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●911テロ戦争計画ブログラムを設計した天才的数学者ウォルフォウィッツ。
911テロ成功後、アフガニスタン侵略戦争、イラク侵略戦争を起動した
ネオコンのイデオローグでもあった。
世銀総裁−もはや辞めるしかない 【朝日新聞・社説】
世界銀行がウォルフォウィッツ総裁の醜聞で揺れている。
世銀は途上国の底上げのために融資をする国際機関で、本部はワシントンにある。総裁は代々米国が出している。
その総裁の恋人である女性職員が米国務省に出向した際、大幅に昇給していたことが明らかになったのだ。給与が5割も上がり、出向先トップのライス国務長官より年収が高くなったという。
世銀には、夫婦で働く場合、上司と部下の関係にはしない内規がある。ウォルフォウィッツ氏は01年に妻と別居したが、一昨年、米国防副長官から総裁に就任したため、以前から恋愛関係にあった女性職員が出向した。
この昇給人事に総裁が直接かかわっていたことがわかり、総裁自身も「誤りを犯した」と謝罪した。だが、事態は一向に収まっていない。
職員組合から辞任要求が出されているうえ、世銀内部の会議で専務理事のひとりが辞任を求める発言をしたことが明らかになった。米議会からも辞任要求が出る一方、欧米の主要メディアも辞任を求める社説を掲げている。
総裁が広く批判にさらされている背景には、国防副長官としてイラク戦争を主導したことがある。世界を不安定にしたブッシュ政権に対する不満が、ネオコン(新保守主義者)の代表格といわれた総裁に向けられているわけだ。
しかし、それだけではない。世銀の運営についても批判が多い。総裁が外部から連れてきた側近を通さないと、幹部も総裁と話し合うことが難しくなった。組織の風通しが悪くなったという。
また総裁は、世銀の援助が途上国での汚職に利用されないようにするとして、防止策を強化してきた。汚職との関係を絶つのは大切だが、途上国の汚職にはそれぞれの社会的な土壌があり、その改革を促すのも世銀の仕事だ。
この厳罰主義の結果、援助計画が凍結されたり、資金が回らなくなったりする途上国が出てきた。かえって貧困対策ができにくくなったところもあり、途上国だけでなく、世銀職員からも現実離れとの不満が生じていた。
そこに、総裁自らの情実人事が発覚したことで、世銀の掲げる反汚職も説得力を弱めた。また世銀内の倫理観や職員の士気、相互監視の意識の低下を心配する声も出てきた。
ブッシュ大統領は総裁への支持を変えていないが、総裁を守ろうとすれば、国連など国際機関に対して倫理性や効率性を厳しく求めてきた米国の主張が、正当性を失うことになりかねない。
ことここに至ったら、ウォルフォウィッツ氏は潔く辞めるしかないだろう。
日本は米国に次ぐ世銀第2の出資者で大きな発言力をもつ。辞任を働きかけるべきなのに、不快感すら表明していないのは納得できない。ここでもブッシュ政権への忠誠を貫こうというのだろうか。
http://www.asahi.com/paper/editorial.html