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「為替」 タカ派英中銀議事録受けたポンド高にユーロ連れ高164.02円／ニューヨーク外国為替市場概況
5月24日6時35分配信 フィスコ
「タカ派英中銀議事録受けたポンド高にユーロ連れ高164.02円」ニューヨーク外為
市場概況 2007年5月24日（木曜日）−株式会社フィスコ 平松京子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:27JST 「タカ派英中銀議事録受けたポンド高にユーロ連れ高164.02円」
【ロンドン市場概況】
23日のロンドン外為市場では、3日連続のドル買い先行で始まったが、5/9-10英中
銀金融政策委員会議事録を受けたポンド買いをきっかけにドル売り優勢の展開にな
った。ドル・円は121円81銭から121円88銭まで上昇後121円65銭まで下落、ユーロ・
ドルは1.3426ドルから1.3416ドルまで下落後1.3457ドルまで上昇、ユーロ・円は163
円46銭から163円74銭まで強含んだ。ポンド・ドルは1.9734ドルから1.9717ドルまで
下落後1.9821ドルまで上昇し、ユーロ・ポンドは0.6805ポンドから0.6786ポンドま
で下落、ポンド・円は241円乗せとなった。ドル・スイスは1.2299フランから1.2312
フランまで上昇後1.2284フランまで下落した。
【経済指標】
ユーロ圏・3月鉱工業受注：前月比+2.7％（予想+1.1％、2月-0.6％←-0.7％)
【金融政策】
5/9-10英中銀金融政策委員会議事録
「9対0で利上げを決定」
「一部委員は50bpの利上げも検討したが、過去の利上げ効果を見極めるべきと判
断」
「経済が予想通り拡大すれば再び利上げの可能性があるとの考えで一致」
【要人発言】
アルムニア欧州委員
「ユーロは依然、長期的な平均水準付近にある」
中国人民銀行副総裁
「中国の貿易問題を為替相場と結びつけるのは妥当ではない」
「中国、漸進的で管理可能な為替改革を進めていく」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：121円48銭、ユーロ・ドル：1.3499ドル、ユーロ・円：163円93銭、ポン
ド・ドル：1.9865ドル、ドル・スイス：1.2260フラン
【ニューヨーク市場概況】
23日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米債券利回り低下を受けて朝方121
円31銭まで下落したが、米中戦略的経済対話の終了後は資本筋の外貨建て投信設定
絡みの買いに121円79銭まで上昇し、121円65銭前後で取引を終えた。
ユーロ・ドルはポンドに連れたショートカバーにストップをつけて1.3502ドルまで
上昇したが、オプション絡みやユーロ・円絡みの売りに1.3449ドルへ弱含み、
1.3460ドル前後で引けた。ユーロ・円は資本筋の買いに164円のオプシュンバリアー
をつけて164円02銭まで上昇してユーロ導入来最高値を更新したが、グリーンスパン
前米FRB議長の中国株式市場への警告発言を受けた米株式市場の反落に伴い163円63
銭まで反落した。ポンド・ドルはタカ派英中銀金融政策委員会の議事録を受けた追
加利上げ観測に1.9895ドルまで上昇後1.9851ドルへ反落し、ドル・スイスは1.2241
フランから1.2292フランまで上昇した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
6月までの利下げ確率：2％←4％
9月までの利下げ確率：10％で変わらず
年内の利下げ確率：42％←46％
【原油市場】
原油相場は上昇。注目された週次在庫統計では原油、ガソリン在庫がともに予想以
上に増加し、これを受けて統計発表直後は供給懸念の後退から売りが先行した。し
かし、同時にガソリン需要が前年を1.2％上回る水準に増加したことが明らかになっ
たほか、製油所の稼働率が91.1％と今年1月上旬以来の水準まで回復したことに伴う
原油需要の増加観測が強まることから売り一巡後は強い動きに転じた。NY原油先物
価格は65.05ドルまで下落後に66.20ドルまで反発し、65.77ドル（前日比+0.26ド
ル、+0.4％）で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は下落。朝方はM&Aの活発化を好感して堅調に推移。しかし、午後にグ
リーンスパン前FRB議長が「中国株はいずれ劇的な収縮を迎えるだろう」と述べたと
伝えられ、リスク回避の動きが強まることから売り優勢の展開に転じた。セクター
別では、自動車・同部品やエネルギーが堅調な一方、半導体・同製造装置や不動産
が軟調。カナダのアルミ大手のアルカン（AL)が、同業のアルコア（AA)からの敵対
買収提案を拒否して両社とも上昇。また、新たにアルカンとの買収交渉の開始が明
らかとなった豪BHPビリトン（BHP)も買われた。靴小売のペイレス・シュー・ソース
（PSS)が同業のストライド・ライト（SRR)の買収を発表して両社とも大幅高となっ
たほか、モルガンスタンレー（MS)も不動産のクレセント・リアルエステート・エク
イティ（CEI)の買収を発表して上昇した。ダウ構成銘柄では、インテル（INTC)や
IBM （IBM)が1％を超す下落。結局ダウは14.30ドル安の13525.65、ナスダックは
10.97pt安の2577.05で取引を終えた。連日の大型M&A発表が相場の上昇要因となって
いるが、企業買収に支えられた相場展開を危ぶむ声も少なくない。
【通貨オプション】
オプション市場では超短期物の買いが目立ち、1週間物の変動率が5.625％から
5.675％へ上昇した。期日物では様子見気配が強く、1ヶ月物6.350％、3ヶ月物
6.475％、6ヶ月物6.625％で昨日比変わらず、1年物は6.700％から6.750％へ上昇し
た。
リスクリバーサルでは、動意乏しく、調整する動きに、25デルタ円コール・ドル
プット1ヶ月物は+0.900％から+0.950％へ拡大、3ヶ月物は+1.250％から+1.100％、6
ヶ月物は+1.375％から+1.275％へそれぞれ縮小、1年物は1.475％で昨日比変わらず
で取引されている。
個別では、122円上抜けを狙った投資家の超短期物円プットオプション買い意欲が目
立っていた。
【経済指標】
米・週次MBA住宅ローン申請指数：前週比+1.6％（前回-0.8％）
加・4月景気先行指数：前月比+0.4％（予想+0.3％、3月+0.4）
【要人発言】
グリーンスパン前米FRB議長
「中国株式市場、劇的な調整の可能性」
「明らかに上昇継続不可能」
ポールソン米財務長官
「人民元相場の柔軟性拡大で中国はいくつかの措置を講じた。今回の会合で、短期
的な一段の柔軟性と、中期的な市場決定への為替相場への移行を要請した」
「呉儀中国副首相は中国が成長を均衡、消費を押し上げる事に同意」
「米中戦略的経済対話はこれからも継続」
「米中は長期的戦略の課程にある」
「エネルギー、環境、航空産業において進展」
「金融サービスにおいていくつかの進展」
「中国は外国証券会社封鎖を緩和」
「中国投資における制限を削減」
「中国は人民元柔軟化においていくつかのステップに同意」
「中国は米銀行が人民元建てクレジットカードの発行を認める」
「対話は中国の進展における最良の機会」
「米中戦略的経済対話では、明らかな具体的な成果得られた」
「人民元の交渉継続は極めて深刻」
「人民元の上昇速度は十分でない」
「中国の外準の積み上がりは人民元が更に上昇する必要性を表している」
「中国は人民元の対ドルでの変動幅を拡大したが、新規変動幅が有益に使用される
かが重要」
「米国は人民元に関して忍耐強くない」
「遅すぎる人民元改革はリスクを拡大」
呉儀中国副首相
「米中戦略的経済対話は成功に終わった」
「米中貿易における困難な状況に関しても協議」
「対話から具体的な成果」
「米中戦略的経済対話以前に2度にわたりブッシュ米大統領と胡錦濤（Hu Jintao)国
家主席が対談している。」
周中国人民銀行総裁
「人民元の柔軟性を引き続き緩やかに拡大していく」
フラット米大統領副報道官
「呉儀中国副首相はブッシュ米大統領と対談」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 121.82 121.88 121.31 121.68
ユーロ・ドル 1.3425 1.3502 1.3416 1.3461
ユーロ・円 163.54 164.02 163.46 163.77
ドル・スイス 1.2301 1.2312 1.2241 1.2277
ポンド・ドル 1.9733 1.9895 1.9716 1.9867
株式市場：
NYダウ 13540.84 13609.76 13505.17 13525.65
ナスダック 2593.89 2600.94 2576.23 2577.05
債券市場： （始値） （終値）
米国債 2年物 4.832 4.836
米国債10年物 4.825 4.849
米国債30年物 4.980 5.004
先物市場：
NY金先物 662.0 665.3 661.2 662.6
NY原油先物 65.50 66.20 65.05 65.77
シカゴ日経平均先物 17785 17790 17700 17710
最終更新 2007年5月24日6時35分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070524-00000001-fis-brf
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