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[ロンドン 17日 ロイター] 英国立統計局が17日発表した3月消費者物価指数(CPI)は予想外の上昇となり、比較可能な統計開始以来で最高の水準となった。これにより、イングランド銀行(英中銀)には今回初めて政府にインフレ上昇の理由を説明する義務が生じた。
CPIの発表を受け、市場ではインフレ抑制に向け少なくともあと1回の利上げが必要になるとの観測が強まり、ポンドは1992年9月以来初めて心理的節目の2ドルを突破する場面があった。
国立統計局によると、3月の英CPIは前月比0.5%上昇、前年比では97年1月に比較可能な統計が開始されて以来で最高となる3.1%の上昇となった。
アナリスト調査では、前年比は2.8%の上昇が予想されていた。
今年初め、アナリストの多くは英金利は0.25%引き上げられ5.5%になると予想していたが、きょうのCPIによりさらなる利上げ観測が強まった。
スタンダード・チャータードのエコノミスト、ギャビン・レッドナップ氏は「4月のCPIが前年比3.1%の上昇となったことは、明らかに非常に重要な出来事だ。金利が5.5%以上に上昇するリスクが高まった」と指摘した。
英中銀はインフレ目標を2.0%としており、これを1%ポイント以上上回った場合、政府に書簡で説明することが求められている。書簡の提出は、英中銀が政府からの独立性を与えられてから初めて。
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