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和製エクソンフロリオ条項の重要性
(本記事は「植草事件の真相掲示板」に書いたものであるが、BBSで流すにはもったいない気分なのでここに転載した)
エクソンフロリオ条項に関しては、自分のブログで、この掲示板で初めて見たと書いてしまったが、何か心に引っ掛かる言葉だと最初から感じていて、外資規制と関わるものだということはすぐにわかった。
心に引っ掛かるわけである。私はエクソンフロリオ条項について一度本で読んでいた。京都大学大学院経済学研究科教授の本山美彦氏が書いた「売られ続ける日本、買い漁るアメリカ」の142ページから144ページのたった2ページ半に、これについてわずかに言及があった。読んだ当時はあまり深く捉えていなかったようである。しかし、この条項が我が国にとって非常に重要であることは今の私は痛感している。
エクソンフロリオ条項というものは、米国の安全保障上の視点から「外国企業による米国企業の買収を制限する」規定である。これは日米投資イニシャティブからすれば、最も重大な国際投資障壁となる。我々は、ともすれば日本へ侵攻する外資に立ち向かうという位相から物事を考えているが、国際投資に双務性が担保される場合、逆に日本がアメリカの企業に投資する場合のことを念頭に置いて考慮する必要がある。
アメリカでは外国企業からの投資が国防的安全保障に抵触すると“大統領”が判断した場合は、外国からの直接投資を禁止できる。これは国家として当たり前だと思う。エクソンフロリオ条項では、航空、通信、海運、発電、銀行、保険、不動産、地下資源、国防の九分野にこれが適用されている。
日本人はこの九分野をじっと眺めていて、何か思い当たることはないだろうか。この分野ははっきり言って、「年次改革要望書」でアメリカが執拗にかつ内政干渉的に日本に要求している分野そのものではないのか。特に銀行、保険の金融関連は軒並み外国の巨大外資が参入して外資比率が異常に高くなっていることや、不動産はゴールドマン・サックスを筆頭に日本全国の優良不動産が買い漁られているのだ。
そして、防衛庁が防衛省に昇格したことも関連するが、これからアメリカのミサイルや戦闘機など軍需機器の導入が活発化されるだろう。日本人は気が付かないのだろうか、アメリカの動き方を。彼らが自国を、エクソンフロリオ条項で鉄壁の守りに徹している分野を、日本に対しては強硬に陰湿にこじ開けてきている現実を。しかも、それを表面的に強行せずに、洗脳した日本人のエージェントを使って内部から扉をこじ開けて、外の盗賊を招き入れていることを。まさしく、この形こそ、池波正太郎が書いた「鬼平犯科帳」に出てくる「引き込み」を使った急ぎ働きにほかならない。
アメリカがこの九分野を、自国には外資の参入を制限しておいて、日本へはあの手この手で無理やりこじ開けている暴虐的な外資参入への構造変えは、日本の無知が悪いのであり、日本を売り渡す売国人間を政財官に輩出させてしまった国民が悪いのである。しかし、国富が消尽すれば我々を待つのは地獄の貧窮生活であるから、そうも言っていられない。日本は早急に和製エクソンフロリオ条項を固めるべきである。
私のように無名な人間がこういうことを言っても、さし当たって殺されるようなことはないみたいだが、知名度が高い人間がこの手の真相を語ると殺されたり、社会的生命を奪われるのが今の現状だ。植草一秀氏も今は無事だが、存在そのものが従米売国勢力にとっては、この上なく邪魔な存在には違いない。彼の命は依然として危険なのである。だから、ここに集う有志は、植草事件の背景をしっかりと捉えて、それを表明し続けることにより、植草氏を守るとともに、良心的で有意の識者がこれ以上やられないようにしていくことだと思う。
植草氏が痴漢を働いたか否かなどということは、どこまで国策意志が働いているかわからない裁判所がやっていることであるから、その次元に拘泥して枝葉末節を根掘り葉掘りやるよりも、三権分立の精神が危殆に瀕してきた今の日本を鑑みて、司法や検察のやり方を極めて厳格に国民が注視しているんだぞという方向性を持った議論が望ましいと私は考えている。パンツやパンティがどーしたこーしたも必要かもしれないが、常にマクロな視点を失わないように議論したいというのが私の本心である。
アメリカに完全に財布の紐と国防の鍵を預け、安穏としていたら日本に残されている道は奴隷民族としての未来だけなのだ。それでいいのか、諸君!!。
神州の泉 管理人
2007年5月 3日 (木) 経済・政治・国際 | 固定リンク | コメント (0) | トラック