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□不二家、不祥事非公表は藤井前社長の判断 [日刊スポーツ]
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070330-177436.html
不二家、不祥事非公表は藤井前社長の判断
不二家が洋菓子生産で消費期限切れ原料を使用した不祥事で、同社が問題を公表しなかったのは、前社長の藤井林太郎氏の判断だったことが３０日、不二家が設置した社外有識者による「信頼回復対策会議」（議長・郷原信郎桐蔭横浜大大学院教授）の調査報告書で判明した。
今回の問題では同族経営による隠ぺい体質が批判されたが、創業家一族の藤井氏が問題を発覚させないように当初から決めていた。報告書は不二家の同族経営について「問題発生と信頼失墜の重要な背景となっていることは否定できない」と指摘した。
報告書などによると、昨年１１月１３日、経営幹部らの会議で、同問題が報告された。前社長は当時の生産本部長の岡戸高志取締役に事実確認と改善策をとるよう指示。しかし、藤井氏が問題を公表しないことをこの時点で判断したという。
同族経営に関連して「社員からすれば創業家の圧倒的威厳を背景とした一族支配に対し、意見や提案を行いにくい雰囲気があった」と指摘。
当時の経営陣の意識には「埼玉工場の衛生管理に問題意識は持っていたものの、原材料の保管状況などは積極的にみようとしなかった」とし、「衛生管理よりもコストダウンや生産性向上を重視する傾向があった」と問題視した。
郷原議長は３０日の記者会見で、不二家の対応について「問題の調査も根本的な解決も不十分で、事実と調査結果を早期に公表すべきだった」と強調。「全く誤った対応だった」と批判した。同会議の調査に対し、藤井氏は「反省している」と語ったという。
藤井氏は問題発覚後、引責辞任を表明。１月２２日に後任社長に創業家以外では初めて桜井康文氏が就任した。
［2007年3月30日21時0分］
- 同族経営の弊害指摘、不二家「対策会議」が最終報告書 [読売新聞] white 2007/3/30 22:10:53
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