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(回答先: サブプライム問題・・・ 業務を停止した企業は20社を超えた。 【日経ネット】 投稿者 hou 日時 2007 年 3 月 22 日 22:50:09)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djBMX7787.html
コロニアル・バンクグループ、フロリダ州の住宅不況が重しに
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)住宅建設会社の見通しがより厳しくなる中、これら企業に積極的に融資してきた米地銀は後悔しはじめるかもしれない。
全国規模の大手銀行やウォール街の投資銀行は、住宅市場の冷え込みによる影響に揺れる可能性はあるものの、一部の地銀が直面するような不動産リスクと比べれば、その程度は小さい。かつて活況だったフロリダ州の住宅建設市場に対するエクスポージャーが最も高い地銀の中には、南東部の中堅銀行、コロニアル・バンクグループ(NYSE:CNB)が含まれる。
アラバマ州モンゴメリーに本社を置くコロニアルは、フロリダ、アラバマ、ジョージア、ネバダ、テキサスで300を超える支店を運営する。総資産は230億ドル近く、時価総額は約38億ドル。
コロニアルは、昨年の建設業界向け融資の自己資本に対する比率が、連邦預金保険会社(FDIC)の指針が適当とする水準を大幅に上回った。コロニアルはこの比率が413%だったのに対し、FDICの指針は100%。
「清算価値の2倍を上回る額の融資を抱えているとなれば、ハゲタカが舞い降りるのを待っているようなものだ」と調査会社ライトサイド・アドバイザーズのチーフ・マーケット・ストラテジスト、リチャード・サトマイヤー氏は述べた。同氏個人はコロニアル株を保有していない。
コロニアルからコメントは得られなかった。
コロニアルの株価は2006年初めの水準を約9%上回っているが、今年に入ってからはほぼ横ばい。21日終値は前日比51セント(2.01%)高の25.90ドルだった。2007年の予想1株利益ベースの株価収益率は14.4倍と、他の南東部の中堅銀行(平均で約15.8倍=キャピタルIQとサンドラー・オニールの調べ)と比べ、割安となっている。
しかしコロニアルは、スタンダード&プアーズ(S&P)がカバーする、より幅広い地銀のグループと比べると、割高だ、サンドラー・オニールのマネジングディレクター、ケビン・フィッツシモンズ氏によると、これら銀行の株価収益率は約12.9倍。サンドラーはコロニアルの投資判断を「ホールド」としている。
高成長市場に賭けることが、コロニアルの中核戦略だった。コロニアルは過去10年間でフロリダ州の金融業者を23社買収。アラバマ州のさえない企業から、フロリダ、ネバダ、テキサスに資産の69%を保有する大きなプレーヤーに姿を変えた。
昨年12月末時点で、コロニアルの融資は建設業界向けが41%を占め、その半分以上が住宅向けだった。これに対し、キーフ・ブリュエット&ウッズの銀行アナリスト、ジェファーソン・ハラルソン氏によると、全国規模の銀行の平均は15%だという。
ハラルソン氏は「(比率が)30%を上回るすべての銀行をわれわれは注視している」と述べた。コロニアルの投資判断は「バイ」に相当する「アウトパフォーム」としているが、この評価は「リスクがないわけではない」としている。
コロニアルは自身を慎重な貸し手と呼んでいるが、建設業界向け融資の急速な伸びは、同社が近年、融資について積極的な姿勢をとってきたことを示している。2006年の不動産・建設融資は63億4000万ドルと、2004年の39億4000万ドルと比べ、61%増加した。2002年から2004年までの伸び率は44%だった。2002年は、こうした融資が全体の融資ポートフォリオに占める割合は23%だった。
より懸念されることは、コロニアルの融資ポートフォリオにおける地域的な集中だ。融資全体の少なくとも55%はフロリダ州とみられる。アナリストらによると、同州は、過去最悪の住宅不況のさなかにある。
S&P/ケースシラー住宅価格指数によると、2006年12月、フロリダ州のマイアミの住宅価格は前年同月比6%の上昇、タンパは同1.8%の上昇にとどまった。2004−2005年には、マイアミが31.5%、タンパは30%上昇した。
もっとも、コロニアルの株式を空売りすることは危険かもしれない。同社の支店網に関心のある銀行が買収に乗り出すことも考えられるからだ。スペインのビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)(NYSE:BBV)が、テキサス州などで事業展開する銀行持ち株会社コンパス・バンクシェアーズ(Nasdaq:CBSS)を96億ドルで買収すると2月に発表して以来、買収ターゲットとしてコロニアルの魅力は増したとされる。
(3月22日付のHeard On The Streetより)
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