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世界一安いドル?! <なりたくないな、ドル族に>レアル通貨だけじゃない、レアルよりも高くなった国々がズラリ
レアル高でも輸出は伸び、輸入はより急速だが、工業界を筆頭に文句は絶えない。庶民の声は余り聞こえないが、海外旅行や買物などにその影響は現れている。ドルに対するレアル通貨の値打ちが出て来た訳ではあるが、何もブラジルのレアル通貨だけが世界一の経済大国米国のドルに対して強くなった訳ではなく、他国の通貨はもっともっと強くなっていることは先刻ご存知だろうか。国際経済の再編で中国の存在が今や世界の注目の的だしユーロも強い。国際流動性がかくも高まり、資金余裕がかつてないほど潤沢となれば、赤字の米国以外の国々に資金が流れ、それらの国々の通貨価値が上がる。その一環がブラジルや新興市場諸国であるわけだ。
フォーリャ・デ・サンパウロ紙はペルーやアルゼンチンも通貨高で国際競争力を削がれないよう対応、常時ドル買いを実施しているなどその状況を次のように報道している。
少なくと米ドルが値下り続きで市場の注目を浴び出したのは03年以降。
ここ数週間のドル安は急で、英ポンドなどは先週2ドルとなり、92年以来のポンド高になった。オーストラリアでは17年来の対ドル高である。インドのルピーは99年以降でこんなに高くなったことはない。いずれもインフレが心配で金利の上昇を見込んでいる状態である。
そこでブラジルだが01年以来対ドルで最高水準にある。四月二〇日には1ドル=2・028レアルだった。 グラフを見れば分るとおり、今年二月一日の相場2・101レアルが三月五日には2・136レアルに上がったことがあったが、そのあと急落下をたどり四月一九日で2・202レアル、近々2レアルを切るのではないかと言われている。
とにかく、過去12か月間にレアル高が3・8%となったが、コロンビアなどは同期に9・1%も強くなっている。ペルーで4・3%だ。
過去12か月間並びに半年間での対ドル自国通貨の値上りは別グラフの通りで、過去12か月間で対ドルで下げているのはアルゼンチンのペソ(0・4%)と日本の円(1・2%)、チリのペソ(2・6%)ぐらいで、英ポンドは12・7%、オーストラリアのドルも12・6%、トルコのリラで10・1%、ユーロで9・8%など軒並みである。
とにかく、ドルや円を持っていれば強いと考えがちだったが、今やドル族、円族にはなりたくなかろう。
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