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「為替」 米住宅市場懸念＆米中通商問題にユーロ・ドル2年来最高値1.3457ドル/160円10銭／ニューヨーク外国為替市場概況
4月11日6時28分配信 フィスコ
「米住宅市場懸念＆米中通商問題にユーロ・ドル2年来最高値1.3457ドル/160円10
銭」ニューヨーク外為市場概況 2007年4月11日（水曜日）−株式会社フィスコ 平
松京子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:26JST 「「米住宅市場懸念＆米中通商問題にユーロ・ドル2年来最高値1.3457ドル/160円10銭」
【ロンドン市場概況】
10日のロンドン外為市場では、ユーロ・円が、利食いとみられる売りで159円65銭
まで反落後、買いが再開されて159円92銭まで上昇し、ユーロ導入後高値を更新し
た。ドル・円は119円06銭から119円22銭で上下し、ユーロ・ドルは1.3403ドルから
1.3421ドルで取引された。ポンド・ドルは1.9675ドルから1.9718ドルまで堅調推移
し、ドル・スイスは1.2202フランから1.2187フランまで弱含み推移となった。
【経済指標】
スイス・3月失業率（季節調整前)：3.0％（予想3.1％、2月3.2％）
独・2月貿易収支：+138億ユーロ（予想+154億ユーロ、1月+158億ユーロ)
仏・2月鉱工業生産：前月比+1.1％（予想+0.5％、1月-0.2％←-0.3％）
【要人発言】
独財務省筋
「G7では為替政策について協議、大きなサプライズはない見通し」
「IMFは中国が為替柔軟化で前進したと認識、一段の措置が必要」
「IMF、保護主義の拡大と予想以上の米景気減速をリスクと認識」
「IMF、インフレ圧力と金融市場のボラティリティー拡大を潜在リスクと認識」
「IMF、無秩序な世界不均衡の解消も潜在的リスクと認識」
「IMF、世界経済は2007年にソフトランディングすると予想」
独財務省当局者
「中国、G7の世界経済に関する議論には参加しない」
中国
「一部鉄鋼製品の輸出税還付を削減」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：119円14銭、ユーロ・ドル：1.3429ドル、ユーロ・円：159円99銭、ポン
ド・ドル：1.9743ドル、ドル・スイス：1.2185フラン
【ニューヨーク市場概況】
10日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米住宅ローン市場の悪化観測や米
中通商問題の拡大懸念を受けてドル売りに拍車がかかり、119円21銭から118円96銭
まで下落し、119円10銭前後で取引を終えた。
ユーロ・ドルはオプションバリアーをこなし、一旦1.3457ドルまで上昇したが、更
なるオプション絡みの売りやユーロ・円絡みの売りに1.3424ドルへ反落して引け
た。ユーロ・円は「G7では為替政策について大きなサプライズはない」との見方を
背景に160円のオプションバリアーをつけて160円10銭まで上昇したが、利食い売り
や米中通商問題懸念を受けて159円85銭へ軟化した。ポンド・ドルは1.9751ドルまで
上昇後1.9707ドルに反落し、ドル・スイスは1.2185フランから1.2144フランまで下
落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
6月までの利下げ確率：8％で変わらず
9月までの利下げ確率：28％←26％
年内の利下げ確率：96％←94％
【原油市場】
原油相場は5営業日ぶりに上昇。追加制裁発動まで残り1ヶ月半に迫る中、イランが9
日に「産業レベルでのウラン抽出に成功した」と宣言し、これに対して欧米が強い
懸念を示すなどイラン情勢が更に緊迫する可能性が高まったことから買いが優勢と
なった。また、11日発表予定の週次在庫統計において、ガソリン在庫が9週連続で取
り崩され、約3ヶ月半ぶりの水準に減少することが見込まれていることも買い手控え
に繋がった。NY原油先物価格は62.25ドルまで反発し、61.89ドル（前日比+0.38ド
ル、+0.6％）で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は小幅上昇。本日のマーケット終了後にアルコア（AA)の決算発表が予
定されており、第1四半期決算発表の動向を見極めたいとの向きから取引が手控えら
れ、小幅な値動きに終始する展開となった。セクター別では半導体・同製造装置や
エネルギーが上昇した一方、消費者サービス・素材が軟調。半導体製造装置のアプ
ライド・マテリアルズ（AMAT)は、バンクオブアメリカが投資判断を引き上げ4％
高。一方で住宅メーカーのDRホートン（DHI)は第1四半期の住宅販売が低調だったこ
とを明らかにして下落。LBOによる買収提案に興味が無いとの姿勢を示したダウケミ
カル（DOW)も軟調。ダウ構成銘柄では、大規模な人員削減計画を発表したシティグ
ループ（C)が上昇。結局ダウは4.71ドル高の12573.85、ナスダックは8.43ポイント
高の2477.61で取引を終了した。アルコアが発表した決算は、一株利益で77セントと
事前予想に一致し、時間外取引では小幅上昇して取引されている。
【通貨オプション】
オプション市場では、レンジ相場の中、G7会合などのイベントリスクに従い堅調
に推移しており、1週間物変動率は8.275％で変わらず、1ヶ月物は8.00％から
8.100％、3ヶ月物は7.575％から7.625％へそれぞれ上昇、6ヶ月物は7.375％で昨日
と同水準、1年物は7.300％から7.250％へ低下した。
リスクリバーサルでは、G7を控え、政治的要因やイラン情勢を受けた地政学的リス
クに伴い円先安観が弱まり、円コール買いが再燃し、25デルタ円コール・ドルプッ
ト1ヶ月物は+1.500％から+1.600％、3ヶ月物は+1.600％から+1.650％、6ヶ月物は
+1.625％から+1.675％、1年物は+1.675％から+1.725％へそれぞれ拡大している。
個別では119円台のストライクオプション買いが活発化、5/22期日121円ストライク
などの取引が目立っていた。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
ノートン米通商代表部報道官
「中国の映画や音楽、ソフトウェア、本などの海賊版の著作権問題に関し、世界貿
易機関（WTO）に正式提訴」
ミシュキン米FRB理事
「FRBの政策措置は国内インフレを効果的に抑制」
「連銀はドルも含めて、資産価格に注視すべき」
「為替相場は鍵となる資産価格」
「インフレは望ましい水準を上回っている」
「インフレは緩和するであろう」
「インフレが緩和しなければ、連銀は対応をすべき」
フィッシャー米ダラス連銀総裁（投票権無）
「米経済は堅調に拡大してきた」
「われわれは順調に成長してきており、インフレ率を適度に抑制してきたが、われ
われの一部が望んでいるほど低水準ではない」
「連銀はインフレに対してなすべき仕事がある」
「米経済は若干減速気味」
「米3月の雇用統計は強い」
「年内の米成長は加速するであろう」
「連銀の利上げの影響が出るには時間がかかる」
「インフレには特別な監視が必要となる」
IMF報告書
「あらゆる資産クラスのボラティリティーは上昇するリスクがあり、これがキャリ
ートレードの手仕舞いや円の急騰を招く可能性がある」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 119.16 119.29 118.96 119.07
ユーロ・ドル 1.3409 1.3457 1.3403 1.3440
ユーロ・円 159.78 160.10 159.65 160.01
ドル・スイス 1.2211 1.2212 1.2144 1.2166
ポンド・ドル 1.9677 1.9751 1.9675 1.9729
株式市場：
NYダウ 12568.49 12588.56 12549.47 12573.85
ナスダック 2467.67 2479.46 2468.03 2477.61
債券市場： （始値） （終値）
米国債 2年物 4.734 4.697
米国債10年物 4.743 4.720
米国債30年物 4.918 4.905
先物市場：
NY金先物 682.9 686.8 681.0 681.5
NY原油先物 61.55 62.25 61.50 61.89
シカゴ日経平均先物 17755 17770 17720 17735
最終更新:2007年4月11日6時28分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070411-00000002-fis-brf
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