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「為替」 米株式市場動向に連れてドル・円“往って来い” 121.44-77円／ニューヨーク外国為替市場概況
5月31日7時0分配信 フィスコ
「米株式市場動向に連れてドル・円“往って来い”121.44-77円」ニューヨーク外為
市場概況 2007年5月31日（木曜日）−株式会社フィスコ 平松京子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:36JST 「米株式市場動向に連れてドル・円“往って来い” 121.44-77円」
【ロンドン市場概況】
30日のロンドン外為市場では、欧州通貨の対ドル、対円での買い戻しが先行した
後、ドル買いが全般的に優勢になり、ドル・円は121円58銭から121円77銭まで強含
みに推移、ユーロ・ドルは1.3432ドルから1.3450ドルまで上昇後1.3418ドルまで下
落し、ユーロ・円は163円33銭から163円65銭で上下した。ポンド・ドルは1.9769ド
ルから1.9793ドルまで上昇後1.9736ドルまで下落、ドル・スイスは1.2257フランか
ら1.2238フランまで下落後1.2277フランまで上昇した。
【経済指標】
ユーロ圏・4月マネーサプライM3：前年比+10.4％（予想+10.7％、3月+10.9％）、3
カ月移動平均：+10.4％（3月+10.2％、参考レート4.5％)
南ア・4月消費者物価指数：前年比+7.0％（予想+6.5％、3月+6.1％）、コア指数：
前年比+6.3％（予想+5.9％、3月+5.5％)→中銀ターゲットの3-6％を2003年8月以降
初めて突破
【要人発言】
ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「ECBの追加利上げ、ペースや幅含めあらゆる選択肢が考えられる」
「インフレリスクは上向き、ECBは強く警戒」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：121円64銭、ユーロ・ドル：1.3424ドル、ユーロ・円：163円29銭、ポン
ド・ドル：1.9755ドル、ドル・スイス：1.2260フラン
【ニューヨーク市場概況】
30日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は予想を下回るADP全米雇用報告やリス
ク回避のクロス・円絡みの売りを受けて121円70銭から一旦121円44銭へ下落した
が、米株式市場が上昇に転じた事から121円70銭まで反発して121円66銭で引けた。
ユーロ・ドルはユーロ・円絡みの売りに押されて1.3441ドルから1.3413ドルまで下
落し、1.3430ドルで取引を終えた。ユーロ・円は米株式市場の動向に連れて162円95
銭まで下落後163円47銭へ反発した。ポンド・ドルは1.9736ドルから1.9770ドルまで
上昇し、ドル・スイスは1.2277フランから1.2246フランまで下落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
6月までの利下げ確率：2％で変わらず
9月までの利下げ確率：6％で変わらず
年内の利下げ確率：34％←32％
【原油市場】
原油相場は反発。米株式市場の上昇を受けて中国の株式相場の過熱抑制策による
中国株の急反落で強まったリスク回避の動きが後退したことから買い戻された。ま
た、米ドライブシーズン直前における在庫統計の発表が31日に予定されており、ガ
ソリン在庫が5年間平均よりも7％少ない水準にとどまることが予想されていること
も売り手控え感につながった。NY原油先物価格は63.85ドルまで上昇し、63.49ドル
（前日比+0.34ドル、+0.54％）で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。中国株式市場の急落などを受けて朝方は小幅下落して始まった
ものの、午後に発表された5月のFOMC議事録を受けて再び利下げへの期待が高まり、
引けにかけて上昇する展開となった。セクター別では、不動産やエネルギーが上昇
した一方で半導体・同製造装置や医薬品・バイオテクノロジーが軟調。アップル
(AAPL)は新サービス「iTunes Plus」開始を明らかにして3.9％高。ソフトウェアの
CDW(CDWC)は投資ファンドによる買収に合意して上昇。その一方で、決算で予想以上
に損失が拡大した大手書店のボーダース(BGP)は下落。ダウ構成銘柄ではアルコア
(AA)やボーイング(BA)が2％を超す上昇となった。結局ダウは111.74ドル高の
13633.08、ナスダックは20.53ポイント高の2592.59で取引を終了し、S&P500は約7年
ぶりに終値ベースでの史上最高値を更新した。FOMC議事録ではサブプライム住宅ロ
ーン問題や住宅市場の低迷が長期化する可能性に言及しており、一旦後退していた
早期利下げ期待が再び高まる結果となった。
【通貨オプション】
オプション市場では、中国株式市場の高値警戒感などを受けたリスク懸念に伴う
買いに堅調に推移している。1週間物の変動率は6.300％で昨日比変わらず、1ヶ月物
は6.450％から6.350％へ低下したものの、3ヶ月物は6.575％から6.675％、6ヶ月物
は6.725％から6.775％、1年物は6.800％から6.850％へそれぞれ上昇した。
リスクリバーサルは、米株式市場が上昇に転じた事で、円コール買いが後退し25デ
ルタ円コール・ドルプット1ヶ月物+1.200％から+1.050％、3ヶ月物が+1.350％から
+1.250％、6ヶ月物は+1.450％から+1.325％、1年物は+1.525％から+1.475％へそれ
ぞれ縮小している。
個別では、2週間物で120円50銭、121円00銭ストライク、6/15期日119円70銭ストラ
イクオプションなどの取引が話題となっている。
【経済指標】
米・週次MBA住宅ローン申請指数（5/26）：前週比-7.3％（前回+1.6％）
米・5月ADP全米雇用報告：前月比+9.7万人（雇用者数予想+11.5万人、4月+6.1万人
←+6.4万人）
加・4月鉱工業製品価格：前月比+0.1％（予想+0.5％、3月+1.3％)
加・4月原料価格指数：前月比+3.3％（予想+1.0％、3月+1.9％）
加・1-3月期経常収支：+65億カナダドル（予想+70億カナダドル、前期+46.2億カナ
ダドル←+30億カナダドル）
フランス・4月失業率：8.2％（3月8.3％)
【金融政策】
ポーランド中銀：政策金利4.25％に据え置き
ノルウェー中銀：政策金利を4.25％へ引き上げ
【要人発言】
米FOMC議事録(5/9)
「住宅市場の経済への悪影響は予想以上に継続」
「GDPは年内潜在的成長ペースを若干下回る」
「個人消費は更に緩やかなペースで拡大」
「成長、価格予想の変化はあまり無い」
「インフレは引き続き主要な懸念要因」
「コアインフレは引き続き高過ぎる水準」
「企業設備投資の不振は緩和」
「海外のインフレ圧力は上昇」
「ドル安は輸入価格への圧力を増強」
「雇用市場は引き続き逼迫」
「雇用市場はかなり強く、インフレ押し上げのリスクとなる」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「現在の対ドルでのユーロ安水準には満足」
プローディ伊首相
「来週のドイツで開催されるG-8においてユーロ高が議題となる可能性」
ブランチフラワー英中銀金融政策委員
「英賃金の大幅上昇は予想せず」
「インフレ期待の抑制を維持する必要がある」
「価格抑制が重要」「インフレに関してはタカ派」
「住宅価格の上昇が懸念となっていたが、上昇ペースは鈍化している」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 121.64 121.77 121.44 121.66
ユーロ・ドル 1.3435 1.3450 1.3406 1.3430
ユーロ・円 163.42 163.66 162.95 163.39
ドル・スイス 1.2253 1.2279 1.2238 1.2257
ポンド・ドル 1.9771 1.9893 1.9733 1.9759
株式市場：
NYダウ 13517.89 13636.09 13456.73 13633.08
ナスダック 2556.84 2592.59 2551.68 2592.59
債券市場： （始値） （終値）
米国債 2年物 4.875 4.879
米国債10年物 4.882 4.868
米国債30年物 5.017 5.002
先物市場：
NY金先物 660.3 660.7 658.0 659.3
NY原油先物 63.30 63.85 63.10 63.49
シカゴ日経平均先物 17525 17690 17525 17715
最終更新:5月31日7時0分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070531-00000003-fis-brf
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