★阿修羅♪ > 国家破産50 > 518.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
おーるさんと「新じねん」 【2006年3月21日永眠されました、おーるさんの遺志】
おーるさんが残した貴重なデータベースをブログに保存、おーるさん死後の世界記事転載
http://gumin.7.dtiblog.com/blog-entry-16.html#more
http://csx.jp/~gabana/Zaakan/hibi-nengetu.htm
【新じねん】 http://csx.jp/~gabana/index.html
【新じねん保存サイト】 http://oriharu.net/gabana_n/
1997年十月
最新日誌、日誌の暦
http://csx.jp/~gabana/dnisi/dnisi9710.htm
ニューズウィークのオーナー、キャサリン・グラハムと世界大富豪
CIAスパイ予算3兆円超す
ペンタゴンが極秘で進めるハープ計画
ハープ計画の危険性を訴える人々
クローン臓器移植は科学ファシズム
ダイオキシンと母乳
イトマン事件渦中の許永中が行方不明
シナトラとマフィアの関係
1997/10/30、木曜、晴
世界同時株安が世界に衝撃を与えたことはニュースが示すとおり。その兆候がすでに現れていたことはここでも書いてきたが、来るべきものが来た、成るようにして成ったという感じだ。そしていつしか株価が落ち着けばまた忘れる。経済の基盤が株価の動向によって左右されること自体奇妙なことと言わざるを得ない。労働の意義を忘れた投機的な経済活動に疑問を挟む余地はないのだろうか。国際金融システムの投機性そのものを私は疑ってかかる。何を時代錯誤な、と非難されることを覚悟で「生産を忘れたマネーゲーム社会は崩壊する」と断言したい。バブル絶頂期の頃、私はパソコン通信の株情報を交換するコーナーで株価暴落の危険性を訴えたことがあった。その時受けた嘲笑は今でも忘れられない。天井知らずの株価に浮き立っている最中のことだったから無理もない。しかしバブルが崩壊すると、そのコーナーは自然消滅してしまった。私のような団塊の世代では「手に職をつければ何とか食っていける」時代でもあった。またそう言われて育ってきた。ところが今はそれが通用しない。むしろ生産すればするほど単価の安値を呼ぶシステムに苦しめられている。うむ、ここ数日多忙のため日誌を書くのもままならず、まだ考えがまとまらぬ。明日仕事が一段落したら考えをまとめてみたい。
--------------------------------------------------------------------------------
1997/10/27、月曜、晴時々曇
香港市場では23日の史上最大の株価暴落で中国系企業による上場延期が相次いでいる。これによる中国国有企業改革への影響も懸念されているという。大暴落という最悪の事態は香港株の反発で切り抜けたものの、ハイテク関連株の軒並み安が尾を引いて依然として不透明な小康状態が続いている。こうした世界同時株安が起こるたびに、私の脳裏には84年前のチャールズ・A・リンドバーク一世(大西洋横断飛行リンドバーク二世の父親)の言葉がよみがえる。 FRB発想当時に抗議した人々
南イリノイ大学にはフットボール場ふたつを合わせたような巨大な『完全な地図』があると言われている。ここでは全米から選別されたエリート大学生たちが、経済学者や人類など専門家の元で具体的な国際戦略を学んでいる。一国家の経済基盤を切り崩すためにはどうすればいいか、為替相場から株価の操作までを徹底的に教え込まれていく。日本も例外ではない。コントラの指導者ステッドマン・ファゴスは、日本のG2(自衛隊陸上幕僚部二部)の通称『キャプテン・マタロ』と呼ばれる人物から日本のエリート集団について話を聞いたとされる。それによると「彼らは日本政府と日本の巨大多国籍企業が一緒になって作ったある種の秘密グループの一員であり、今後40年に渡って日本の将来を指導することになっている『日本のエリート社会』を代表しているという」というものだった。ファゴスはもうひとりの日本人『ラキア・タラ』(朝の星)と呼ぶ教官から訓練を受けたと証言する。こうした軍部と政財界が形成する日本のエリート組織のことは我々日本国民は何も知らされてはいない。一般的に日本の指導層は国民のために働いてくれるとばかり信じていたが、その実際はまるで違ったものとなる。景気低迷に喘ぐ国民の悲鳴は届かないのか、聞く耳をもたないのか・・・エリート軍部が支配する日本を想像するといたたまれなくなる。しかしそれが事実だ。
最近の橋本首相は有事を想定したさまざまな法案を打ち出しているが、国内の不況に喘ぐ国民の生活こそ最優先に対策すべき有事ではないのか。戦争の勃発を想定した先走りがかえって隣国に脅威を与えている昨今、戦争なんて望まない人間らしい普通の生活だけで満足したい国民の人権が忘れられていいわけがない。
【参考資料】『ロックフェラー・ファイル1』ゲイリー・アレン著111頁。『インサイド・ザ・リーグ』サブタイトル「世界をおおうテロ・ネットワーク」ジョン・リー・アンダーソン&スコット・アンダーソン共著、11〜13頁、社会思想社
1997/10/26、日曜、晴
香港株の暴落を受けてニューヨーク株も二日連続で急落を更新している。当初は香港株の反発を受けて持ちなおしたものの、インテル(半導体)が工場の開業延期を決定したことからIBMなどハイテク関連株が軒並み安となった。中国政府は香港株を尻目にアメリカへの歩み寄りを加速させるかのように早速イランに対する核技術停止をアメリカ政府に確約、26日には人権A規約加盟というお土産を抱えて江沢民主席が訪米する。中国は香港を足がかりに経済拡大を計っているようにみえるが、12億人以上もの国民を果たして養っていけるのかどうか疑問視する向きもある。外国資本の投入がどれほど進んでも賄いきれない圧倒的な国民数が足枷となり、経済の拡大が内陸部に押し寄せても焼け石に水となる懸念がある。そのための外交戦略として軍備増強は避けられないという中国の宿命がある。チベットで行っているような中国の弾圧政策がさらに勃発すれば、欧米の資本は瞬く間に香港から逃げていってしまうことが考えられよう。そうした中国の経済危機を見越した上で、中国政府はアジアでの覇権を確立すべくミサイルを中心とした攻撃能力を蓄えている。アメリカもまた中国の事情を把握しながらミサイル技術の提供を申し出、中国も渡りに舟と飛びつくわけだ。したたかと言えばそれまでだが、国民の方はたまったものではあるまい。国民の貧苦は日本に不法侵入しようとする中国人難民の続出でも分かる。これから日を追って難民が日本目指してやってくるだろう。その日本の株価はたった1割の優良企業によって支えられていると言われる。つまり後の9割を占める大半の企業は死に体のハゲタカファンドとなってしまった。それに拍車をかけているのが銀行の貸し渋りで、銀行そのものが大型倒産の余波に脅えているしまつだ。政府は90年のバブル崩壊対策で公的資金60兆円を導入、公共事業などに投資するが、これでかえって国の財政が破綻するはめになる。それに慌てた政府は公共事業の抑制などで財政構造改革を実施するが、これが更にゼネコン倒産を呼び起こし、不況の追い風となってしまう。その究極の選択がアジア進出であり投資だったのだが、タイの通貨危機を境に大打撃を受けてしまう。今度の香港株の急落でも日本への打撃も懸念されているが、バブル崩壊からの経緯を辿るかぎり、日本経済は回復傾向どころかますます低迷していくように思えてならない。急いで書いたので分析もままならないが、いずれじっくり検証していきたい。
【参考資料】『白人の狂気と日本』日高義樹著112頁。26日放映『サンデープロジェクト』
1997/10/24、金曜、晴後曇
朝刊見出し「香港株、過去最大の暴落」は東南アジアの通貨危機の中、唯一安定を保ってきた香港市場にも動揺が波及した結果と言われている。香港株の急落は全世界に波及、世界的な売りが続出していた。香港の金融管理局は急遽公定歩合に相当する流動性調節ファシリティー(LAF)を通じた短期資金調達を制限する方針を打ち出す。これに反応して金利は上昇、香港の主要銀行はプライムレート(最優遇貸出金利)を年9.5%にすると発表した。香港ドル防衛のためには金利上昇もやむなしとの対策だが、これで香港の主要産業である不動産業界などが打撃を受けることは必須だ。東京市場も香港株の暴落を受けて大幅安を記録したが「香港ドルがアメリカドルと連動していることが香港経済にとっては重要だ」との董建華行政長官の強調で香港株が上昇、日本の株価も徐々に持ちなおしている。折しも68年前の今日は暗黒の木曜日、世界的な大恐慌となった日である。1929年10月24日、木曜日、株価の大暴落はとどまることを知らず大恐慌に至り、株券はただの紙切れとなって舞い、自殺者が続出する悲惨な状況が現出したのである。そんな国民の悲鳴があふれる地獄のただ中、それを仕掛けたと思われる一部の金融グループたちは清算にいそしんでいた。彼らが手にした資産は450兆円という史上空前のものであった。これほど効果的な経済犯罪があろうか。彼らはすでに自分たちに有利な金融システムを構築していたのだ。その罠を見抜いた者たちの必死の抗議もむなしく、ここに世界的なカルテルが合法化したのである。そしてそれは今でも続いている。今日騒がれている香港株の暴落が、68年前の大暴落と日を同じくする確立のことを考えてほしい。これを偶然とするに無理があることは誰にも分かるはずだ。つまり68年前の暴落を想定した意図的な背景を感じるのだ。今も「世界的な下落の発火点となった香港株」といった言い回しでニュースが伝えられている。香港株の暴落で即座に暗黒の木曜日を想起すれば、同時に大恐慌後に勃発した世界大戦をも考えざるを得なくなるだろう。過去を捨てる者は未来からも見離されよう。
【参考資料】『億万長者はハリウッドを殺す・上』広瀬隆著142〜150頁
1997/10/23、木曜、晴
昨日と今日と「中台衝突、否定できず」「朝鮮半島、開戦の可能性高い」なる朝刊の物騒な見出しが続いている。中台衝突云々は台湾の胡志強外相が「中国の海軍増強は台湾にとって脅威であり、中台関係にとって今後数年間は衝突の危機もある」と警告している。一方、亡命した北朝鮮の元外交官と軍人の二人は「金正日総書記が体制崩壊の危機から開戦に踏み切る可能性が高い」と証言している。この時期に東アジア二カ国の外交筋が同時に開戦の危機を主張するのは偶然だろうか。これら二つの証言はアメリカの思惑と一致するというのも奇妙なことである。先月末に発表された日米防衛協力のための指針(ガイドライン)もまさしくこうした危機意識に沿って組み立てられている。そんな中、アメリカの日本政策研究所所長チャルマーズ・ジョンソン氏の分析は日米の思惑を見抜いた明晰な結論を下している。
『指針は、一貫して、冷戦後の東アジアにおける主な発展を無視している。中国は通商と日本型の開発戦略に重点をおき、北朝鮮では金日成が死に、その共産主義体制の破綻が明らかになり、今や近隣国へ脅威を与えるどころかアルバニアのような存在でしかない。台湾でも韓国でも普通選挙が行われ、ベトナムもミャンマーもASEANに加盟した。香港は中国に平和的に返還され、東アジア地域全体で引き続き経済的統合が進んでいる。日米の新しい「指針」が明らかにしたものは、今日、東アジアの安定と平和にとって最大の脅威は、この地域に向けた、日米両国の好戦的で時代錯誤な軍事態勢に他ならない』
チャルマーズ氏の言うところの『日米両国の好戦的で時代錯誤な軍事態勢』がかえって東アジアの危機を増長しているのだ。さらに問題なのはこうした分析の意味するところが東アジア諸国の首脳部への教訓とはなっていないことだ。むしろ有事の危機感ばかりが先行して、それこそ時代錯誤であるはずの軍事態勢が現実的に確立してしまいかねない更なる危機が拍車をかけている。最近のアメリカと中国の歩み寄りは兵器開発支援という側面をもち、そのアメリカは中国に対する台湾へもジェット戦闘機などを売ってきた。こうしたアメリカの手法は第三国諸国で使ってきたお馴染みの汚い手口だ。隣接する両国に武器を大量に売りつけておいて、最後には危機感を煽って敵対させ、戦争を仕掛けてきた過去がそれを物語る。ロシアや西欧諸国もそれに負けじと大量の兵器をアジアに売っている今、アジア諸国はそれらの意図を注意深く見極めながら平和に徹すべきであろう。全ての戦争を、武器を放棄し、人間の主権を侵す全てに対して拒否権を発動する国のことを夢ではない、現実であって当然とする日のことを・・・
1997/10/22、水曜、晴
シナトラとマフィアの関係
二十日付けの英国紙デーリー・メールは、フランク・シナトラが死亡する数週間前のマリリン・モンローに求婚していたと報じている。モンローはプロ野球選手ディマジオと、シナトラはエバ・ガードナーと、共に離婚したばかりだった。ケネディ大統領のためにシナトラがハリウッドで行った支援活動は有名だが、しかしその弟ボビー・ケネディによってマフィアとの関係が暴露される。その時のシナトラの怒りは凄まじいものだったらしい。禁酒法を逆手にとって輩出してきたのが名門ケネディ家なら、その背後で暗躍してきたシシリー・マフィァも一蓮托生なのである。こうして呪われるべきケネディ一族の素地は形成されていく。「ムーニー」ことシカゴのボス「サム・ジアンカーナ」はそのシナトラを仲介人として利用した。シナトラには知らされなかったが、ムーニーはケネディ兄弟に復讐すべくモンロー暗殺を企てる。司法長官ボビーをモンロー暗殺に巻き込むべく設定したのである。モンローはあくまでも自殺とされているが、モンロー暗殺を指揮したムーニーことジアンカーナの弟がその真相を『DOUBLE CROSS』で暴露している。それによるよとモンローはペントバルビタール入りの座薬で殺されたことになっている。第一発見者に設定されたボビーはケネディ兄弟との証拠隠滅をはかり、ためにマフィアから弱みを握られることになる。そもそもマリリン・モンローをケネディ兄弟に紹介したのがフランク・シナトラであった。シナトラの女性遍歴は華々しく、ローレン・バコールをはじめエリザベス・テーラー、ジュリエット・プラウズ、エヴァ・ガードナー、ミア・ファローと続く。シナトラと浮き名を流したエリザベス・テーラーはホテル王ヒルトンの御曹司と結婚する。その御曹司の父コンラッド・ヒルトンは『赤い風車』主演女優ザザ・ガボールの二度目の夫になる。ザザ・ガボールは九人の夫をもったが、二度目の夫ホテル王ヒルトンはCIAC創立者ビル・ドノヴァンと盟友でもある。ホテルに宿泊する著名人たちは全てCIAに筒抜けになっていたというわけだ。ハリウッド映画はその俳優たちの遍歴によっても様々な人間模様を教えてくれる。
【参考資料】『ハリウッド大家族』広瀬隆著136頁『アメリカを葬った男』チャック・ジアンカーナ著372頁『情報で世界を操った男・ドノバン』吉田一彦著
1997/10/21、火曜、晴
イトマン事件渦中の許永中が行方不明イトマン事件で特別背任罪を問われている許永中が行方不明となっている。今年9月21日に韓国を訪問、30日に不整脈を訴えてソウルの病院に入院、そのまま退院して行方をくらましている。許永中は公判中の伊藤寿永光被告、宅見組企業舎弟A社長ら三人と共にイトマン事件の中心的グループの渦中にあった。射殺された宅見組長は、その二週間ほど前からイトマン事件の流れを調べていたという。イトマン事件では五〜六千億円がウラ社会に消えたと言われ、そのうち二千億円が山口組に流れたと見られている。それを一括して取り仕切っていたのが宅見組長であった。許永中と伊藤寿永光は宅見組らと組んでエースとして住友銀行とイトマンに深く浸透していく。エースというのはウラ世界がオモテ世界へ送り込む切り札のことである。許永中の逃亡は宅見組組長の射殺事件と何らかの関係があるのかも知れない。知りすぎているゆえか、ウラ資金をくすねていたゆえの逃亡か、おそらく許永中は二度とその姿を現すことはないだろう。ちなみに許永中と組んでいた宅見組企業舎弟A社長は二年前から行方不明となっている。その鍵を握るのは後ひとり、伊藤寿永光だけになる。
【参考資料】『週刊ポスト97/10/31号』60頁『文芸春秋97/11月号』302頁『やくざ・カンパニー』有森隆著「企業舎弟が日本企業を喰い尽くす」191〜217頁
1997/10/20、月曜、晴
クローン臓器移植は科学ファシズム
英国バース大学の発展生物学ジョナサン・スラック教授が頭部のないカエルの胚を作り出すことに成功ししたという。これは将来人間が自分のクローン臓器を移植することで、拒否反応を引き起こさない利点がある。同教授は臓器移植を目的に特定の臓器だけをもつ胎児を作り出すことができるとしている。つまり先のカエルのように頭部のない胎児を意図的に作り出せるというわけである。得意満面なスラック教授の言わんとしていることがどういうことか、オックスフォード大学の動物倫理アンドルー・リンゼー教授は批判する。「これは科学的なファシズムであり、生命の突然変異を創出することは道徳的に後退している」人間が自分の都合だけで遺伝子を意図的に操作することの是非はこれからも多くの論議を呼ぶことだろう。日本でも昨今にわかに臓器移植の問題が脚光を浴びてきたが、ドナー(臓器提供者)の脳死をどこで判断するかが最大の争点ともなっている。あるドナー提供者の遺族は、病院から返された遺体の無惨さに後悔の念を禁じ得なかったという。その遺体は内蔵ばかりか、皮膚が剥ぎ取られて見るに絶えない惨状だったらしい。また死後に自分の遺体を医学のために提供する制度もあるが、ある遺族は首の無い遺体を返されて憤慨したという酷い話もある。これら医学のために自分の遺体を提供するという献身的な行為を、医療関係者が本当に感謝していればこういうことには絶対ならないはずだ。人間は生存中はもとより、死んでなおその遺体は大切に扱ってもらいたいものだ。それが単に人間を物質的な研究対象としかとらえられない医療関係者の心こそ問題だろう。
ダイオキシンと母乳 今や日本には1864カ所ものゴミ焼却炉があると言われているが、そこから排出されるダイオキシンが原因と見られる母乳のダイオキシン含有量が問題になっている。ベトナムでは米軍の枯れ葉剤作戦で大量のダイオキシンが散布され、ために多くの奇形胎児出産が問題となり「ベトちゃんドクちゃん」が日本で手術したこともあった。私もテレビでベトナムの奇形胎児を見たことがある。ベトナムのある病院には何百というダイオキシンによる奇形胎児がホルマリン漬けで地下室に保存されている。中でも頭部に眼がひとつしかない胎児には戦慄を覚えた。そして現在、デンマークではダイオキシンの影響と思われる精子の異常が次々と確認されている。そこで判明したことは精子の減少はもとより、頭部の無い精子や尾が二本ある異常な精子であった。これは日本にとっても決して他人事ではあるまい。日本人の母乳から検出されたダイオキシン濃度は、ベトナム枯れ葉剤作戦の犠牲となった奇形児残存ダイオキシン数値を超えてしまっているからだ。人間が人間であるための最低限度の資質が犯されつつある。我々は人間生命を脅かすありとあらゆるものを容認することはできない。
【参考資料】『ドキュメント臓器移植』マーク・ダウィ著、平凡社『週刊現代1997/11/01号』38頁「日本人を蝕むダイオキシン」
1997/10/19、日曜、晴
ハープ計画の危険性を訴える人々
ペンタゴンの「ハープ計画」の全容を知れば知るほど背筋が寒くなる思いだ。信じがたい実験が極秘に行われ、それらが軍のコントロールの元に兵器として実用化されていく過程は悪夢そのものである。計画に従事する科学者もまた軍のコントロール下に置かれ、多額の開発資金の前に科学者としての良心まで売り渡したかのようだ。著者のベギーチ氏は最後にこう結んでいる。
狂気に犯された一部の人間(ペンタゴン下の軍関係者並びに開発に携わる科学者ひいては背後で資金援助をする世界的な金満家)を放置したままにしておく社会の無関心に問題がある。テクノロジーを変えていくのは人間の意志である。たとえ科学者でないとしても、自分から進んで最新の情報を身につけるよう心がけていくべきだろう。いずれ発言する機会が与えられるかもしれないからだ。自縄自縛のような状態になった科学界はもはや正常に機能していない。ひいてはそれが地球を救う知恵が出るのを阻んでいるのが現状なのである。しかし、現状を黙認してはならない。今こそ、倦怠感の灰の中から立ち上がり、我々が住む世界を少しでも良くするために前進するときなのである!
氏はまた多くの人々にハープ計画の実態をインターネットで広めてほしいとも語っている。彼らはニコラ・テスラの偉大な発明を軍事目的に転用し、近い将来には人類に向けてそれを行使する懸念があるからだ。信じがたいことだが、彼らはすでに電磁波で気象をコントロールし、電磁波で人の感覚機能を操作するマインド・コントロールを完成しつつある。マインド・コントロールと言えば多くの日本人は忌まわしいオウム真理教の事件を想起するだろう。それはペンタゴンの電磁波兵器開発の狂気がオウム真理教団の被害妄想へと駆り立て、同じ武装兵器で対処するという狂気の沙汰が悲劇を引き起こした事件でもあった。ここではあくまでもハープ計画の真実を追求するという意味でオウム真理教には抵触しない。その概要はグレン・デイビスの「電磁兵器に取りつかれたオウム」を参照されたい。全ては天才科学者ニコラ・テスラの発見と発明に始まったことから、私はすでに彼に関した書籍を注文している。しかしながら事態は差し迫っている。西ドイツの科学者ウォルフガング・フォルクロット博士は警告する。
電磁波によって起こされる危険を回避するシステムの完全構築への道のりは長く険しいものになるだろう。今世紀の終わりまでに、我々人類が直面させられるに違いない未曾有の危険を即座に認識するというのも無理な話かもしれない。責任ある立場にある者が、手遅れになる前に事実に目覚めることを祈ろうではないか
残念なのはベギーチ氏&マニング女史共著の原書「ANGELS DON`T PLAY THIS HAARP」の希にみる名著を監修する並木伸一郎氏の付記である。何と並木氏は最後にノストラダムスの「恐怖の大王」なる予言詩を付け加えたのだ。訳文まではすばらしいのに余計な監修を加えるなんて、これだから学研は品位を損なうのだ。著者に無礼だ。ここは彼の付記は無視してかかるしかない。ちなみに私はノストラダムスの予言詩が時の権力者によって時代と共に付け加えられ、改ざんしてきた経過を調べている。詩そのものも、どうにでも受け取られるものが大半だ。よって信じるに値しないものと思っている。
1997/10/18、土曜、晴
今朝の新聞「日米港湾運送摩擦、日本の三社出入港禁止」を読むまでもなく、テレビニュースではアメリカが制裁を取り下げたことを伝えている。昨日の日誌にも書いたが、アメリカの狙いは別のところにあったわけだ。日本は完全になめられている。詳しいことは報道されていないが、アメリカは日本から何らかの譲歩を引き出したとみて間違いはあるまい。後は日米首脳の密約の世界だ。その譲歩が何であるかは国民に知らされることはない。
二冊の本が届いた。電磁波の世界支配を扱った「ハープ」、久々の広瀬隆氏の本「予言された二十一世紀」。いつもながら新刊書を開くときにはワクワクする。これまでの資料に新たな事実を加味して分析してみたい。
ペンタゴンが極秘で進めるハープ計画
ペンタゴンがロシアなど北欧諸国と共同で電離層への大規模な1.7ギガワット以上の電磁波ビーム照射実験「ハープ計画」を行おうとしている今、ペンタゴンがその安全性を強調するあまりかえって危惧する傾向が出ていることは皮肉なことである。ペンタゴンがそれほど誠意をもって迎えられない、むしろ嘘つきであることをみんなが知っているからにほかならない。何より危惧されるのは使用される電磁波が生命体にきわめて近い超低周波であるということだ。それによって人体は電磁波を受けているという感覚はなく、しかも空間を介して電流を流すことができる。電離層はD.E.Fの三層に分かれ、最下層のDと大地の間では超低周波が反射しあう「シューマン共振」が起こっている。我々人類も太古の昔からシューマン共振の影響を受け、それゆえに「ハープ計画」がペンタゴンの言う安全とはかけ離れて、人命にとって極めて危険な実験だと警告するのである。つまりシューマン共振周波数と人間の脳波スペクトルはほぼ同じ周波数帯にあり、それらを意図的に変化させると生命体の免疫低下、遺伝子の突然変異、胎児の奇形化などが起きることが動物実験で証明されている。ペンタゴンがこうした生命体への悪影響を度外視してまでハープ計画を押し進める理由はただひとつ、大気に電磁波を拡散させてどこでも通信可能とさせ、強いては戦争時に敵兵士の戦意を喪失させる神経及び心理兵器として使用するという軍事目的があるからだといわれている。悪影響は生命体にとどまらず「照射されたビームの同調しない周波数の電波が地磁気線にそれぞれぶつかり電離層が真っ二つに寸断される」恐れもあるといわれる。電離層は有害な宇宙線を防御する素粒子の薄い皮膜であり、それが破壊されれば地上の生命体はまともに宇宙線の攻撃にさらされることになる。以下、これより電磁波関連で参考になる書籍を記す。
【関連資料】『ハープ』ベギーチ&マニング共著。『電波は危なくないか』88頁、徳丸仁著。
『噂の真相』1997年11月号86頁「天下の朝日と文春が無責任に担ぐ電磁波無罪論のウソを暴く」アメリカ国立ガン研究所(NCI)の電磁波無罪説を受けた日本の朝日と文春がそのまま記事をたれ流ししたもの。背後に電力会社が絡んでいるふしもあり、マスコミの良識が問われよう。
『クラウゼヴイッツの暗号文』188頁、広瀬隆著。NASA(アメリカ航空宇宙局)が無期懲役の囚人の性器にX線を照射した人体実験を暴露。男女間の交際を許されない囚人にホモが多いのは衆知の事実。推測の域を出ないが、エイズ患者にホモが多いのは偶然だろうか?
『謀略戦』30頁、斎藤充功著。戦時中に陸軍登戸研究所で行った超短波兵器「怪力光線」こと『く号兵器』開発の調査報告。動物実験では10メートル先のウサギの脳を破壊したという。
映画『メフィスト』1981年、西ドイツ=ハンガリー、同年アカデミー賞外国語映画賞、同年カンヌ国際映画祭国際批評家賞、監督イシュトヴァーン・サボー、出演クラウス・マリア・ブランダウァー、クリスティナ・ヤング・・・ゲーテの「ファウスト」の悪魔メフィスト役を演じるベルリン国立劇場団員ヘーフゲン(クラウス主演)が、1920年のドイツを舞台にコミュニストから親ナチスへと転身し、やがては国立劇場の総監督まで登り詰める物語。貴族の妻や友人を捨てても、舞台が命とばかりにナチス支配のドイツに残り出世していく。しかし最後にはナチスの奴隷と化してしまった自分を悟って愕然とする。まさに自分が演じる悪魔メフィストのように、悪魔から決して逃れられない自分を悟るわけだ。クラウスの巧みな演技が光る。この人「007、ジェームズ・ボンド」の敵役として見かけたが、絶えず笑みを浮かべながらも異様な雰囲気を漂わす希な性格俳優だ。イシュトヴァーン監督の演出も見事で、次に何が展開するか分からない意表を突くところがある。理解しながら観る映画ではないようだ。よって観た後の爽快さもないが、人間の奥深くに巣くう悪魔的な潜在意識は誰にも共通してあるような気がする。主人公ヘーフゲンは人を殺すわけでもなく、ただひたすら演劇に自分を託すのだが、そのために魂を売った罪は最後の悲劇に通じてしまう。
1997/10/17、金曜、晴
CIAスパイ予算3兆円超す
今朝はアメリカに関係する二つの記事に腹をたてている。一つは「CIAスパイ予算3兆円超す」というもので、これまでCIAは予算額が「敵」に知れる恐れがあるとして予算額は極秘にされてきた。敵とは旧ソ連など共産圏諸国をさすのだろうが、実にふざけた話だ。よくよく調べれば分かることだが、旧ソ連とアメリカは敵対を口実に予算を獲得、殺戮兵器を大量に生産し軍産複合体に多大な利益を与えてきた。アメリカでは500万人が軍やペンタゴン(国防総省)で働いている。それに連座する20もの巨大軍事産業会社は赤字を演出しながらリストラを強行し、政府から膨大な投融資を受け続けてきた。こうしたまやかしが通用するのは軍産複合体が政府さえ巻き込んでいるという証拠でもある。旧ソ連とアメリカが対立しているという演出で国民を欺く一方、彼ら米ソ首脳は互いに兵器マーケットの利益を分け合い、また互いに兵器の技術供与を約束してきた。その証拠に1976年には複数核弾頭(MIRV)ミサイルの誘導システムの極小ベアリングが旧ソ連製であったことが発覚する【注1】。これらの米ソ密約は1967年当時から新聞によって暴露されている。ロックフェラー財閥と大手金融業者サイラス・イートンらはソ連を含む鉄のカーテン諸国との貿易を約束していた【注2】。その彼らこそ軍産複合体の統帥者であることを考えれば納得のいく話であるが、米ソ対立を信じ切っている納税者の多くは寝耳に水の売国奴の話になる。CIAもまた軍産複合体と深く関わり「CIAは一セントたりとも利益をあげない唯一の複合企業だ」と言われつつ、その実は軍産複合体を支配するロックフェラーたち大富豪に多大な貢献をしている下部組織でもあった。CIAがアメリカ国民に忠誠を誓う愛国心に満ちた諜報機関などと信じるのは大間違いであろう。CIAは政府の麻薬撲滅運動を支持する一方で、実はアジアで麻薬密輸に手を染めてきた【注3】。その代表格が「中国本土にCIA工作員を潜入させる」のが目的だったアメリカ航空(エア・アメリカ)だ。CIAはアメリカの雇い兵メオ族を敵地に潜入させながら、アヘンで生計を立ててきたメオ族に着眼し、アメリカ航空を使って麻薬密売のビジネスを展開していく。むろんそれらの稼ぎはアメリカの国益とはならない、隠され続けるべきである不透明な危険手当として闇に葬られる。今度明るみにされた3兆円を超すCIA予算も、それが正当に防諜活動の資金のためにだけ使われているとは誰も思うまい。防諜機関そのものが胡散臭い組織であれば、正当性もなにもあったものではない。むしろ合法化された犯罪組織とでも呼ぶべきであろうか。
参考資料
【注1】『ウオッカ=コーラ』下巻185頁「武装した上でのデタント」より。チャールズ・レビンソン著【注2】『ロックフェラー・ファイル1』31頁「ソ連の軍備はアメリカの技術援助で進められている」より。ゲイリー・アレン著【注3】『CIA』170頁「航空事業の謀略的価値」より。フリーマントル著
腹立ち今朝の新聞もう一つは「港湾運送をめぐるアメリカの制裁」である。労使慣行見直しに端を発した米政府の強制的な日本への課徴金支払い制裁は、規約に違反するアメリカの一方的な脅迫といった感がする。米連邦海事委員会(FMC)は日本の大手海事三社に米国の港湾に入港するたびに10万ドル(約1200万円)を払えというものであり、先月の発動以来4億8000万円の課徴金を日本に求めている。尤もなことだが日本政府はこれに抵抗、海事三社も応じるつもりはないとされている。FMCはこうした日本に業を煮やし、いずれは日本海事船舶を米国の港湾から強制的に締め出すことも懸念される。これに日本政府はどう対応するのか。あくまでも抵抗するか、妥協して課徴金を払うのか、どちらにしても苦しい選択になる。抵抗すれば締め出しが待っているだけであり日本の海事運送会社は壊滅的な打撃を受け、課徴金を支払ってしまえば前例となり4億もの課徴金は戻ってこないのは明らかだ。親日家のビル・トッテン氏はいみじくも「アメリカは海賊だ」と言っているが、まさしくEMCは米政府公認の海賊である。これまでアメリカは日本など相手国がくみしやすいと判断したら、いきなりビンタを食らわせておいて狼狽させ、後で「俺も悪かった」と言わんばかりに手を差し伸べて本題を有利に運ぶ汚い手口を使ってきた。今度の場合も何となくそうした手口に似ている。脅しておいて課徴金を取り立てるのはアメリカの本意ではなく、日本はパニックに陥りやすい民族だという心理を巧みに突いた戦略が見え隠れする。アメリカの狙いは別のところにある。
1997/10/16、木曜、晴
カウンターを付けた。んでホームページのアドレスを変えた。カウンターを付けるはなかなか難しいことのようだ。「壊したら二度とやりませんよ」と注意された。壊れやすいのだそうだ。へたにいじらないでということらしい。初心者で何がなんだかわからんが、CGIとかいうシステムらしい。私の不注意で世界のインターネットがぶっ飛ぶような・・・なんか怖いことを想像してしまう。自分のパソコンぐらい壊れてもいいが、インターネットは世界中と結ばれているゆえに大変なのだ。今日はキーボードを打つ指も慎重になっていることに気づいた。どうもカウンターの表示がうまくいかない。何とかなるだろう。
いろいろ資料を集めている。情報過多の現代では目的外の情報は捨て去る作業が主流になる。自分にとって本当に必要とする情報は何か、その価値判断を絶えず念頭におかないと情報の氾濫に押し流されてしまう。しいては自分を見失いかねないことになる。原発にしろ安全だとする側、いや危険なのだとする相対的な意見に中で事実に立ち返ることでみえてくるものがある。混乱したら事実に立ち返れが原則だろう。マスコミもまた見解を急がず、事実だけを丹念に報道すべきだと思う。神戸の少年による殺人事件でもマスコミの思い込みがひとり歩きした感がある。犯人像の特定よりも、そうした事件に至った社会的な背景や心の深層を深く掘り下げていくべきだ。時に事実をそのまま公表することに抵抗を感じることがある。私もここでかなり危ないことを書いてきたが、これだけは書けないという情報もある。その情報が生きているゆえに公表することで何らかの影響が現実的に起こりうる可能性がある場合、やはり躊躇わざるをえないのだ。それらの情報とは何も私個人が極秘に求めたものではなく、すでに過去において公表されたものが多いが、それを今再び公表すればかなりの影響を与えてしまう類のものである。何を大袈裟な、と思われるかも知れないのでひとつ例をあげる。
それは今や大阪では頂点に達する地位を築いている、日本では誰知らぬものはない人物のことである。つい数ヶ月前まで私の手元に数年前の古びた月刊誌があった。ここには彼の信じられない正体が書かれてある。このことを知っていたら大阪人は誰も彼を選ばなかったはずだ。それだけインパクトのある記事だ。そして今、私が仮にこの事実をインターネットで流せば騒然となるかも知れない。何を思わせぶりなと思われるむきには、その記事を読んで納得してもらうしかない。そういう類の危ない情報が私の部屋の雑然とした本の中に多々隠されている。私はそれを宝物と呼んで、時々発掘作業を開始する。周囲の者はゴミの山とよんでいるが、私はそのゴミを宝の山だと思っている(価値観の相違はいかんともしがたい)。いずれにせよ、それらの宝はここで少しずつ小出しに提供していきたい。これは危ないと思われる情報は真実を求める同志(古い言葉だ)に限ってメールで提供したい。暗号化したほうがいいかもしれない。
あちこちインターネット放浪しながら我が同志たる同じ価値観をもつホームページを探索している。阿修羅氏のように意気軒昂なところもある。彼のことは立花隆氏が某月刊誌で紹介していた。警察のオウム真理教の強制捜査日を事前にパソコン通信で流して話題になった。彼がテレビのニュースステーションにも出演したのを私も偶然にみている。そのときのことを彼は次のように語る。
俺が強制捜査情報をつかんだのは95年3月19日夜。おもしろくなりそうだったんで、その内容を何の気なしに投稿したのが3月19日深夜。ついでに、オウムの新聞も投稿しといた。どうせ、マスコミではオウムの意見は出ないだろうからね。今ではオウムの悪事は明らかになったが、その時点ではでっち上げだ、でっち上げだいってたね、オウムは。その新聞を投稿したわけ。今読んでも笑えるよ。この投稿については現在もPC-VANにて読むことができる。1995-03-19のちゃんと日付入りだ。それ以外にも,★阿修羅♪投稿がすべて読むことができる。(PC-VANメインメニューから>J MITI(未知の世界) >3(フォーラム) >9(資料室)現在も投稿中(1996-01-01))強制捜査預言投稿前には想像もしなかったけど、オウム事件が未曾有の大事件になったわけだ。すると、パソコン通信でみみっちく投稿してた★阿修羅♪の投稿もネタになるってんでテレビに出されちまったってわけだ。でも、マスコミはここの部分だけ取り出して★阿修羅♪ はオウムだとか、なぜ、強制捜査を事前に知ってたのだ。何でだ何でだ。と、こうだ。俺の投稿の中心はホームページ見てもわかるように、なんと分類すればいいのかわからないけど陰謀解説なわけだ。それが、オウム信者だとか、なんだのかんだの。まぁ、それが話題になるから話題を【自分で】つくるマスコミさんだから当然なんだろうけど。
数日前に阿修羅氏からメールが届いた。これからお互い情報交換することにした。ほかにも面白いホームページあった。近いうちにリンクのコーナーで紹介したい。
1997/10/15、水曜、晴
急ぎのきつい仕事で今夜は疲れて書けない。ぐったり・・・
1997/10/14、火曜、曇
アメリカの宗教団体が経営するバリアントベンチャー社でクローン人間を研究しているという。今のところ情報が少ないので、遺伝子の勉強かたがた後でまとめてみたい。
1997/10/13、月曜、晴後曇
テレビ朝日の月末慣例番組「朝まで生テレビ」で以前によく出演していたビル・トッテン氏のホームページをみつけた( http://www.ashisuto.co.jp/KKA/OurWorld/tottenlist-j.html)。氏はソフト会社「アシスト」社長だが、その率直な国際批評には私も感銘を受けてきた。アメリカ政府をして「彼らは海賊である」と言い放った時には喝采したものである。ゆえにお抱え評論家たちには敵も多いが、庶民には人気があるのも当然といえよう。ちょうどロシア作家ソルジェニーツィンの文明論が転載されていたので読ませていただいた。ソルジェニーツィン氏の独特な芸術的言い回しが鋭く世界の矛盾を切り崩して見事なものだ。以前から彼は「今や世界のありとあらゆる大地に大きな亀裂が走っている」として現代社会に貴重な警告を発し続けている。ソルジェニーツィン氏の言う亀裂とは現代文明の限界を指摘したものであり、またそのものずばり大地が裂ける天変地異すら暗示しているかのように受け取れる。卓越した予兆といった感じがする。
政府の毎度「弱含み経済回復傾向」報告にはうんざりする。それどころではない「複数の銀行が11月をめどに一括処理される」という金融筋の噂が飛び交っている。11月初頭からまりには銀行が早期是正措置資本比率報告が大蔵省に提出される。大蔵省はそれを見計らって沈没させる銀行を選別するのではないか、というわけである。こうした銀行の危機はさらに不景気を増長させていくことは必然であり、我々の暮らし向きも苦しくなる一方だ。私がいつも思うことは、そのことで対人関係が悪化するようなら日本なんて沈没した方がいい、ということだ。むしろそれを教訓として清貧のありようを考える心のゆとりがほしい。みんなが貧乏だった終戦後の一時期に青春をおくったものとして、そう考えるのだ。私の周辺でも先行き不安の悲鳴が聞こえてくるようになった。笑い話ではないが、ガソリンを抜かれた、自転車を、米を盗まれた、といった類のことから、店をたたんだ、借金苦に夜逃げしたという悲惨な話も伝わってくる。米がない、味噌が足りないからといって互いに融通しあった昔とは何か違う、荒んだ疑心暗鬼の世相が心配なのである。それならむしろ自分の貧乏を笑いつつ、現状維持が難しいなら次の抜本的な対策を慎重に練る時間として使った方がいい。さりとて人間とは弱いものである。執拗な社会保険や税金の催促に業を煮やして役所の担当者に「これだけ支払ってるんだから国はちゃんと老後の面倒をみてくれるんだろう?」と詰め寄った日のこと、深く恥じ入るばかりだ。あの時の担当者は「それは国のやることで私には関係ない」と更に私を激怒させてしまい、あげくの私の罵声が役所の敵意を呼ぶ顛末に至った。若い頃なら若気の至りですむのだが、へたをすると逮捕されかねない、責任が着いて廻る歳になってしまったことに唖然とするばかりだ。最近、私の場合とは反対の事件が起きた。愛知県の某税務署の署員が税務調査の話し合いの最中、署員が突然自分から尻餅をついて大袈裟に足をバタバタさせると「納税者に突き倒された」として警察に駆け込んだというのである。傷害事件をデッチ上げたわけだが、これが14人もの警察関係者が納税者宅に動員される事件に発展する。目撃者九人の証言は一致して「当の納税者は手を後ろに組んでおり、署員が自分から倒れた」というものであり、どうみてもデッチ上げとしか思えない。こうした税務署員の横暴に150人余の市民納税者が決起、税務署を取り囲む騒ぎに発展した。これと似たようなことが数年前にも起こっている。京都で衣料店を営むKさんは留守中に税務署員に家宅捜査され家族や従業員に「言うことを聞かんと恐ろしいことになるぞ」と言いながら寝室まで荒らしていったという。立ち上がった弁護士は「これは特殊なことではなく、納税者なら誰にでも起こりうる事件」として納税者に警告している。こういうことがインターネットでも起こりうる懸念が拭えないと思うのは私だけだろうか。税務署のみなさん、あまり納税者を苛めないでくださいね。私たちは苦しい家計の中から税金を払い、お国のために少しでも役に立とうとしているんですよ。俗ぽい言い方ですが、私たちの税金で税務署のみなさんも生活できるんですから・・・どうか苛めないでください。
1997/10/12、日曜、曇
欧米の武器商人たちの動きが最近活発になっているという。こうした噂は一年前から出ていた。彼らは戦争を前提として大量の武器取引を展開しているのだ。中近東か、南沙諸島を巡る東南アジアか、朝鮮半島、インド対パキスタンなどなど戦争の火種はアジアのここかしこで燻っている。キーワードはアジアであることは変わりがない。鉄鋼株の急上昇が戦争の前兆になるとも言われている。武器商人といえばダイアナ妃と共に事故死したドディの母サミラ、その兄が世界に悪名高い武器商人アドナン・カショーギであった。ドディにとっては伯父にあたる。この伯父によってドディは国際社交界に足を踏み入れ、毎月の小遣い1200万円の優雅な青春を送っている。母サミラの急死でドディの女遊びが加速し、ダイアナ元妃との出会いに至る。しかしダイアナ元妃と付き合い始めてからドディは身の危険を感じるようになっていった。事故直前、携帯電話にかかってきた電話でドディは急変し、慌てたように自宅に帰ろうとする。そして警備課長補佐アンリ・ポールはエトワール・リムジン社のハイヤーであるベンツを、会社の特別免許なしで運転してしまうのである。このことからポールは元々運転する資格も予定もなく、特別免許保持者であるお抱え運転手フイリップ・ドルノーは自宅かどこかで深夜待機していたはずだ。ドディを慌てさせた電話が全ての鍵を握っている。それが今でも謎となっている。追いかけるパパラッチをすでに百メートル以上も引き離す猛スピードであったというから、単にパパラッチを振り切るだけが目的のスピードにしてはおかしい。事実、事故直後午前0時25分にはパパラッチの姿はなく、応急処置が施されている最中にもパパラッチは一人もいなかった。パパラッチが群がるのは15分後に消防隊や警察がやってきた頃だった。午前四時、ダイアナの死亡が確認され、血液採取の結果ベータHCGという妊娠時のホルモンが検出されていた。
資料、文芸春秋11月号318頁「ドディは一族最後の切り札だった」より抜粋
関連資料、『ダイアナ謀殺説、六つのミステリー』
1997/10/11、土曜、晴
不況のせいか、世の中がギスギスしているように感じる。疑心暗鬼の暗雲が深く静かに浸透しつつあるように感じるのは私だけだろうか。一昨日、自分が信頼されていないことを知って唖然とすることがあった。お互い生活がかかっているゆえのことかも知れないが、心まで不景気の影響を受けたくはないものだ。
1997/10/10、金曜、雨
ジャン・ジャック・ベネット監督の「IP5・愛を探す旅人たち」は不思議な映画だ。死期を悟った老人(イブ・モンタン)が病院を抜け出し昔の恋人を探す旅に出る。途中で知り合った黒人の少年と画家を夢見る青年らと共に森を彷徨し、やがて探し求めていた恋人の死を知って自らの死を受け入れていく・・・説明のつかない映画だ。老人にとっては若さは残酷でもある。死に近づくにつれ自然の神秘を森に見いだす老人と、それをバカげたことと一笑に伏しながらも老人の奇跡に触れて変わっていく若者。現実と奇跡という相容れない組み合わせがこの映画では見事に融合する。奇跡はそれを信じる者の心に宿るのかも知れない。大樹を抱きながら老人は言う「木は宇宙の全てを記憶している」。森の植物たちの息づかいに神聖を感じる老人は、やがて自分の全人格を委ねるだろう黄泉の到来を心待ちにしているかのようだ。人はなぜ生き、なぜ死ぬのか?自分という命は何処から来て、何処へ行くのか?その根源的な人間の問いかけに明確な答を見いだすことは困難だ。科学を信奉する人々にとっては無駄というものだろう。若さは命の発露に身悶えし、老いは死を覚悟することで再生を探し求める。イブ・モンタンの遺作となったこの作品では、彼の老いと死の自覚が反映されるがゆえに心打たれる。静かな彼の演技は、演技を越えて昇華した神秘を漂わせている。黒人少年が危篤の老人を運び、最期にピレネー山脈の夜明けを見せるラストは言葉も無意味だ。全編に流れるテーマは「愛の無い人生は虚しい」・・・私はそう受け取った。パーフェクTV、312チャンネル。
1997/10/09、木曜、晴
カウンター登録を申し込んだが、これをやるとホームページの場所も移動することになるらしい。というわけで今から引っ越しの予告をしておきます。私はまだまだインターネット初心者で分からないことばかり、POWERNETの担当者に「初心者なもんで宜しく!」と挨拶しておいた。やはりカウンターがないと不安なものです。興味本位でここまでやってきたが、そろそろ一年目になろうとしている。面白いとのメールもいただいたが、なにより自分が勝手に面白がって書き込んできた感がある。いいかげん歳もくったが好奇心だけは旺盛で、それがここまで続けられた理由だと思っている。それと若い頃から読んできた雑多な本がここで役に立ったようだ。読書歴の後半はノンフィクションが大半で、経験から決して一冊の本だけを信用することはなくなっている。極端なことを言えば、左翼系の本を読んだら右翼系の本を読んで均衡を保つようなことをやってきた。今でも友人は私を「わけの分からない奴」と言うが、そんな正体不明のところで今も漂って生きている。しかしここにきてどういうわけか急に童話が読みたくなっている。童話は子どもより大人が読むべきではないかと思えてきた。心の輪郭がつかめないせいかも知れない。自分が分からないことで少し焦りだしたのかも知れない。ある牧師がラジオで「私は若い頃、自分の脈をとりながら『死につつある、死につつある』と呟くような暗い子どもだった」と告白していた。それゆえに彼は真理を求めようと牧師になったのだろう。弱ければ弱いままに、正直に告白する人が羨ましい。強がり、頑張り、今にみてろと運命をねじ伏せるようにして生きるばかりが人生でもあるまい。無理無駄無意味を削ぎ落とすようにして老いていくのもいいではないか。私はあまり高等教育を受けていない。思春期に私は自らそれを拒んだ。そのことで私は悩み多くのことを感じ、学んだように思う。官僚の腐敗ぶりが問題となっている昨今、一方では若きエリート官僚の自殺が増加しているという。何となく分かる。ような気がするのではなく実感するのだ。はみ出し者の私が言うのもなんだが、教育なんてものはたった一つのことだけ教えていけばいいんだ。命のこと、心ある命のこと・・・それが欠落することで人権を押しつぶしても平然としていられる社会ができてしまうのだ。黙殺される人権は、黙殺を許してきた我々の心すべて原罪にあるような気がして仕方がない。言葉すら虚しくなる、全てを生まれながらにして奪われた黙殺された子ら・・・私の自戒をこの一枚の写真に託したい。マザー・テレサだったら抱きしめるであろう子らのこと、そのマザーも今はいない
1997/10/08、水曜、晴後曇
「軍縮」新刊が届いている。平和的な響きのある軍縮という言葉につられて読み続けてきたが、ここにきて本書が中国に対して友好的なあまり軍事的事実に均衡を欠く記述が目立つ。主幹の宇都宮徳馬氏はもとより、それに連なる有名知識人が一様に追従するかのように日中友好の甘いムードを漂わせた文章を踊らせている。日中友好会館副会長の野田氏の『「ため」にする「中国脅威論」』に至ってはあまりに主観が先行していると考えざるをえない。その要旨は「米国が中国を敵視すると、中国は本当に敵になってしまう」といったものであり、あたかも「中国に脅威は存在しない」かのように受け取られるが、果たして本当にそう言い切れるものだろうか。それでは、アメリカが「中国脅威論」ぶつ一方で、当のアメリカが中国の核ミサイル製造に全面的な支援をしているという事実はどう解釈するのか?我々凡人には理解しがたい実に奇妙なことだが、アメリカが技術支援している中国の企業は分かっているだけで二社ある。中国精密機械輸出会社と中国長城コーポレーションで、長距離ミサイル製造とロケット打ち上げを行っている。この両社が作ったM11ミサイルが台湾とアメリカ第7艦隊に向けて発射され、世界的な事件となったことは記憶に新しい。台湾海峡に戦争の緊張感が走った事件だったが、それが単なる中国の軍事力を誇示したショーであることはすでにアメリカ政府は承知していたはずだ。それを承知で第7艦隊を差し向けるあたりアメリカも相当うさん臭い国であろう。「軍縮」によると、この頃日本の橋本首相はあまりの緊張に「心配で夜も眠れなかった」というからおめでたい話である。橋本首相は即座に防衛庁に「米軍に対し、どんな支援が必要か検討せよ」との極秘指令を出し「紛争段階」という有事のシナリオも想定していた。こうした日本政府の先走りほど恐ろしいことはあるまい。アメリカや中国の密約を推定できないほど混乱していたことになる。中国はアメリカ支援の元さらに強力な中距離ミサイルを製造、2020年には一千発のミサイル配備計画を目標としている。このような事実から「軍縮」の「中国脅威論はありえない」とする論評は机上の空論として消滅する。今月初頭、アメリカは中国に原子力技術の輸出を訴えたが(日誌10月4日参照)、すでにロシアと中国は四年前から原子力協定を結んでいる。ロシアは中国に軽水炉原発二基を建設、これらが核兵器の転用へと向けられることは公然の秘密となっている。これまでアメリカは「ロシアが核弾頭の製造技術を中国に譲渡している」として非難してきたが、何のことはない今度はアメリカが一枚加わって中国の核兵器開発に貢献することになるわけだ。私がもっとも強調したいのはアメリカやロシアの中国軍事支援は両大国の国民の総意ではないということだ(むろん中国も、他の諸国の国民も)。「国益を優先させる」といった両大国のお馴染みの説得は「国民の利益ではなく、ロシアやアメリカを支配する少数の富める者たちによる独占的利益である」ということにある。マレーシアのマハティール首相が彼らの槍玉にあげられる理由も、マハティールがそうした事情を知るゆえの聡明さに原因する(日誌10月2日参照)。「SAPIO最新号ではジョージ・ソロスがマハティール首相へ反撃を展開している。マハティールがソロスらを国際投機筋の闇討ちだとして「豚が空を飛ぶようなことでも起こらない限り、ソロス一味の所業の正当性など断じて認められない!」と言えば、ソロスは「豚になるには勇気がいる」と応酬する。さらにソロスは「私どものように合法的で自由なグローバル・エコノミー(地球規模の経済)活動に真剣に取り組んでいる者に責任転嫁するなど、お門違いも甚だしい」とうそぶく。ソロスが言う「合法的」とはむしろ「合法化された経済犯罪」と言い換えた方が分かりやすいというものだろう。その点国際金融アナリストの水野隆徳氏は「その是非はともかく、ジョージ・ソロスが米国政府ときわめて近い関係にあることは注意すべき」としてソロスらの仕掛けを暗示する。水野氏はさらに一歩進んで「その仕掛けの矛先は日本に向けられたものである」と結論づける。事実、日本のバブル崩壊後の低迷からタイに活路を見いだそうとして、タイに進出している日本企業は3000社をくだらないと言われていた。日本のタイへの投資額も膨大なものになっていた。そこへ五月、ソロスらが一斉にバーツ売りを仕掛け、タイ中央銀行の「ドル売りバーツ買い」も及ばず変動制に移行する。バーツは一夜にして18%も急落し、最後の望みをかけた日本企業も壊滅的な打撃を受けた。アジアの通貨が急落して日本企業は為替差損を蒙り、それによって日本の銀行も新たな不良債権を抱え込む。「ジャパン・バッシングのだめ押し。それがソロス及びアメリカなど欧米列国の狙いだった」と水野氏は分析する。今度のアジア通貨危機の余波は中国にも飛び火している。これまで中国はアジアにおける覇権を確立するために軍事力を強化してきたが、これからは経済力を維持するための軍事力増強になると言われている。その意味するところは逼迫した中国経済を想定した軍備増強という深刻で現実的な問題であるということである。その脅威を利用して戦争ビジネスに精を出す欧米列強は武器を次々と売り込み、アジア周辺は互いに武装強化を余儀なくされてきた。地球の大多数を占める人類の悲願は「戦争のない平和」に尽きる。しかし現実には人類のそうした悲願とは裏腹に戦争の危機は切迫している。してみれば「何が平和を阻止するのか、誰が戦争を起こすのか」という素朴な疑問をもつことは至極当然であろう。そのことに一貫して憂いてきた人々によって、いつしか大挙して権力の魔性に立ち向かう日がくることを信じたい。平和を祈りたい。
1997/10/07、火曜
子どもの被ばく写真にやり切れぬ思いがしばらく続く。そのことを食堂のおばちゃんに話したら「人間って罪作りだね」と言う。頷きながら酒を飲み、飲んでは水頭症の子どもの顔が浮かび、振り切るようにまた飲む、その繰り返し・・・俺はその子供らのために何もできないのか。酔いどれ自虐の果て、訪ねてきてくれた知人に泥酔醜態をとくとさらけ出してしまった。正義漢ぶって偉そうなことばかり言ってる自分が恥ずかしい。どうしようもない生身のところで私は脆い自分を支えきれないでいる。
1997/10/06、月曜、曇
「黙殺された子どもたちの叫びを聞け!」は先ほど追加更新しました。昨日の日誌(この下)リンク文字からジャンプできます。ほかに三枚ほど写真が載っているので後でまとめてページに転載します。何度も書くようですが、私は現実を直視することを大事にしたいと思います。してみれば事実を事実として認めない、黙殺して平然としていられる知識人の何と多いことでしょうか。政府しかり・・・権力に座する者に今一番必要なのは「衆に選ばれた」という責任であり誇りであって、奢り高ぶった権力の行使や保身のための派閥選びではないはずです。今や国会では闇の石油商、泉井純一からの資金提供疑惑で山崎政調会長の証人喚問に苦慮する一蓮托生保守勢力の狼狽ぶり、その醜態はすでに国民生活の困窮とは遠くかけ離れたものでしょう。政府の悪しき大型店舗法によって日本全国の商店街はその存続を脅かされ、唯一急成長を続ける大手コンビニも、その実態は悪質な商法で加盟店を食い物にしてきたという深刻な事情がある。最近こうした怒れる加盟店が次々と立ち上がり、その本部を提訴するという動きが高まってきている。折しも一昨日は伊丹監督の映画「スーパーの女」を観たばかりだ。映画では客に喜ばれるスーパーを目指す「正直屋」と、それを買収しようとするスーパー「安売り大魔王」との対立がメインになっている。これをコンビニに当てはめれば加盟店と本部の対立という図式になろうか。正直者がバカを見る世の中であってはならない。しかし現実には正直者はバカを見る。そして政治屋は「安売り大魔王」に味方するのだ。原発しかり・・・社会の底辺で謙虚に生きることすらできない世の中はきっと間違っている。
多くの日本国民は政財官界に蔓延る腐敗ぶりを憂いているが、当の権力者たちは相も変わらず反省などはしていないようだ。ロッキード事件の被疑者、佐藤孝行を政調会長にねじ込んだ張本人の中曽根元首相は、その著書で「汚職とか腐食とかいうのは民主主義の風邪の如きもので、風邪はひくのです。そういうもののない民主主義は神の世界以外にありえない。ただ肺炎にならないよう注意しなければなりません」とのたまわっている。これが元首相ともなった人間の言う言葉であろうか。中曽根が老害と言われるゆえんである。いったい中曽根とは何をしてきたのか、何者なのか。彼は82年に首相に就任した当初からタカ派としての牙を剥き出している。翌年彼は「ワシントン・ポスト」の社主キャサリン・グラハム女史(今月二日の日誌参照)と会い、「日本はアジアにおけるアメリカの不沈空母である」と述べてレーガンを喜ばせ「ロン・ヤス」の友好関係を保つ。その直後にNHK番組で日高義樹が「アメリカが要求していたP3C、F5、艦艇など防衛計画大綱のシーレーン構想を中曽根首相が飲んだ」と報告、国会は騒然となったが中曽根は「私は関わりない」としてうそぶく。その後、中曽根は否定したその言葉とは裏腹に平然とP3Cを150機、F15戦闘機300機を導入するのである。その蔭で働いていたのが松永大使であり、中曽根の縁故ある日本女性と結婚した日本大使館の報道担当官ナサニエル・セイヤーだった。また中曽根は28年前に原子力予算を提出したことでも知られている。原子力産業の建設部門を一手に引き受けている鹿島建設とも縁故関係にある。娘が鹿島建設会長の御曹司と結婚、その御曹司が公正取引委員会の要職にあるから始末が悪い。中曽根一族は原子力委員会委員長代理の井上五郎も同族として原子力産業の要へと深く関わっていく。
1997/10/05、日曜、曇
緊急ですが、核実験による子どもの被ばく状況をスクープした写真を見つけたので転載したいと思います。かなりショッキングな画像ですので、心を落ち着けてからご覧ください。見方によってはグロテスクとしか思われない方もいらっしゃると思いますが、現実を直視するという意味から転載を決めました。本当に醜悪なのはこうした状況を作り出した人間社会であり、それらを隠蔽しようとしてきた人間の、その心であると考えます。詳しいことは後から書きます。紙面に載ったそのもののタイトルを使わせてもらいます。
黙殺された子どもたちの叫びを聞け!
1997/10/04、土曜、曇時々晴
今朝の新聞国際版は珍しく私の興味を引く記事が並んでいた。全て核に関する記事が四項目もある。まず目立つのが「米朝開戦、全面戦争へ米軍準備」という穏やかならぬ大見出し、北朝鮮の核疑惑が頂点に達していた94年春、今からたった三年前のことである。北朝の核疑惑が核ミサイル保持疑惑へと発展していくわけだが、この時点でアメリカの分析は矛盾したものとなる。アメリカはすでに軍事偵察衛星などで北朝の核施設が軽水炉という即核爆弾に転用できない原子炉であることを知っていたはずだ。米軍は北朝への脅威を煽ると直ちに戦争遂行計画「50-27」の実施に踏み切る。ここでカーター元大統領が登場、国際原子力機関(IAEA)の査察受入を北朝に打診、それを北朝が受け入れて危機は回避されたと言われている。いわばカーターは戦争の危機を救った平和特使ということになるが、カーターの性格上それは考えにくく、米政府並びに米軍の予め仕組まれたシナリオに沿ったものであることが推測される。朝鮮半島に軍事的な緊張感をかもし出すことで、アメリカ軍事力の維持を図ったものだろう。ガルーチ米朝鮮問題特使の「誤解と偶然で始まった第一次世界大戦直前に酷似する」といった言葉が図らずもそれを暗示する。これまでの大仕掛けな戦争で「誤解と偶然で」始まったことなどありはしないのだ(それを偶然と思わせるところに巧妙な責任回避の事後処理対策があるのだが)。米軍は毎年春になると「北朝鮮占領計画」を作成して議会に提出する。その意味で北朝脅威プロパガンダは維持されるだろうし、ここでいつ戦争が起きてもおかしくはない、という状況設定によって朝鮮半島の危機は続くだろう。
米朝開戦の危機その下段には「小型核爆弾はKGBが製造」という見出しが踊る。国家保安委員会(KGB)が西側諸国へのテロ用にスーツケース型の核爆弾を製造していた、というもの。これらの開発は単にロシアに限ったことではない。セイモア・ハーシュ著「サムソン・オプション」262頁にはアメリカとイスラエルが共同で小型核爆弾の開発を行っていたことが記載されている。それによると、アメリカは85年までにジープ搭載バズーカ砲用の小型小型核爆弾を完成、イスラエルはアメリカの長距離砲を核オプションに組み入れる。【左上の写真はイスラエルのディモナ核兵器工場】イスラエルはカナダの武器設計者ジュラルド・ブル博士に接触、射程距離を伸ばせる特別砲弾を入手する。90年3月、そのブル博士はブリュッセル郊外の自宅で暗殺される。これにはイスラエルのモサドが関与したと噂されている。俗に言う「知りすぎた」ゆえの暗殺だろう。
新聞記事その隣には「アメリカが原子力技術の対中輸出訴え」、これは中国脅威論を展開してきたアメリカが180度の転換をしたとしか思えない奇怪な事実である。これによって更に中国の核武装は進展するであろうことは承知のはずだが、米商務長官は「利益を優先した」と苦しい弁解をしている。その利益とは米政府の言う国益などではなく、その背後にある原子力産業を支配する一握りの黒幕たちのための利益であることは明らかだ。それに続いて「米のスリーマイル原発、電力二社に売却」という記事、18年前の事故で今だ運転再開できぬ原子炉があるのに、これも不可解なことである。(関連資料として、スリーマイル原発事故をリンクされたし)【左上の写真はスリーマイル原発】これから会計を少しばかりしなければならず、時間がないので後で検証する。
今夜あたり繁華街に繰り出す人もいるだろうが、関東以北の人は明日だけは遠慮したほうがいいかも。以前にも書いたが明日は「五の日」、いわゆる関東以北ヤーさんたちの「地回り」の日なんだね。私も昔は知った顔もあったけど、今は新参が大半なのでとらぶったらややこしくなる。「五の日」は覚えておいて損はない。
一方関西のウラ社会では宅見組長射殺に関連した復讐劇が展開中との噂が絶えない。「この業界で親のタマ(命)を取られて黙っていれば生きていけない」として中野組殲滅作戦が現実のものとなっているようだ。すでにヒットマンが全国に飛び、一般人が巻き添えをくうことも懸念されている。そもそも宅見組は山口組の武闘派として知られ、昭和53年夏に起きたクラブでの松田組による田岡組長狙撃事件では宅見組が先兵となって報復、死者八人を出している。今度の宅見組長射殺事件での報復も凄惨を極める事件に発展しかねない様相を含んでいる。
1997/10/03、金曜、曇時々晴
昨夜、懐かしいママに会った。昔はよく通っていたスナックのママ、今はビルのオーナーになっている。紹介された店で飲むが、やはり社主だけに店の応対が丁寧だ。ママの娘が帰省するたびに私が呼び出されて会っていたが、かなりの美人ゆえに言葉も自然と選んで話した記憶がある。いつしか足が遠のき、後で彼女が女優であることを知った。今はある病院の院長夫人になっているらしい。もう気軽に会うこともできないだろう。ある夜、ママから新人の美人ホステスを紹介されたこともある。確かに美人だったが、その佇まいにはいえ知れぬ透明感があった。何となく異次元の人のように感じたのだ。縋り付くような視線が気にもなっていた。それから数日後、彼女が愛人と共に青酸カリ自殺をはかって死んだ。ママもそのことを鮮明に覚えていた。いろんなことがあった。ママは終始笑っていたが、ビルの維持も大変な苦労を伴うことだろう。元気でなにより、懐かしさだけで酔いしれた貴重な夜だった。
1997/10/02、木曜、晴
「ニューズウィーク」の最新号でマレーシアのマハティール首相がまた非難されていた。前にも書いたが、マハティールは「アジアの通貨危機はジョージ・ソロスとアメリカ政府の陰謀だ」と抗議、その報復処置として外国投資家らが市場から一斉に手を引いた。私はマハティール首相のこうした発言は決して根拠のないものではなく、むしろ卓見した意見だと思っている。それを裏付けているのが抗議の後の報復処置そのものだ。今度も同じパターンで報復がなされた。マハティールはIMF主催のセミナーで「欧米諸国の政府と銀行が共謀している」と発言、その直後にまたもやマレーシアの通貨は最安値を記録した。「ニューズウィーク」の紙面にはマレーシアの紙幣写真が載り、その下に『マレーシアも自国通貨の価値を自分で決めることは出来ない』という文字がある。これこそマハティールが言いたいことだろう。世界の金融システムは彼ら国際的金融家と欧米大国政府らに有利なように最初から仕組まれている。そのことは私もちょくちょく書いてきたが、重要なことなので後で整理して書きたいと思う。
ニューズウィークのオーナー、キャサリン・グラハムと世界大富豪
その同じ「ニューズウィーク」の紙面にはキャサリン・グラハム著『わが人生』という本の大々的な広告が載っている。よくよく調べれば、このキャサリン女史は「ニューズウィーク」のオーナーであった。彼女の父は元初代「国際銀行」総裁のユージン・メイヤー、国際的な大富豪ザルツバーガーの一族であるという。裕福なマイヤー家の三女として生まれた彼女は、「ワシントン・ポスト」紙を支配するグラハム家の長男と結婚、やがて夫が自殺して彼女が事実上の支配者となる。後に彼女、キャサリン女史が支配するマスコミは「ニューヨーク・タイムズ」「セント・ルイス・ポスト・ディスパッチ」に及び『メディアの女王』と呼ばれるようになる。一方『メディアの帝王』と呼ばれるルパード・マードックは「ニューヨーク・ポスト」を買収したが、元の社主はドロシー・シフ、国際的な銀行家ヤコブ・シフの孫娘だ。メディアを支配する彼らに符合するキーワードはユダヤ人もしくはシオニスト、これを偶然の産物とするには無理があるというものだ。奇妙なことに彼らはユダヤ人と呼ばれることに異常なほど敏感に反応し、組織をあげて過大な報復処置を加えてきた。日本人が日本人と呼ばれることは何の抵抗も感じないが、一部の成功したユダヤ人は激しく抵抗し世論に訴えてまでも自らユダヤ人であることを殊更隠そうとする。それは単にホロコーストの犠牲者というに留まらぬ不可解さと何らかの意図を感じさせてしまう。彼らが支配する大手マスコミはそれは見事なものだ(統制されたという意味で)。本当に我々が必要とする肝心な情報は伝わらない、わけがそこにある。
1997/10/01、水曜、晴
早朝、カリンの枝が折れているのを見つける。カリンの実の重さに耐えきれずに折れたようだ。およそ40個ばかりのカリンの実を落とし、仏壇に供える。まだ青いが、黄色に色づく頃には微かな香りを放つようになる。カリンの側にはキュウイの実が200個以上連なっている。葉が枯れ落ちる頃に収穫して、これも仏壇に供えるつもり。今年はイチジクの実を収穫しなかった。毎年母が脚立に乗って収穫したものだ。私は私でそんな母を「危ないよ」などと心配していた。収穫したイチジクの実は母が大鍋に砂糖と一緒に入れて煮込 む。そして自家製イチジクのジャムが出来上がる。二年前に母が他界し、誰もイチジクの実を穫ろうとはしなくなってしまった。むろん自家製ジャムを食することもなくなった。あの甘くトロリとした柔らかいイチジクのジャムが懐かしい。小さな体をさらに小さく背を丸めて庭の手入れをしていた母、今朝はそんな母を思い出しながらカリンの実をたくさん仏壇に供えた。誰かが言った「死んだ人は線香の香りを食べて喜ぶんだ」という言葉を何となく信じている。カリンの実が熟して香りを放ったら、母も喜んで香りを食べてくれるだろう。妹が来るなり「キンモクセイの良い匂いがする」と言う。すっかり忘れていたが、私が初夏に植えたものだった。植物は不思議だ。人間のように忙しく動きガツガツ食べるようなことはしない。で、人に植えられた場所を動こうとせず根を張り、ゆっくりゆっくり太陽の光と水だけで静かに育っていく。人もまた、そうなれたらどんなに幸せかと思う。嬉しい心だけで生きていけたら・・・と。
ここ私の地元、福島原発地帯では原子炉配管溶接のデータ改ざん問題が取り上げられている。事故を隠し、嘘をつき、データを改ざんしてまでも動かさなければならない原発とは何だろうか?チェルノブイリ事故では被ばくした子供たちが死に、これからその影響で早死にするだろう子供たちは10万人以上にのぼるだろうと言われている。今や北海は核のゴミ捨て場と化し、その汚染は日を追って深刻なものとなっている。私は今だにあるロシアの少女の悲痛な表情を思い出して心痛むことがある。テレビに映し出された少女は泣きながら「私は子どもを産むことができない!」と叫んだのである。その少女の染色体は被ばくのために真っ二つに破壊されているのだった。日本では子供向けアニメで「プルトニウムは飲んでも安全だよ」というプルト君なるキャラクターを登場させて世の顰蹙をかったことがあった。なんという世界だろうか。最近でも有名な芸能人たちの「原発は必要だ」とするCMが流れている。人類の危機ともいえる深刻な事態を覆い隠すように、さり気なく原発の必要性を日常生活に浸透させていく戦略だ。そこには事故続きの反省と教訓は全くみられない。そしていつかは壊滅的な事故が必ず起こる。その時、原発を推進してきた人たちは何と弁解するのだろうか?まさか、また頭を下げて謝罪すれば済むと思っているわけではあるまい。その「まさか」も当然起こりうるとして考慮せねばならない。チェルノブイリのような事故が日本に起きても、彼らは責任回避と自己保身のために被ばくした子どもたちを見殺しにするだろう。これまでも彼らは事故を隠蔽してきた確信犯ゆえに・・・答は出ている。
どうも感情に任せて書くと取り留めなく長くなるようだ。そうなった時の対処法は「事実のみを忠実に」書き記すしかない。時に推測も必要になるが、それも資料を元に分析した結果という但し書きを付け加えねばならないと考えている。思い込みが時として判断を大きく誤らせることを絶えず留意している。よってここでは出来る限り資料元を明かしたい。
http://csx.jp/~gabana/dnisi/dnisi9710.htm
2006/04/19(水) 03:11:53| おーるさんの1997年日誌| トラックバック(-)| コメント:0