株の大暴落が始まってもおかしくはないと信じている。
(私のコメント)
昨日は本屋で松藤民輔氏の「世界バブル経済終わりの始まり」という本を見かけたので、さっそく買って読んでいるのですが、松藤氏のブログにも米国株式が緊急事態が訪れている事が書かれています。「株式日記」でもドル、株、債券の暴落の危険性は日頃から書いているのですが、それが何年も続くと予想が外れているかのように思われてしまう。
しかし株の暴落を防ごうと思えば数年くらいは先送りにすることが出来る。だから日頃から警告しておけば金融政策や経済政策で先送りする事ができる。まさに狼少年の例えですが、誰もがその予想を信用しなくなった時が本当の暴落が訪れる時だ。
中国経済も90年代からバブルが破裂すると言う予想がありますが、これも同じで、予想が信用されている時は投資も慎重になり、政府当局も対応した政策をとるからバブルの崩壊は先送りできる。
日本のバブルの崩壊も土地や株の値段が上がりすぎて、いつかは暴落するだろうと思っていましたが、まさか総量規制や地価税を導入するほどのバブル潰しをしてくるとは思わなかった。バブルを潰したところで規制を解除すれば簡単に元に戻ると思っていたからだ。ところが元に戻らなかった。
だからアメリカ政府も中国政府もバブルを潰すようなバカな政策はしていない。グリーンスパンのように0,25%ぐらいずつ金利を上げていく位の慎重さが必要だった。1929年のアメリカの大恐慌も時の政府の誤った政策が大恐慌をもたらしたのであって、日本の失われた10年もアメリカの大恐慌も間違った政策がもたらしたものだ。
松藤氏によれば米国国債の金利のグラフが株式の暴落を予兆していると言う事ですが、2000年のITバブル崩壊の暴落の時のレベル水準にあるということです。つまり金の流れに変調が来ているのですが、政府当局がすばやく手を打てば株の大暴落は回避できるし、気がつかなければ本当に大暴落が来る。
アメリカのサブプライムローン破綻は複雑なデリバティブに組み込まれてどのような影響をもたらすが誰も予想が出来ていない。しかし最悪の状況を想定しておくべきだろう。これは決してアメリカだけの事ではなく、世界的規模で起きたバブル経済の終わりの始まりなのだ。
つまり80年代に起きた日本のバブルの発生と90年代に起きたバブル崩壊が、世界的規模で同じ事が起きているのだ。サブプライムローンとは住宅を担保とした金融ですが、住宅が値上がりしている時は消費を増大させて好景気をもたらしますが、それが逆転すると日本のバブル崩壊と同じ事が起きる。
株や不動産の値下がりも30%程度なら容易に回復できるが、日本政府と日銀は半値以下にたたき落としてしまった。当時の政府は土地が半値になっても影響は少ないと言う予測を立てていたからだ。マスコミによるバブル潰しの大キャンペーンで政府もバブルを潰さないと言う政策がとりにくかったのも確かだ。
アメリカで起きている不動産価格の下落も、銀行がこれ以上金を貸したくても貸せない状況が出来たからであり、アメリカ政府やFRBがこれに対して適切な対策が取れるだろうか? 当面やれることは金融を緩和して金利を少しづつ下げていく事しかできない。しかしそれはドルの下落を招く。
今までは日本の金がアメリカに回って景気を支えてきましたが、日本は金利を少しずつ上げてきて金融を引き締め始めた。これは世界に資金を供給してきた日本が金融を引き締めれば、2月末に起きたような世界同時株安を引き起こした。
もし本気で福井日銀総裁が金利を引き上げ始めれば、90年代に起きた日本のバブル崩壊と同じ事がアメリカを始めとして世界的に起きるだろう。日本の金利が3%から4%に引き上げられたらアメリカは完全にアウトだ。福井日銀総裁はバブル当時の営業局長だった。つまりバブルを発生させそれを潰した中心人物ですが、福井総裁は世界的規模のバブルに対して対処できるだろうか?
「株式日記」は「アメリカ政府機関」からもアクセスのある大変権威のあるブログなのですが、日銀や財務省も読んでいる事だろう。どうして日本の景気を回復させないのかという疑問もありますが、日本が不況で超低金利でないと世界に資金を供給できない。だからアメリカを滅ぼすには核兵器は要らない。日本が金利をを2,3%上げればアメリカはおしまいだからだ。