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http://www.unic.or.jp/globalcomp/index.htm
「グローバル・コンパクト」とは
「グローバル・コンパクト」(以下GC)は、1999年1月31日に開かれた世界経済フォーラムの席上、コフィー・アナン国連事務総長が提唱した。企業のリーダーに国際的なイニシアチブであるGCへの参加を促し、国連機関、労働、市民社会と共に人権、労働、環境の分野における10原則を支持するというものである。GCは翌年2000年7月26日にニューヨークの国連本部で正式に発足した。2004年6月24日に開催された最初のGCリーダーズ・サミットにおいて、事務総長が腐敗防止に関する10番目の原則が追加されたことを発表した。これは全てのGC参加者との長期にわたる協議の末に合意に達したものである。
GCは企業に集団行動を通じて責任ある企業市民として向上することを求め、それによってグローバル化の挑戦に対する解決策の一環を担うことができる。このようにして、民間企業は他の社会的主体と手を組むことで事務総長のもつビジョンである、より持続可能かつ包括的なグローバル経済を実感できるのである。
今日、世界のあらゆる地域から1300以上の企業(2004年4月現在)、国際労働団体、市民社会の組織がGCに参加している。GCは事務総長の直接のイニシアチブであり、そのスタッフと運営は柔軟性に富んだものである。
GCは次の二つの目的をもった自発的な企業市民のイニシアチブである。
世界中のビジネス活動に10原則を組み入れる
国連の目標を支持する行動に対して触媒の役目をする
これらの目的を達成するために、GCは次のいくつかの手段を提供している。すなわち政策対話、ラーニング(学習)、ローカルの機構やプロジェクトを通じてである。
GCは規制の手段ではない。つまり企業の振る舞いや行動を取り締まったり、強制したり、判定するものではない。むしろ、GCは企業、労働、市民社会がGCが礎とする原則を推し進めることで、実質的な行動をおこし、分かち合うための説明責任、透明性および賢明な自己利益に期待しているのである。
GCはネットワークで成り立っている。その中心をなすのは、GC事務所と5つの国連機関 ― 人権高等弁務官事務所(OHCHR)、国連環境計画(UNEP)、国際労働機関(ILO)、国連開発計画(UNDP)、国連工業開発機関(UNIDO)です。GCは社会的影響を与えうるすべての関係者で成り立っている。それらは、イニシアチブの基礎となる原則を定義づける政府、その行動によって影響を与える企業、その手によってグローバルな製品を生む過程を具体的にする労働者、より広い社会のステークホルダーを代表する市民社会、そして世界で唯一グローバルな政治フォーラムを権威をもって開催し、促進する役目を担う国際連合である。
GCに参加すると多くの利点が得られるが、その中には以下の点が含まれる。
グローバル化、持続可能な開発や企業責任など現代社会が直面する問題を、多様なステークホルダーとの協力の下に解決することができる
普遍的な原則や責任ある企業市民の理念を普及させることによって、グローバルな経済をさらに持続可能で包括的なものにすることができる
国連のグローバルな能力を活用して、政府、企業、労働界、市民社会や他のステークホルダーの力を結集することができる
良い慣行やラーニング(学習)を共有することができる
開発問題に関する国連の幅広い知識や、世界中に広がる経験豊かな能力を利用することができる
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