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「為替」 米株式市場の回復にリスク後退、ドル反発117.14円/154.89円／ニューヨーク外国為替市場概況
3月15日6時49分配信 フィスコ
「米株式市場の回復にリスク後退、ドル反発117.14円/154.89円」ニューヨーク外為
市場概況 2007年3月15日（木曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子／片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:46JST 「米株式市場の回復にリスク後退、ドル反発117.14円/154.89円」
【ロンドン市場概況】
14日のロンドン外為市場では、ドル・円、クロス円のショートカバーとみられる
買いが優勢になり、ドル・円は115円96銭から116円34銭まで上昇、ユーロ・円は153
円08銭から153円42銭まで上昇、ポンド・円は223円08銭から223円91銭まで上昇し
た。
欧州通貨では、ユーロ・ドルは1.3184ドルから1.3211ドルで取引され、ユーロ圏1
月鉱工業生産の下落では売り気味になった。ポンド・ドルは1.9221ドルから1.9254
ドルで取引され、英2月雇用統計の発表直後はポンド売りがやや優勢になった。ド
ル・スイスは1.2152フランから1.2187フランで取引された。
【経済指標】
ユーロ圏・1月鉱工業生産：前月比-0.2％（+0.4％、12月+1.2％←+1.0％)
英・2月失業者数増減：-3800人（予想-8500人、1月-13300人）、失業率：2.9％（1
月2.9％)
英・11-1月平均所得伸び率：前年比+4.2％（賞与込み、予想+4.1％、前回+4.0％）
仏・2月EU基準消費者物価指数：前年比+1.2％（予想+1.4％、1月+1.4％）
【要人発言】
アルムニア欧州委員
「07年初めEUの経済成長、独VATの影響で若干減速の見通し」
「07年のEU経済成長率、減速後は内需など背景に回復へ」
大田経済財政担当相
「景気回復持続で、企業から家計への波及は緩やかに進む」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：116円35銭、ユーロ・ドル：1.3193ドル、ユーロ・円：153円49銭、ポン
ド・ドル：1.9248ドル、ドル・スイス：1.2176フラン
【ニューヨーク市場概況】
14日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は予想以上の米経常赤字の縮小を好
感したドル買いや、米株式市場の力強い反発を受けたリスク回避の動きの後退を受
けて116円04銭から117円14銭まで上昇し、高値圏117円05銭前後で取引を終えた。
ユーロ・ドルはユーロ・円上昇に絡む買いやダウ平均株価が一時、昨年11月来初の
12000ドル割れとなるなど米株式市場の続落を受けて1.3177ドルから1.3245ドルまで
上昇したが、午後に入り株式市場がプラスに転じた事で1.3225ドル前後へ弱含み引
けた。ユーロ・円はリスク回避の動きが落ち着くことで153円38銭から154円86銭ま
で上昇。ポンド・ドルは1.9214ドルから1.9371ドルまで上昇し、ドル・スイスは
1.2200フランから1.2103フランまで下落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
6月利下げ確率：46％←50％ / 9月利下げ確率：100％（4.75％利下げ確率：56％←
58％）
【原油市場】
原油相場は5営業日ぶりに上昇。注目された米在庫統計が原油在庫の伸び悩みや予
想外の製油所稼働率の低下を示したことから買いが強まったものの、不安定な株式
市場動向を受けてリスク回避の動きが強まり、クウェート石油相が「OPEC生産量の
現行水準据え置きでの合意ははっきりとしている」と発言したことも影響して反
落。しかし、午後に入り株式市場が力強い反発をみせたことで再び買いが強まる展
開となった。NY原油先物価格は58.44ドルから57.30ドルまで1ドル以上下落したが、
結局58.16ドル（前日比+0.23ドル、+0.4％）に戻して引けた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。寄り付きこそ安値を拾う動きが見られたものの、午後に入って
再び下値を試す展開となった。ダウは一時12000ドルを割り込み、100ドルを超す下
落となる場面もあったものの、引けにかけては急速に値を戻し、結局前日比上昇し
ての引けとなった。セクター別ではハイテクやソフトウェア、金融が上昇する一
方、自動車や小売の一部に冴えない銘柄が目立った。朝方決算を発表したリーマン
ブラザーズ(LEH)は売り先行の展開となったものの、「サブプライム住宅ローンの影
響は軽微」との見方を示した事で引けにかけて値を戻した。この発言を受けて、そ
れまで売り込まれてきた住宅建設、住宅ローン、金融関連株が軒並み上昇となっ
た。ダウ構成銘柄ではゼネラルモーターズ(GM)が金融部門GMACの住宅ローンでの損
失が嫌気され軟調。結局ダウ57.44ドル高の12,133.40、ナスダックは21.17ポイント
高の2,371.74で取引を終了した。サブプライム住宅ローンに関しては、ゴールドマ
ンサックスが投資を検討していると報じられた事や、各証券会社が「影響は軽微」
と発表し、懸念がやや和らいだ格好となっている。
【通貨オプション】
オプション市場では相場の不透明感を受けて買いが優勢となり、1週間物変動率は
10.925％から11.825％、１ヶ月物は9.150％から9.850％、3ヶ月物は8.075％から
8.475％、6ヶ月物は7.525％から7.925％、1年物は7.40％から7.550％へそれぞれ上
昇している。
リスクリバーサルでは、リスク再燃に伴い下値ヘッジ目的の円コール買いが強ま
り、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+1.650％から+1.800％、3ヶ月物は
+1.650％から+1.800％、6ヶ月物は+1.625％から+1.825％へそれぞれ拡大した。ド
ル・円が115円台まで下落したロンドン市場では一時2％台にまで拡大していた。
【経済指標】
米・10-12月期経常収支：-1958億ドル（予想-2035億ドル、前期-2294億ドル←-2256
億ドル）
米・2月輸入物価指数：前月比+0.2％（予想+0.8％、1月-0.9％←-1.2％）、前年比
+1.3％（予想+1.4％、1月+0.4％←+0.1％）
米・週次在庫統計（3/9時点）
原油在庫：前週比+118万バレル（予想+200万バレル、前回-485万バレル）
ガソリン在庫：同比-249万バレル（予想-238万バレル、前回-375万バレル）
留出油在庫：同比-273万バレル（予想-208万バレル、前回-133万バレル）
製油所稼働率：85.6％（予想86.3％、前回85.8％）
加・10-12月期設備稼働率：82.5％（予想83.5％、前期83.4％←84.2％）
加・1月新車販売台数：前月比-3.3％（予想-4.0％、12月+5.6％）
メキシコ・1月鉱工業生産指数：前年比+1.4％（予想+1.8％、12月+1.6％）
【要人発言】
トリシェECB総裁
「為替に関してはエッセンのG7声明を支持」
「ECBは欧州連合（EU）高官の助言を聞き入れる事はできず」
「ユーロ圏の生産性には失望」
「ユーロ圏の生産性はおそらく上昇」
「3/8のECBの決定を支持」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 116.06 117.14 115.96 117.10
ユーロ・ドル 1.3197 1.3246 1.3177 1.3221
ユーロ・円 153.16 154.89 153.08 154.81
ドル・スイス 1.2157 1.2200 1.2103 1.2167
ポンド・ドル 1.9226 1.9374 1.9214 1.9361
株式市場：
NYダウ 12074.52 12142.94 11939.61 12133.40
ナスダック 2351.21 2371.74 2331.57 2371.74
債券市場： （始値） （終値）
米国債 2年物 4.496 4.559
米国債10年物 4.483 4.536
米国債30年物 4.656 4.700
先物市場：
NY金先物 640.6 646.9 637.7 642.5
NY原油先物 58.25 58.44 57.30 58.16
シカゴ日経平均先物 16630 16760 16330 16735
最終更新:2007年3月15日6時49分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070315-00000002-fis-brf
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