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「為替」 G7円安容認との見方に円一段安、ドル・円続伸119.87円／ニューヨーク外国為替市場概況
4月17日6時29分配信 フィスコ
「G7円安容認との見方に円一段安、ドル・円続伸119.87円」ニューヨーク外為市場
概況 2007年4月17日（火曜日）−株式会社フィスコ 平松京子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:22JST 「G7円安容認との見方に円一段安、ドル・円続伸119.87円」
【ロンドン市場概況】
16日のロンドン外為市場では、ユーロ・円は162円を挟んで押し目買いと利食いの
売りがみられたことから161円85銭から162円08銭でもみ合いが続き、ドル・円はユ
ーロ・円の動きに連れて119円36銭から119円60銭で上下する展開になった。英3月生
産者物価指数が予想に対して上振れたことを受けて、発表後ポンド買いが優勢にな
り、ポンド・ドルは1.9882ドルから1.9938ドルまで上昇し、ユーロ・ポンドは
0.6820ポンドから0.6800ポンドまで下落した。ユーロ・ドルは1.3549ドルから
1.3563ドルまで強含み、ドル・スイスは1.2136フランから1.2116フランまで軟調推
移した。
【経済指標】
独・3月消費者物価確報：前年比+1.9％（予想+1.9％、2月+1.6％)
英・3月生産者物価投入指数：前年比+0.7％（予想+0.2％、2月-1.0％)、産出指数：
前年比+2.7％（予想+2.2％、2月+2.2％)
ユーロ圏・3月消費者物価指数改定値：前年比+1.9％（予想+1.9％、2月+1.8％）
【要人発言】
大田経済財政担当相
「足元で消費は底打った、消費がまた落ちていくとは思っていない」
「デフレ脱却視野との認識に変化ない、1-3月期GDP見て判断」
「岩田日銀副総裁：需給ギャップ改善の中でいずれCPIは上がっていく」
内閣府幹部
「岩田日銀副総裁：中長期的に物価はプラスに向かっていく」
4月月例報告
「消費は持ち直し、景気は生産の一部に弱さみられるものの回復」（景気判断据え
置き)
「消費は天候要因などが押し上げ、上方修正は05年8月以来」
「生産は、緩やかに増加、から横ばいに、下方修正は04年12月以来」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：119円56銭、ユーロ・ドル：1.3551ドル、ユーロ・円：161円92銭、ポン
ド・ドル：1.9917ドル、ドル・スイス：1.2125フラン
【ニューヨーク市場概況】
16日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は円キャリートレードの継続を受け
て119円48銭から119円87銭まで上昇し、120円手前でのオプションバリアー防戦売り
をこなせずに119円75銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは米債券利回りの低下に伴うドル売りに一旦1.3562ドルへ上昇した
が、オプション絡み、利食いの売りに1.3532ドルまで反落して引けた。ユーロ・円
はG7声明を受けた円キャリートレードの強まりに161円89銭から162円40銭まで上
昇。ポンド・ドルは1.9937ドルから1.9886ドルまで下落し、ドル・スイスはロー
ト・スイス中銀総裁が「スイスフラン安は強いスイス経済を反映しておらず、通貨
安が価格リスクを押し上げる可能性ある」と指摘した事を受けて1.2122フランから
1.2146フランまで上昇した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
6月までの利下げ確率：6％←4％
9月までの利下げ確率：22％で変わらず
年内の利下げ確率：82％←78％
【原油市場】
原油相場は先週末比ほぼ変わらず。OPEC議長が15日に「原油市場の供給は十分だ
が、必要ならば供給を拡大させる用意がある」と述べたことやOPEC月報において世
界での原油需要見通しが下方修正されたことを受けて朝方は売りが先行した。な
お、OPEC月報では07年の世界原油需要予想が前回の日量8548万バレル⇒8544万バレ
ルに引き下げられた。しかしながら、夏の米ドライブシーズンを前にガソリン在庫
は約1年半ぶりの水準に減少しており、石油製品の供給懸念が引き続き強いことから
下値の堅い値動きが続いた。NY原油先物価格は62.58ドルまで1ドル以上下落した後
に下げ幅が縮小し、63.61ドル（先週末比-0.02ドル、-0.1％）で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。大手金融機関の大型買収や好決算が相次いで発表されたこと
が好感され、終日堅調な展開となった。セクター別でもほぼ全面高となっており、
特に金融セクターの上昇が目立った。学生向け融資大手のサリー・メイ（SLM)は、
複数の投資ファンドが共同で250億ドルで買収することを発表して18％高。また先
週、広告大手のダブルクリックの買収を発表したグーグル（GOOG)が、ラジオ局運営
のクリア・チャンネル・コミュニケーションズ（CCU)と広告分野での提携拡大を発
表して上昇。ドイツ証券が投資判断を引き上げたアマゾン（AMZN)も7％高となっ
た。地銀大手のワコビア（WB)は予想を上回る決算を発表して上昇。ダウ構成銘柄で
は、シティグループ（C)が減益ながら予想を上回る決算を発表して買われた。結局
ダウは108.33ドル高の12720.46、ナスダックは26.39ポイント高の2518.33で取引を
終了した。政府系住宅金融大手のファニーメイ（FNM)がバンク・オブ・アメリカの
投資判断引き上げで5％以上の上昇となるなど、金融セクター全般に買いが広がって
いる。
【通貨オプション】
オプション市場では、G7会合の終了で、イベントリスクが後退した事や、G7にお
いてサプライズがなかった事を受けて売りが先行し、1週間物変動率は8.725％から
7.425％、1ヶ月物は7.650％から7.400％、3ヶ月物は7.325％から7.125％、6ヶ月物
は7.225％から7.125％、1年物は7.250％から7.100％へそれぞれ低下した。
リスクリバーサルでは、円先安観の浮上に伴い円コール買いが後退し、25デルタ円
コール・ドルプット1ヶ月物は+1.650％から+1.400％、3ヶ月物は+1.650％から
+1.550％、6ヶ月物は+1.675％から+1.575％へそれぞれ縮小した。
しかしながら、個別では、円コールオプション価格の低下を受けて、5/10期日115円
ストライクや5/22期日114円35銭ストライクなど下値ストライクの買いが目立った。
【経済指標】
米・3月小売売上高：前月比+0.7％（予想+0.6％、2月+0.5％←+0.1％）、
米・3月コア小売売上高：前月比+0.8％ (予想+0.9％、2月+0.4％←-0.1％)
米・4月NY連銀製造業業況指数：3.8（予想7.50、3月1.85）
米・2月対米長期証券投資：581億ドルの資金流入（予想同760億ドル、1月同988億ド
ル←974億ドル）
米・2月対米証券投資トータル：945億ドルの資金流入（1月同796億ドル←746億ド
ル）
米・2月企業在庫：前月比+0.3％（予想+0.3％、1月+0.2％）
米・4月NAHB住宅市場指数：33（予想35、3月36）
【要人発言】
グリーンスパン前FRB議長
「世界経済拡大は強く、米景気減速を緩和」
プール米セントルイス連銀総裁（投票権有）
「経常収支における不均衡は世界的な高齢化傾向によって説明がつき、健全な経済
調整メカニズムの一環だ」
フィッシャー米ダラス連銀総裁（投票権無）
「米財政赤字の大幅拡大が経済減速に繋がる可能性ある」
「イールドカーブのフラット化は、景気後退を示唆するものではなく、中銀への信
頼のあらわれ」
プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁（投票権無）
「ECBインフレ目標は信任高めている」
ノワイエ・フランス中銀総裁
「ユーロはかなり魅力的になっている」
リープシャー・オーストリア中銀総裁
「為替相場は経済ファンダメンタルズを反映すべき」
「ECBは時期を得た、確固たる対応を行う」
「ECBの金融政策は緩和的」
ロート・スイス中銀総裁
「スイスフランの対ユーロでの下落は強いスイス経済を反映していない」
「スイス安、失業率の低下が価格リスクを押し上げる可能性がある」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 119.52 119.87 119.36 119.74
ユーロ・ドル 1.3553 1.3563 1.3532 1.3535
ユーロ・円 161.99 162.40 161.85 162.05
ドル・スイス 1.2132 1.2146 1.2116 1.2144
ポンド・ドル 1.9878 1.9940 1.9872 1.9898
株式市場：
NYダウ 12611.64 12731.18 12611.31 12720.46
ナスダック 2500.06 2519.03 2500.55 2518.33
債券市場： （始値） （終値）
米国債 2年物 4.761 4.740
米国債10年物 4.761 4.737
米国債30年物 4.930 4.891
先物市場：
NY金先物 692.3 695.0 687.7 694.5
NY原油先物 63.75 63.90 62.58 63.61
シカゴ日経平均先物 17735 17910 17735 17885
最終更新:2007/4月17日6時29分
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