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「為替」 リスク後退でキャリートレード再開117.78円/155.84円/ニューヨーク外国為替市場概況
3月16日6時44分配信 フィスコ
「リスク後退でキャリートレード再開117.78円/155.84円」ニューヨーク外為市場概
況 2007年3月16日(金曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:30JST 「リスク後退でキャリートレード再開117.78円/155.84円」
【ロンドン市場概況】
15日のロンドン外為市場では、特に目立った動きはみられず、ポジション調整程
度の売り買いが主体となり全体的に小動きの状態になった。ドル・円は117円11銭か
ら117円41銭で、ユーロ・円は154円73銭から155円07銭で、ユーロ・ドルは1.3193ド
ルから1.3217ドルで、ポンド・ドルは1.9312ドルから1.9355ドルで、ドル・スイス
は1.2178フランから1.2216フランで取引された。
【経済指標】
ユーロ圏・2月消費者物価指数改定値:前年比+1.8%(予想+1.8%、1月+1.8%)
独・2月消費者物価指数確報値:前年比+1.6%(予想+1.6%、前回+1.6%)
【要人発言】
リープシャー・オーストリア中銀総裁
「力強い経済情勢を考えると金融政策は依然として緩和的」
ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「ECB、物価安定を確実にするため速やかに行動する決意」
「株式市場の下落は調整に過ぎない。調整は投資家への価格リスクのメッセージ」
ウェーバー独連銀総裁
「金融市場、最近の調整後もリスクが十分に織り込まれていない可能性」
アハマディネジャド・イラン大統領
「国連のイラン決議案、紙切れにすぎない」
3月月例報告
「基調判断を据え置き、景気は消費に弱さみられるものの回復」
「先行き判断変更なし、個人消費、雇用情勢、消費者物価、生産も判断据え置き」
「雇用情勢では、雇用者数を上方修正も、賃金を弱い表現に変更」
大田経済財政担当相
「春闘は改善みられるが、賃金・消費への反映はもう少しみたい」
「06年度デフレ脱却、1-3月期の指標見て判断」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:117円35銭、ユーロ・ドル:1.3221ドル、ユーロ・円:155円12銭、ポン
ド・ドル:1.9361ドル、ドル・スイス:1.2197フラン
【ニューヨーク市場概況】
15日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は予想を上回る1月対米長期証券投資
の買い越しや米株式市場の続伸を受けたリスク後退によるキャリートレード再開に
117円04銭からストップを巻き込み117円78銭まで上昇し、高値圏117円60銭前後で取
引を終えた。
ユーロ・ドルはユーロ・円上昇に絡むユーロ買いや米スタグフレーション(インフ
レと景気後退が同時に発生する状態)観測を受けたドル売りに1.3204ドルから
1.3253ドルまで上昇し、1.3240ドル前後で引けた。ユーロ・円はキャリートレード
の再開に154円86銭から155円84銭まで上昇。ポンド・ドルは1.9379ドルから1.9335
ドルまで下落し、ドル・スイスは、スイス中銀の利上げ決定は予想通りながら、追
加利上げの可能性を示唆したことから1.2207フランから1.2135フランまで下落し
た。
【FF先物米金利変更織り込み率】
6月利下げ確率:38%←46% / 9月利下げ確率:100%(4.75%利下げ確率:0%←
56%)
【原油市場】
原油相場は反落。原油輸出国機構(OPEC)が本日開催された総会で生産枠(イラ
ク、アンゴラを除いた加盟10カ国分)を現行水準(日量2580万バレル)で据え置く
ことを決めたことに加え、米国のスタグフレーション(インフレと景気後退が同時
に発生する状態)入り懸念から需要減少観測が強まることで売りが優勢となった。
OPECの生産枠据え置き決定については、世界的な在庫の減少懸念を指摘する国際エ
ネルギー機関から失望の意が示された。NY原油先物価格は58.45ドルから57.50ドル
まで1ドル近く下落し、ほぼ安値57.55ドル(前日比-0.61ドル、-1.05%)で取引を
終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。海外の株式相場が反発に転じたことが好感され引き続き買い
戻しの動きが優勢となったものの、低調な経済指標が相次ぐことで上値は限られ
た。セクター別では素材や食品・生活必需品が上昇した一方、電気通信サービスや
エネルギーが軟調。カントリー・ワイド・フィナンシャル(CFC)は最近のサブプラ
イム住宅ローン問題での下落を受けてメリルリンチが強気の見方を示し上昇。また
同業のアクレディテッド・ホーム・レンダーズ(LEND)は56%高と大幅反発。ベアス
ターンズ(BSC)は予想を上回る決算を発表して小幅上昇。シカゴ商品取引所(BOT)
はインターコンチネンタル取引所(ICE)から買収提案を受けて買われた。ダウ構成
銘柄では、シティグループ(C)が2%高となり指数上昇に寄与。結局ダウは26.28ド
ル高の12159.68、ナスダックは6.96ポイント高の2378.70で取引を終了した。サブプ
ライム住宅ローン関連銘柄は続伸となったものの、依然として不良債権問題の拡大
懸念は燻り続けている。
【通貨オプション】
オプション市場では、リスク後退を受けて売りが優勢、1週間物変動率は11.825%
から11.025%、1ヶ月物は9.850%から9.100%、3ヶ月物は8.475%から8.375%、6
ヶ月物は7.925%から7.775%、1年物は7.550%から7.400%へそれぞれ低下してい
る。
リスクリバーサルでは、下値警戒観の後退に円コール買いが弱まり、25デルタ円コ
ール・ドルプット1ヶ月物は+1.800%から+1.700%、3ヶ月物は+1.800%から
+1.700%、6ヶ月物は+1.825%から+1.725%へそれぞれ縮小した。
【経済指標】
米・2月生産者物価指数(PPI):前月比+1.3%(予想+0.5%、1月-0.6%)、前年比
+2.5%(予想+1.9%、1月+0.2%)
米・2月コアPPI:前月比+0.4%(予想+0.2%、1月+0.2%)、前年比+1.8%(予想
+1.7%、1月+1.8%)
米・3月NY連銀製造業業況指数:1.9(予想17.5、2月24.4)
米・先週分新規失業保険申請件数:31.8万件(予想33.0万件、前回33.0万件←32.8
万件)
米・1月対米長期証券投資:974億ドルの買い越し(予想同700億ドル、12月同143億
ドル←156億ドル)
米・1月対米証券投資トータル:746億ドルの買い越し(12月147億ドルの売り越し←
110億ドルの売り越し)
米・3月フィラデルフィア連銀製造業業況指数:0.2(予想4.0、2月0.6)
加・1月製造業出荷:前月比-2.1%(予想-0.5%、12月+2.1%←+1.7%)
【金融政策】
スイス中銀:政策金利25ベーシスポイント引き上げ3ヶ月物LIBORの目標レンジを
1.75-2.75%(目標値は中央値2.25%)に決定
ノルウェー中銀:政策金利25ベーシスポイント引き上げ4%に決定
トルコ中銀:政策金利17.5%に据え置き決定
【要人発言】
グリーンスパン前FRB議長
「サブプライム住宅ローン問題は小さな問題でない」
「もし価格が下落すれば、サブプライム住宅市場問題は拡大」
「住宅市場不振は消費に打撃及ぼしていない」
「米サブプライム問題、他のセクターに波及するリスク」
メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
「政策金利は市場が予想する以上に上昇する可能性」
「我々は必要とされる事を全て実行」
センテンス英中銀金融政策委員会委員
「インフレを抑制するため個人消費の低下必要」
「英企業投資が回復の兆候を示している」
「不均衡の改善にはドル安が必要となる可能性」
スマギ欧州中銀専務理事
「全ての可能性を除外せず」
スイス中銀
「07年スイス経済成長予想2.1%、08年2%」
「おそらく追加利上げが必要」
「スイスフランは今のところインフレへの影響ないが、物価に影響を与える事とな
ると重要。スイスフランがインフレへ影響するには時間的ずれが生じる」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 117.27 117.78 117.04 117.61
ユーロ・ドル 1.3216 1.3253 1.3194 1.3238
ユーロ・円 154.96 155.84 154.73 155.67
ドル・スイス 1.2183 1.2216 1.2135 1.2172
ポンド・ドル 1.9332 1.9379 1.9309 1.9373
株式市場:
NYダウ 12133.16 12188.12 12105.92 12159.68
ナスダック 2370.87 2382.62 2367.74 2378.70
債券市場: (始値) (終値)
米国債 2年物 4.555 4.576
米国債10年物 4.534 4.538
米国債30年物 4.699 4.696
先物市場:
NY金先物 646.0 651.3 645.0 647.1
NY原油先物 58.30 58.45 57.50 57.55
シカゴ日経平均先物 16780 16900 16760 16835
最終更新:2007年3月16日6時44分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070316-00000002-fis-brf