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http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djBMV7125.html
バークレイズ、ABNアムロ買収で合意に近づく＝事情筋
ニューヨーク（ウォール・ストリート・ジャーナル）銀行大手の英バークレイズ（NYSE:BCS）とオランダのABNアムロ・ホールディング（NYSE:ABN）は、バークレイズがABNアムロを800億ドル以上で買収することで合意に近づいている。事情に詳しい筋が明らかにした。実現すれば、欧州では過去最大規模の銀行買収となる。
両社は１年前にも交渉を行ったものの、合意には至らなかった。ABNアムロが独立を維持する意向を表明する中で、両行のトップは約６週間前、スイスのジュネーブで交渉を再開したという。
事情筋によると、双方が細部を詰める段階で交渉が決裂する可能性はまだ残っている。複数の規制当局の承認を必要とする、国境を越えた大規模で複雑な取引となるため、節目を迎えるたびにわずかな食い違いで頓挫する可能性もある。
交渉が成立した場合、米国を含む世界規模のリテール事業のほか、上場投資信託（ETF）から債券、投資銀行、クレジットカードに至るまであらゆる事業を手掛けるグローバルな巨大銀行が誕生する。このような巨大金融機関となれば、米、アジアのグローバル銀行に対する競争力が強まることになる。
交渉されている条件によると、バークレイズは、ABNアムロを現金と株式交換の組み合わせで買収する。１株当たりの買値は30ユーロ台低めの水準で、直近の市場価格をやや上回る水準。買収期待から、ABNアムロ株は19日、アムステルダム証券取引所で10年ぶり高値を付け、終値は9.7％高の29.94ユーロだった。ニューヨーク証券取引所（NYSE）に上場している米国預託証券（ADR）は5.12ドル（14.13％）高の41.36ドル。
事情筋によると、新会社のトップにはバークレイズのジョン・バーリー最高経営責任者(CEO)が就き、本社はアムステルダムに置く。バーリーCEOとABNアムロのリクマン・グローニンク会長の両トップ間で主に行われた交渉の結果、取締役および経営幹部の役職は両社で分け合うことでも大筋合意しているという。
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