| Tweet |
「為替」 米株式下落受けたリスク回避にキャリー取引手仕舞い162.85円／ニューヨーク外国為替市場概況
5月25日6時46分配信 フィスコ
「米株式下落受けたリスク回避にキャリー取引手仕舞い162.85円」ニューヨーク外
為市場概況 2007年5月25日（金曜日）−株式会社フィスコ 平松京子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:41JST 「米株式下落受けたリスク回避にキャリー取引手仕舞い162.85円」
【ロンドン市場概況】
24日のロンドン外為市場では、ユーロ・円は、独・5月IFO業況指数の下振れをき
っかけにしたユーロ売りに163円26銭から一時162円87銭まで下落し、ドル・円は121
円50銭から121円24銭まで連れ安となった。ユーロ・ドルは1.3438ドルから1.3424ド
ルまで下落後1.3444ドルまで買い戻された。ポンド・ドルは1.9838ドルから1.9865
ドルで上下し、ドル・スイスは1.2283フランから1.2295フランで取引された。
【経済指標】
独・5月IFO業況指数：108.6（予想108.8、4月108.6）
独・1-3月期GDP確報値：前期比+0.5％、前年比+3.3％（10-12月期：前期比+0.5％、
前年比+3.7％）
【要人発言】
OECD経済見通し
「2008年の米GDP伸び率、今年の2.1％から2.5％に回復へ」
「米コアインフレ率が高止まり、失業率が低水準にとどまれば、一段の引き締めが
適切」
「07年米金利は横ばいで推移、08年末までに2回利下げして4.75％に」
「ECBは今年、2回利上げして金利を4.25％にする見込み」
「ユーロ圏のGDP伸び率は07年に2.7％、08年に2.3％になる見込み」
「ユーロ圏のインフレ率は07年に1.8％、08年に2.0％になる見込み」
「日本の実質成長率、07年は+2.4％、08年は+2.1％」
「日本のCPI総合、07年は-0.3％、08年は+0.3％」
「日銀の政策金利は2008年後半まで現行0.50％で一定と予測」
「日銀はインフレが確実にプラスとなりデフレリスクなくなるまで、金利上げるべ
きでない」
「英国のGDP伸び率は07年に2.7％、08年に2.5％になる見込み」
「今年の英金利に関する中心シナリオは、5.5％に据え置き」
「07年と08年の中国GDP伸び率は10.4％になる見込み」
「中国はインフレ率が低いためマクロ経済政策をさらに引き締める必要はない」
「中国は財政政策を緩め、人民元の一段の上昇を容認すべき」
OECD
「投資家がリスクを再評価し、ユーロ圏と日本の金利が上昇すれば、キャリートレ
ードの一段の巻き戻しを招く可能性がある」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：121円37銭、ユーロ・ドル：1.3447ドル、ユーロ・円：163円18銭、ポン
ド・ドル：1.9876ドル、ドル・スイス：1.2287フラン
【ニューヨーク市場概況】
24日のニューヨーク外為市場では、ドル・円はクロス・円絡みの売りに121円26銭
まで下落後、4月新築住宅販売件数が14年来で最大の伸びを示した事での米利下げ観
測の後退を受けたドル買いに121円68銭まで反発したが、買いが続かずに121円40銭
前後に弱含み引けた。
ユーロ・ドルは欧米金利差拡大観測やユーロ・円絡みの売りに1.3460ドルから
1.3415ドルまで下落し1.3430ドル前後で取引を終えた。ユーロ・円は米株式市場の
下落を嫌気したリスク回避のキャリートレード手仕舞いの動きに163円37銭から162
円85銭まで下落した。ポンド・ドルは1.9890ドルから1.9831ドルまで下落し、ド
ル・スイスは“質への逃避”の動きに伴うスイスフラン買いに1.2315フランまで上
昇後1.2266フランへ反落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
6月までの利下げ確率：2％で変わらず
9月までの利下げ確率：8％←10％
年内の利下げ確率：42％で変わらず
【原油市場】
原油相場は2％以上下落し、約1週間ぶりの安値水準。23日発表の週次在庫統計で原
油、ガソリン在庫がともに予想以上に増加し、来週から始まる米ドライブシーズン
（5/28-9/3）での供給懸念がやや緩和した影響から売りが先行。午後は世界的なリ
スク資産への投資過熱を懸念したリスク回避の動きが強まり下げ幅を広げた。NY原
油先物価格は63.90ドルまで2ドル近く下落し、安値圏64.18ドル（前日比-1.59ド
ル、-2.4％）で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は下落。4月新築住宅販売が予想外の増加となったことで朝方は上昇して
始まった。しかし、その後、早期利下げの可能性が後退したとの見方が広がったこ
とや、連休を控えたポジション調整の動きが目立ち下落に転じた。セクター別で
は、食品・生活必需品や小売りが上昇した一方、エネルギーや商業サービスが軟
調。好調な新築住宅販売を受けてトール・ブラザーズ(TOL)やKBホーム(KBH)が上
昇。その一方でネットワーク・アプライアンス(NTAP)が慎重な業績予想を示して16%
の急落。ソフトウェアのCA(CA)やシノプシス(SNPS)が冴えない決算を発表して売ら
れたほか、アパレルのリミテッド・ブランズ(LTD)も47％減益となる決算を発表して
下落した。ダウ構成銘柄では、ボーイング(BA)が業績予想を据え置いたことが好感
されて上昇した一方、ゼネラル・モータース(GM)はSECへの提出書類で部品メーカー
のデルファイ再建に70億ドルの資金を投入していることが明らかとなり3.1%安。結
局ダウは84.52ドル安の13441.13、ナスダックは39.13ポイント安の2537.92で取引を
終了した。明日は連休前の為、債券や商品市場の取引時間が短縮されるため株式相
場は閑散とした取引となることが予想される。
【通貨オプション】
オプション市場では、ドル・円の反落や、明日の日本のCPI発表を控えたイベント
リスクに買いが先行し、1週間物の変動率が5.675％から6.025％、1ヶ月物6.350％か
ら6.400％、3ヶ月物6.475％から6.525％、6ヶ月物6.625％から6.675％へそれぞれ上
昇した。1年物は6.750％で昨日と同水準で取引されている。
リスクリバーサルでは、下値警戒観を受けた下値ヘッジ目的の円コール買いが目
立ち25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.950％から+1.000％、3ヶ月物は
+1.100％から+1.150％へそれぞれ拡大、6ヶ月物は+1.275％、1年物は1.475％でそれ
ぞれ昨日比変わらずで取引されている。個別では、1日物、1ヶ月物など短期物の取
引が特に活発であった。
【経済指標】
米・4月耐久財受注：前月比+0.6％（予想+1.0％、3月+5.0％←+4.3％）
米・4月耐久財受注（輸送機器除く）：前月比+1.5％（予想+0.6％、3月+1.5％←
+1.4％）
米・週次新規失業保険申請件数：31.1万件（予想30.5万件、前回29.6万件←29.3万
件）
米・4月新築住宅販売件数：98.1万戸、前月比+16.2％（予想86.0万戸、3月85.8万
戸）
【要人発言】
ブッシュ米大統領
「人民元高の容認や牛肉などの市場開放を中国に要請」
「呉副首相をはじめ（中国）代表団に対し強調したことの一つは人民元を上昇させ
るかどうか、われわれは極めて注意深く監視しているということだ」
ジョーダン・スイス国立銀行理事
「将来の政策決定のために必要となる全てのデータがそろっていない」
「政策金利決定は確実に予想できず」
「透明性は、変動を縮小」
「スイス中銀は為替動向に注視が必要」
「スイス中銀は、特に為替に関し目標があるわけではない」
「スイス金利は歴史的水準からすると容認できず」
スマギ欧州中銀専務理事
「ECBの信頼が低水準の金利に繋がっている」
「物価安定が成長押し上げの最善の方法」
「インフレへの安易なみくびりがリスク」
「断固とした対応がCPI見通し抑制の鍵」
「ユーロ圏金利は、成長が米国より強いのにもかかわらず、米金利より低い」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 121.46 121.68 121.24 121.39
ユーロ・ドル 1.3436 1.3460 1.3415 1.3429
ユーロ・円 163.18 163.37 162.85 163.01
ドル・スイス 1.2290 1.2315 1.2267 1.2279
ポンド・ドル 1.9855 1.9890 1.9831 1.9846
株式市場：
NYダウ 13522.60 13624.55 13423.90 13441.13
ナスダック 2576.51 2585.73 2531.28 2537.92
債券市場： （始値） （終値）
米国債 2年物 4.832 4.837
米国債10年物 4.847 4.841
米国債30年物 5.003 4.991
先物市場：
NY金先物 660.8 661.5 651.5 653.3
NY原油先物 65.55 65.80 63.90 64.18
シカゴ日経平均先物 17680 17710 17480 17540
最終更新:5月25日6時46分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070525-00000002-fis-brf
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,ＭＬを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。