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>90年代前半、「住専を処理すれば終わり」と知り合いの
>MOF関係者は言っていたが、むしろ住専後が本番であった。
http://hongokucho.exblog.jp/6610951/
これ、実はMOF関係者の言ってたことが正しいと思う。
世の中で不良債権と言われてるものには2種類ある。
@ 地価の値上がり益を担保として、新たなファイナンスを
受け続けなければ、資金繰りが回らない会社に対する債権
A 本業からのキャッシュフローで資金繰りは回っているが、
担保は足りない会社に対する債権
@の方イメージとして桃源社とか、末野興産とかのイメージ、
Aの方はダイエーなどをイメージしてもらえば良いと思う。
確かに@の方は早く処理して担保処分をしないと
損失が広がる一方だが、Aは経済が普通に成長していく中で
その会社が普通の利益を上げていけば、いずれ癒えていくものだ。
住専処理のあった96年には@の方はだいたい片付いており、
Aは放っておいて良いという前提であれば、
「住専を処理すれば終わり」という認識は、
別に間違っていなかったと思う。
ところが、あの騒動の中で「不良債権」は政争の具にできると
野党が味をしめちゃったんだよね。
で、政治の駆け引きの中で「不良債権」の範囲はどんどん拡大され、
そうするとAの企業の資金パイプがどんどん細ってくる。
そうするとそういう会社はリストラで資産売却をするから、
デフレが進行し、ますますAの企業群の担保不足が大きくなる。
それでまた、資金調達力が細り、またリストラ。
そうしている内に、どっかの会社が資金繰りが付かなくなって飛ぶと、
それに乗じて、またまた「不良債権」の範囲が拡大。
で、また最初に戻る。
てな具合で、デフレスパイラルを滑り落ちてしまった訳だ。
はっきり言って、96年の段階でAは放っておく、という
コンセンサスができていれば「住専を処理すれば終わり」に
なっていたと思うよ。
結局、2004年頃から郵政政局になって、
やっと、政治の関心が不良債権問題から離れたら、
それだけで、デフレスパイラルは止まって、
不良債権の大半は正常債権に格上げされた訳だ。
まあ、結局は人災だよね。
その間に職失った人、学校を出ても職が得られなかった人、
さらに言えば自殺に追い込まれた人がたくさんいた訳だ。
なんだかなあ、と思うけど。
http://blog.goo.ne.jp/fwhh1899/e/8f520995c2dfcceb6e0f06e78ae8df06