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「為替」 インフレ主要懸念示すFOMC声明に米利下げ観測後退、ドル反発120.15円/ニューヨーク外国為替市場概況
5月10日6時35分配信 フィスコ
「インフレ主要懸念示すFOMC声明に米利下げ観測後退、ドル反発120.15円」ニュー
ヨーク外為市場概況 2007年5月10日(木曜日)−株式会社フィスコ 平松京子/片
山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:32JST 「インフレ主要懸念示すFOMC声明に米利下げ観測後退、ドル反発120.15円」
【ロンドン市場概況】
9日のロンドン外為市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明待ちで取引手控
えムードが強いなか、ドル・円は、買い戻しに、クロス円の買いもあり119円82銭か
ら120円08銭まで上昇、ユーロ・円は162円25銭から162円49銭まで上昇した。ユー
ロ・ドルは1.3531ドルから1.3546ドルで小動きとなった。ポンドは、明日の英中銀
の政策金利発表を控え、全般的に買いが優勢になり、ポンド・ドルは1.9884ドルか
ら1.9935ドルまで上昇、ポンド・円は238円42銭から239円05-10銭レベルまで上昇、
ユーロ・ポンドは0.6808ポンドから0.6791ポンドまで下落した。ドル・スイスは
1.2173フランから1.2186フランで取引された。
【経済指標】
独・3月貿易収支:+155億ユーロ(予想+145億ユーロ、2月+147億ユーロ←+138億ユ
ーロ)
【要人発言】
特になし
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:119円96銭、ユーロ・ドル:1.3537ドル、ユーロ・円:162円38銭、ポン
ド・ドル:1.9917ドル、ドル・スイス:1.2183フラン
【ニューヨーク市場概況】
9日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米ファンド筋やリアルマネーなどの
売りに一旦119円63銭まで下落したが、連銀が市場予想通り金利据え置きを決定する
ものの、引き続きインフレが主要懸念としたFOMC声明を受けた米利下げ観測の後退
に伴うショートカバーに120円15銭まで反発し、高値圏120円05銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは、中銀筋の買いなどに1.3567ドルまで上昇後、タカ派FOMC声明を受
けたドル買いに1.3519ドルへ反落し、安値圏1.3530ドル前後で取引を終えた。ユー
ロ・円はユーロ圏の金利先高観を受けた資本筋主導の買いに162円14銭から162円51
銭まで上昇。ポンド・ドルは英利上げ観測やM&A絡みの買いに1.9908ドルから1.9999
ドルまで上昇し、ドル・スイスは1.2142フランまで下落後1.2193フランへ反発し
た。
【FF先物米金利変更織り込み率】
6月までの利下げ確率:4%で変わらず
9月までの利下げ確率:18%←22%
年内の利下げ確率:68%←84%
【原油市場】
原油相場は下落。注目された週次在庫統計において、原油在庫が550万バレル積み上
がり06年6月以来の高水準に増加したほか、ガソリン在庫が13週間ぶりに増加に転じ
たことが明らかになり、夏のドライブシーズンにおける供給懸念が後退したことか
ら売りが強まった。NY原油先物価格は3/22以来、約1ヵ月半ぶりの安値60.75ドルま
で下落し、61.55ドル(前日比-0.71ドル、-1.1%)で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式市場は上昇。FOMC(連邦公開市場委員会)では予想通り金融政策に変更は
なく、声明文も3月とほぼ同じ内容であったものの、金融政策の中立継続が好感さ
れて上昇した。ダウは再び史上最高値を更新している。セクター別では半導体や小
売が買われる一方でメディア、ハードウェアが下落した。昨日決算を発表したシス
コシステムズ(CSCO)は米国内の受注が減少している事を明らかにして下落。またエ
レクトロニックアーツ(ERTS)は売上の減少が嫌気されて売られるなど、ハイテクの
一部に冴えない銘柄が目立った。携帯電話のオールテル(AT)は米紙WSJに買収の可能
性が報じられて上昇した。ダウ採用銘柄ではIBM(IBM)がゴールドマンサックスの買
い推奨を受けて上昇。結局ダウは、53.80ドル高の13,362.87、ナスダックは4.59
ポイント高の2,576.34で取引を終了した。今回のFOMC声明文は最近の景気減速傾向
を明言したものの、既に第1四半期GDPの発表で明らかであるため市場に与える影響
は限定的なものとなった。
【通貨オプション】
オプション市場では、ドル・円の反発を受けて売りが優勢となり、1週間物変動率
は6.875%で変わらず、1ヶ月物は6.900%から6.750%、3ヶ月物は6.875%から
6.825%、6ヶ月物は6.925%から6.825%、1年物は6.900%から6.850%へそれぞれ低
下した。
リスクリバーサルは、動意乏しく、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は
1.200%から+1.250%へ小幅拡大、3ヶ月物は+1.350%、6ヶ月物は+1.475%、1年物
は+1.625%でそれぞれ昨日と同水準で取引されている。
【経済指標】
米・週次MBA住宅ローン申請指数(5/4):前週比+3.6%(前回+0.6%)
米・週次在庫統計(5/4)
原油在庫:前週比+551万バレル(予想+88万バレル、前回+117万バレル)
ガソリン在庫:同比+37万バレル(予想+15万バレル、前回-112万バレル)
留出油在庫:同比+163万バレル(予想+45万バレル、前回-20万バレル)
製油所稼働率:89.0%(予想89.3%、前回88.3%)
【金融政策】
米・FOMC結果:FF金利の誘導目標水準5.25%に据え置き
【要人発言】
FOMC声明内容
「政策金利の据え置き決定は全員一致」
「将来の金融政策はインフレ、経済成長見通し次第」
「インフレが引き続き主要な懸念事項」
「本年初めの経済成長は減速した」
「住宅市場の調整は進行中」
「経済は緩やかなペースで拡大する様相」
「インフレ圧力はいずれ緩和する」
「コアインフレは引き続き幾分上昇している」
「高水準の資源使用がインフレ圧力緩和の妨げとなる可能性」
ポールソン米財務長官
「国際経済は健全」
「米国は海外投資を歓迎」
ソーベル米財務省副次官補
「ポールソン米財務長官は今月開催される米中政府間戦略経済対話では、中国に対
して人民元の変動幅の容認を更に加速するよう求める」
「中国は、政策目標として為替の柔軟化を容認してきたが、ペースは十分でない」
「円に関しては、需要と供給の度合いに反応、オープンで競争力ある市場によって
決定されている」
「円安は日本経済の長期デフレの帰結、操作されていない」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「一段のユーロ高、ユーロ圏の輸出業者に悪影響を及ぼす可能性。ユーロ圏の経済
成長全体への影響については重要視しない」
「円は経済のファンダメンタルズを反映していない」
ジョーダン・スイス中銀理事
「更なる追加利上げの可能性」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 119.84 120.15 119.63 120.10
ユーロ・ドル 1.3542 1.3567 1.3519 1.3529
ユーロ・円 162.28 162.51 162.14 162.46
ドル・スイス 1.2175 1.2194 1.2141 1.2188
ポンド・ドル 1.9898 1.9999 1.9884 1.9940
株式市場:
NYダウ 13300.62 13369.29 13278.35 13362.87
ナスダック 2556.67 2579.98 2555.71 2576.34
債券市場: (始値) (終値)
米国債 2年物 4.667 4.730
米国債10年物 4.622 4.667
米国債30年物 4.802 4.837
先物市場:
NY金先物 686.8 687.0 677.5 682.5
NY原油先物 62.25 62.30 60.75 61.55
シカゴ日経平均先物 17720 17810 17685 17815
最終更新:2007年5月10日6時35分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070510-00000002-fis-brf