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「為替」 ECB総裁6月利上げ示唆にユーロ・ドル05年1月来最高値1.3505ドル/ニューヨーク外国為替市場概況
4月13日6時47分配信 フィスコ
ECB総裁6月利上げ示唆にユーロ・ドル05年1月来最高値1.3505ドル/ニューヨーク外
為市場概況
2007年4月13日(金曜日)−株式会社フィスコ 平松京子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:43JST 「ECB総裁6月利上げ示唆にユーロ・ドル05年1月来最高値1.3505ドル」
【ロンドン市場概況】
12日のロンドン外為市場では、ドル・円は119円25銭から119円47銭で小動きが続
いた。ユーロ・円は、利食いとみられる売りに160円73銭から160円49銭まで下落
し、ユーロ・ドルも1.3469ドルから1.3442ドルまで軟調推移となった。ポンド・ド
ルは、英2月貿易赤字の拡大を受けてポンド売りが優勢になり、1.9777ドルから
1.9740ドルまで下落し、ドル・スイスは1.2188フランから1.2208フランで取引され
た。
【経済指標】
英・2月貿易収支:-67.91億ポンド(予想-65億ポンド、1月-64.02億ポンド←-62.26
億ポンド)
ユーロ圏・10-12月期GDP確定値:前期比+0.9%(予想+0.9%、前回+0.9%)、前年
比+3.3%
【要人発言】
中国外務省
「G7への中国不参加を確認」
藤井財務次官
「G7は世界経済の諸課題を議論、個別テーマや方向性はわからない」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:119円32銭、ユーロ・ドル:1.3465ドル、ユーロ・円:160円63銭、ポン
ド・ドル:1.9780ドル、ドル・スイス:1.2187フラン
【ニューヨーク市場概況】
12 日のニューヨーク外為市場では、ドル・円はトリシェECB総裁の「円は経済ファ
ンダメンタルズを反映すべき」との発言や、ユーロ・ドル上昇に連れた売りに119円
35銭から118円80銭へ反落し、119円15銭前後で引けた。
ユーロ・ドルはECBが市場予想通りに政策金利を据え置く事を決定したが、ECB総裁
が6月までの利上げを示唆した事を受けてユーロ買いが加速し、オプションバリアー
をつけて1.3451ドルから1.3505ドルまで上昇し05年1月来の最高値を更新した。ユー
ロ・円はトリシェECB総裁の発言をきっかけに160円18銭まで下落したが、ユーロ買
いが継続することで160円69銭まで反発。ポンド・ドルは1.9760ドルから1.9812ドル
まで上昇し、ドル・スイスは「スイスフラン安がG7で協議される可能性ある」との
話題を受けてフラン買いが強まり1.2191フランから1.2131フランまで下落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
6月までの利下げ確率:8%で変わらず
9月までの利下げ確率:26%←28%
年内の利下げ確率:90%←92%
【原油市場】
原油相場は3%近く上昇し、64ドル目前に迫った。国際エネルギー機関(IEA)が月
報において「OPECの3月原油生産量が日量3010万バレルと2005年1月以来、約2年ぶり
の水準に減少した」と発表したことが買い材料となった。今回のIEA月報では、この
他に07年の世界需要見通しが従来から若干下方修正されたほか、OPECの生産能力が
年末までに日量260万バレル増加すると予想している。昨日、ガソリン在庫が2週連
続で500万バレル以上取り崩されたことが明らかになるなど夏の米ドライブシーズン
を前に石油製品の供給懸念が高まったことも価格上昇要因となっており、NY原油先
物価格は一時63.90ドルまで2ドル近く上昇し、ほぼ高値63.85ドル(前日比+1.84ド
ル、+2.9%)で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。前日の下落を受けて値頃感から押し目買いが優勢となり、緩
やかに上昇する展開となった。セクター別では、運輸やエネルギーが上昇した一
方、不動産や公益事業が軟調。アパレルのアメリカン・イーグル・アウトフィッタ
ーズが好調な3月既存店売上高を発表して上昇。製薬のメディミューン(MEDI)は身
売りを検討していることを明らかにして急騰。その一方、昨日の決算発表で予想を
下回る決算を発表したリサーチ・イン・モーション(RIMM)が8.1%安。ダウ構成銘
柄では、メルク(MRK)やファイザー(PFE)など製薬各社が堅調に推移した。結局ダ
ウは68.34ドル高の12552.96、ナスダックは21.01ポイント高の2480.32で取引を終了
した。小売各社は好調な3月既存店売上高を発表したものの、4月に関しては慎重な
見通しが多いため一部で警戒感が高まっている。
【通貨オプション】
オプション市場では、119円を挟んだレンジ取引の継続を受けて売りが優勢とな
り、1週間物変動率は8.125%から7.625%、1ヶ月物は7.70%から7.300%、3ヶ月物
は7.325%から7.225%、6ヶ月物は7.375%から7.225%へ低下した。1年物は7.175%
から7.200%へ小幅上昇した。
リスクリバーサルでは、下値警戒観の後退に伴い円コール買いが更に後退、25デル
タ円コール・ドルプット1ヶ月物は+1.600%から+1.550%、3ヶ月物は+1.650%から
+1.600%、6ヶ月物は+1.675%から1.625%へそれぞれ縮小している。
【経済指標】
米・先週分新規失業保険申請件数:34.2万件(予想32万件、前回32.3万件←32.1万
件)
米・3月輸入物価指数:前月比+1.7%(予想+0.8%、2月+0.1%←+0.2%)、前年比
+2.8%(予想+2.3%、2月+1.0%←+1.3%)
カナダ・2月新築住宅価格指数:前月比+0.5%(予想+0.3%、1月+0.3%)
【金融政策】
欧州中銀:政策金利3.75%で据え置き決定
南ア中銀:政策金利9%で据え置き決定
【要人発言】
トリシェECB総裁
「非常に注意深く(very closely)監視(monitor)」
「6月の見通しを変えるようなことは何も言わない」
「全会一致で政策金利据え置きを決めた」
「政策金利は引き続き緩和的」
「最近のデータはインフレリスクが上向きである事を示唆」
「時期を得た、堅固な対応」
「物価安定のためにすべき事は全て行う」
「短期的リスクはかなり均衡」
「長期的成長見通しのリスクは下方」
「保護主義、原油、不均衡が成長のリスク」
「中期的価格見通しは引き続き上向き」
「データがユーロ圏13カ国の強い経済を裏づけ」
「インフレは向こう数ヶ月は低下する可能性あるが、年末に向けて再び上昇」
「インフレは年末2%前後で推移する見通し」
「賃金上昇がインフレリスクとなる可能性」
「ECBはユーロ圏の賃金交渉を監視」
「円は経済ファンダメンタルズに沿うべき」
「過剰な為替変動は望まず」
「為替に関してはG7声明に固執」
アダムズ米財務次官
「IMFは通貨監視において、意義のある改革が必要」
「米国主催の米中経済討議を4/16に開催」
「中国は経済の均衡化必要」
「米住宅市場の不振は07年半ばには最悪期を脱するであろう」
「住宅市場の減速は抑制されている模様」
「米雇用が活気のある経済を示している」
「保護主義は米国を初め、各国にとってリスク」
「米国はIMFの速やかな改革を望む」
「中国はG7欠席理由を米中貿易摩擦のためとはしていない」
ラトIMF専務理事
「ECB政策金利は引き続き緩和的」
「欧州にはインフレ加速リスクがある」
「ECBの利上げは事前防御」
「ドルは更なる下落の見通し」
「中国人民元には更なる柔軟性が必要」
「ドルは対ユーロ以外でも下落する可能性ある」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 119.28 119.47 118.80 119.16
ユーロ・ドル 1.3467 1.3505 1.3442 1.3482
ユーロ・円 160.62 160.77 160.18 160.66
ドル・スイス 1.2189 1.2208 1.2131 1.2173
ポンド・ドル 1.9770 1.9812 1.9740 1.9788
株式市場:
NYダウ 12483.64 12557.35 12428.22 12552.96
ナスダック 2454.45 2480.41 2448.71 2480.32
債券市場: (始値) (終値)
米国債 2年物 4.718 4.731
米国債10年物 4.730 4.737
米国債30年物 4.908 4.908
先物市場:
NY金先物 681.6 683.3 675.5 679.7
NY原油先物 62.60 63.90 62.60 63.85
シカゴ日経平均先物 17520 17655 17510 17630
最終更新:2007/4月13日6時47分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070413-00000002-fis-brf