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「為替」 ユーロ・円164円29銭最高値更新後に中国株式過熱抑制措置で反落/ニューヨーク外国為替市場概況
5月30日6時35分配信 フィスコ
ユーロ・円164円29銭最高値更新後に中国株式過熱抑制措置で反落/ニューヨーク外
為市場概況
2007年5月30日(水曜日)−株式会社フィスコ 平松京子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:33JST 「ユーロ・円164円29銭最高値更新後に中国株式過熱抑制措置で反落」
【ロンドン市場概況】
29日のロンドン外為市場では、ドル・円は東京市場からの円買いが継続し121円31
銭から121円18銭まで下落が進んだ後、ユーロ・円やポンド・ド円などの買いに連れ
て121円54銭まで上昇した。ユーロ・ドルはドル・円の下落をきっかけにしたドル売
りに外準絡み観測のユーロ買いも強まり、1.3453ドルから1.3496ドルまで上昇、ポ
ンド・ドルも1.9861ドルから1.9900ドルまで上昇し、ユーロ・円は163円11銭から
163円97銭まで上昇した。ドル・スイスは1.2268フランから1.2219フランまで下落し
た。
【経済指標】
ユーロ圏・3月経常収支(季調前):+88億ユーロ(2月-57億ユーロ←-72億ユーロ)
南ア・1-3月期GDP(季調済):前期比年率+4.7%(予想+4.9%、前期+5.6%)
【要人発言】
特に無し
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:121円57銭、ユーロ・ドル:1.3502ドル、ユーロ・円:164円04銭、ポン
ド・ドル:1.9852ドル、ドル・スイス:1.2224フラン
【ニューヨーク市場概況】
連休明け29日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は予想を上回る米5月消費者
信頼感指数を受けた債券利回り上昇に121円47銭から121円82銭まで上昇したが、キ
ャリートレード手仕舞いのクロス・円絡みの売りに押され121円65銭前後へ軟化して
引けた。
ユーロ・ドルはユーロ圏金利先高観に伴う買いにストップをつけて一旦1.3520ドル
まで上昇したが、強い米消費者信頼感指数やユーロ・円絡みの売りに1.3440ドルへ
反落して1.3450ドル前後で引けた。ユーロ・円は欧日金利差拡大観測に伴い一時164
円29銭まで上昇してユーロ導入来の最高値を更新したが、中国が株式市場の過熱抑
制措置として株式取引の印紙税率引き上げを発表した事からキャリートレード手仕
舞いに拍車がかかり163円40銭へ反落した。ポンド・ドルは1.9877ドルから1.9792ド
ルまで下落し、ドル・スイスは1.2201フランから1.2257フランまで上昇した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
6月までの利下げ確率:2%で変わらず
9月までの利下げ確率:6%←8%
年内の利下げ確率:32%←42%
【原油市場】
原油相場は2ドル超の大幅下落。23日に公表された在庫統計において米製油所の稼
働率が今年1月上旬以来の水準まで回復したことが明らかになり、これに伴いガソリ
ン在庫が3週連続で増加していることを受けた供給懸念の後退が売り材料となった。
また、午後に中国財務省が新華社通信を通じて過熱気味にある株式相場を抑制する
ために株式取引の印紙税率を引き上げること(従来0.1%⇒0.3%)を発表し、この
決定を受けた市場全体のリスク回避の動きの強まりも相場を押し下げる要因となっ
た。NY原油先物価格は一時5/17以来の安値となる62.60ドルまで下落し、安値圏
63.15ドル(先週末比-2.05ドル、-3.1%)で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。連休明けでやや閑散とした取引となる中、相次ぐ買収・合併の
発表や5月の消費者信頼感指数が予想を上回ったことを好感して堅調推移となった。
セクター別では、不動産や家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方でメディアや
エネルギーが軟調。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドがABNアムロ(ABN)に
対してバークレイズ(BCS)の提示額を上回る買収金額を提案。またアバヤ(AV)はプ
ライベート・エクイティと交渉中との憶測から15%高となった。エンジニアリング
のワシントン・グループ(WNG)も同業のURS(URS)から買収提案を受けて21%上昇。
ダウ構成銘柄では、マイクロソフト(MSFT)やアメリカン・エキスプレス(AXP)が
1%を越す上昇となった。結局ダウは14.06ドル高の13521.34、ナスダックは14.87ポ
イント高の2572.06で取引を終了した。最近の経済指標を受けて早期の利下げ観測が
後退しつつあり、明日発表されるFOMC議事録の内容に注目が集まっている。
【通貨オプション】
オプション市場では、調整色が強く、1週間物の変動率が6.300%で先週末比変わら
ず、1ヶ月物は6.400%から6.450%に上昇、3ヶ月物は6.575%で先週末比変わらず、
6ヶ月物は6.775%から6.725%、1年物は6.850%から6.800%へそれぞれ低下した。
リスクリバーサルは、キャリートレードの手仕舞いを受けて円コール買いが強ま
り、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物が+1.050%から+1.200%、3ヶ月物が
+1.200%から+1.350%、6ヶ月物は+1.275%から+1.450%、1年物は1.475%から
+1.525%へそれぞれ拡大した。
【経済指標】
独・5月消費者物価指数:前年比+1.9%(予想+1.9%、4月+1.9%)
EU・5月調和消費者物価指数:前年比+2.0%(予想+2.0%、4月2.0%)
米・5月消費者信頼感指数:108(予想105.0、4月106.3←104.0)
【金融政策】
カナダ中銀:政策金利を現状4.25%で据え置き決定
【要人発言】
中国財政省
「株式取引の印紙税率を現行の0.1%から0.3%に引き上げることを決定。30日から
実行」
ロシア財務相
「6月のサミットで為替に関する協議はない見通し」
カナダ中銀
「インフレが2%以上で定着するリスクが上昇」
「短期的に利上げが必要となる可能性」
「4月CPI、コアインフレは予想を上回った」
「次回会合は7/10、見通しの公表は7/12」
「経済には予想以上に過剰な需要」
「第1四半期GDP成長は3.5%」
「米経済は予想に沿っている」
「インフレは予想を上回る」
経済協力開発機構(OECD)米国経済に関する年次報告
「生産とインフレのトレンドが鮮明となるまで、米FF金利誘導目標を現状の5.25%
に据え置く事が妥当で、利下げは。エネルギーと食品を除いたコア物価指数の低下
が確実となってから踏み切るべき」
「物価上昇ペースが減速しない場合、インフレ抑制のため“一段の引締め政策”を
検討する余地も生じる可能性」
「米経済は“健全なペース”での拡大を続け、個人消費の伸び悩みを設備投資、輸
出の伸びが補い、見通しは明るい」
「長期的には、政府は、医療費などの歳出を抑えない限り、財政危機に直面するリ
スク」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 121.27 121.82 121.18 121.68
ユーロ・ドル 1.3454 1.3520 1.3440 1.3448
ユーロ・円 163.17 164.29 163.11 163.63
ドル・スイス 1.2267 1.2268 1.2201 1.2256
ポンド・ドル 1.9863 1.9899 1.9792 1.9812
株式市場:
NYダウ 13507.28 13564.66 13465.35 13521.34
ナスダック 2559.90 2576.36 2558.40 2572.06
債券市場: (始値) (終値)
米国債 2年物 4.852 4.899
米国債10年物 4.857 4.884
米国債30年物 5.002 5.018
先物市場:
NY金先物 662.5 668.2 662.0 663.4
NY原油先物 64.30 64.35 62.60 63.15
シカゴ日経平均先物 17750 17750 17650 17705
最終更新:5月30日6時35分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070530-00000002-fis-brf