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(回答先: Re: 論理性に欠けすぎてコメントでけへんわ。脳移植の上出直してくることや 投稿者 薬痴寺 日時 2007 年 4 月 05 日 04:09:28)
戦前の物価は大体2000倍すると、現在の貨幣価値に見合うという。そんな観点から、戦前世相を物価から描写した。
主題にもなっているサラリーマンの給与だが、出身大学によって厳密に給与額が異なっていたり、ボーナスだけで数億円支給される経営者と平社員の間にはすさまじい給与格差があったこと、外資系大企業の給与は昔も非常に良く、フォードの日本支社総支配人は月給が現在の800万円、その秘書の月給は現在の80万円とびっくりの価格だ。また、不動産の価値が総じて低く、四ツ谷の庭付き一戸建てが現在の10万円で借りれた。
本書には、色んな価格が掲載されていて、読んでいると戦前当時の社会にいるような感覚さえ感じてくる。戦前は本格的なサラリーマン社会が生まれた時期だが、戦後と断絶しているかのような戦前にも、サラリーマンの出世、衣食住の不平など考えていることはそうも変わらないのかなと感じた。戦前社会を楽しく知ることの出来る1冊。