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「為替」 米サブプライム住宅ローン懸念にドル軟調117.22円、原油下落58.60ドル/ニューヨーク外国為替市場概況
3月13日6時43分配信 フィスコ
「米サブプライム住宅ローン懸念にドル軟調117.22円、原油下落58.60ドル」ニュー
ヨーク外為市場概況 2007年3月13日(火曜日)-株式会社フィスコ 平松 京子/
片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:40JST 「米サブプライム住宅ローン懸念にドル軟調117.22円、原油下落58.60ドル」
【ロンドン市場概況】
12日のロンドン外為市場では、ドル・円は、利食いとみられるドル売りで118円48
銭から軟調推移し、ポンド・ドルの上昇もあり118円02銭まで下落したが、ポンド買
いをきっかけにクロス円が上昇したことから、その後下げ渋った。ユーロ・円は155
円55銭から155円30銭に下落後155円72銭まで上昇、ユーロ・ドルは1.3127ドルから
堅調推移となり、ポンド・ドルの上昇を受けて1.3181ドルまで連れ高となった。
イギリスの2月生産者物価指数が予想に対し上振れしたことを受けてポンド買いが
強まり、ポンド・ドルは1.9368ドルから1.9432ドルまで上昇、ポンド・円は229円54
銭から228円86銭に下落後229円61銭まで上昇した。ドル・スイスは1.2334フランか
ら1.2274フランまで下落した。
【経済指標】
英・2月生産者物価指数・産出:前月比+0.3%、前年比+2.2%(予想:前月比
+0.2%、前年比+2.1%、1月+0.3%、+2.1%)
英・2月生産者物価指数・投入:前月比+1.3%、前年比-1.0%(予想:前月比
+0.6%、前年比-0.9%、1月-2.0%、-1.7%)
英・1月住宅価格(地域・地方政府省):前年同月比+10.9%(12月+9.9%)
【要人発言】
リープシャー・オーストリア中銀総裁
「将来的にインフレリスクは依然として存在」
「ECBの利上げ、成長を阻害していない」
「金融政策はインフレリスクに前もって対応することが賢明」
ハミリOPEC議長(UAEエネルギー相)
「(今週の総会)われわれは非常に柔軟だ。需給要因を検討するだろう」
ロシア経済省
「2007年のGDP伸び率予測を6.2%に上方修正(従来6.1%)」
独DIW経済研究所
「第1四半期の独成長率は0.5%をわずかに下回る見込み(前月予想をやや引き上
げ)」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:117円79銭、ユーロ・ドル:1.3180ドル、ユーロ・円:155円23銭、ポン
ド・ドル:1.9395ドル、ドル・スイス:1.2273フラン
【ニューヨーク市場概況】
12日のニューヨーク外為市場では、米サブプライム住宅ローン貸付業者の一つが
経営破たんに陥る可能性が高まった事で業界の健全性に対する懸念が強まり、ファ
ンド筋のリスク回避のキャリートレード手仕舞いの動きに117円79銭から117円22銭
まで下落し、117円65銭前後で引けた。
ユーロ・ドルは“質への逃避”による米債券買い(利回り低下)を受けて1.3145ド
ルから1.3200ドルのオプションバリアーをつけ1.3202ドルまで上昇し、ほぼ高値
1.3190ドル前後で取引を終えた。ユーロ・円はファンド筋のキャリートレード解消
の動きに154円22銭まで下落後、ユーロ・ドルの上昇に連れて155円32銭まで反発し
た。ポンド・ドルは1.9395ドルから1.9253ドルまで下落し、ドル・スイスは1.2276
フランから1.2235フランまで下落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
6月利下げ確率:38%←32% / 9月利下げ確率:90%←82%
【原油市場】
原油相場は3週間ぶりの安値水準に下落。厳しい寒さの続いた米北東部の気温が平年
並みに戻ったことによる暖房油需要の減少観測や、クウェート石油相が12日、「60
ドルの原油価格は適正水準」と述べたことによる今週15日のOPEC総会での生産枠据
え置き観測などが売り材料となった。OPEC生産量に関しては、先にサウジアラビア
やカタール、アラブ首長国連からもクウェート石油相と同様の発言がきかれ、生産
量据え置きが確実視されている。NY原油先物価格は58.60ドルまで最大2.4%下落
し、安値圏58.91ドル(前日比-1.14ドル、-1.9%)で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は上昇。サブプライム住宅ローン大手の破綻観測で小幅下落して始ま
ったものの、悪材料出尽くし感から引けにかけては緩やかに上昇に転じる展開とな
った。セクター別では、公益事業や半導体が上昇する一方でエネルギーや耐久消費
財・アパレルが軟調。サブプライム住宅ローン大手のニュー・センチュリー・フィ
ナンシャルは破綻の観測が強まり終日取引停止となった。同業のカントリー・ワイ
ド・フィナンシャル(CFC)は、審査基準を厳格化し2月の引き受けが減少したことを
明らかにして2.6%安。一方で投資ファンドが買収を発表した小売のダラー・ゼネラ
ル(DG)が25.2%高。またドバイに本社を移転することを決めたハリバートン(HAL)
も小幅高となった。ダウ構成銘柄では、コンチネンタル航空から追加受注を獲得し
たボーイング(BA)が上昇。結局ダウは42.30ドル高の12318.62、ナスダックは14.74
ポイント高の2402.29で取引を終了した。原油価格が60ドルを割り込んだことも相場
の支援材料となった。
【通貨オプション】
オプション市場は堅調に推移、1週間物変動率は9.275%から9.875%、1ヶ月物は
8.150%から8.500%、3ヶ月物は7.625%から7.725%、6ヶ月物は7.225%から
7.425%、1年物は7.100%から7.150%へそれぞれ上昇している。
リスクリバーサルでは、下値ストライクオプション買いが一巡し円コール買いが一
服している。25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+1.500%から+1.400%、3ヶ
月物は+1.600%から+1.450%、6ヶ月物は+1.625%から+1.475%へそれぞれ縮小し
た。
【経済指標】
加・10-12月期労働生産性:前期比+0.3%(予想+0.1%、前期±0%←-0.1%)
米・2月財政収支:-1200億ドル(予想-1160億ドル、前年同月-1192億ドル)
【要人発言】
トリシェECB総裁
「最近の調整、市場のリスクを認識させた」
「最近の調整は純粋な市場調整」
「世界成長は過去に比べて更に均衡している」
「経済ファンダメンタルズが市場の不振要因でない」
「市場がリスクを過小評価している兆候」
「市場の流動性は高い」
「インフレ期待の抑制が基本」
「市場の調整が経済を妨げる事はない」
「インフレ期待は世界的にしっかりと抑制されているものの、現状に甘んじる余地
はない」
「調整は緩やかであるべきで、急激な調整はリスク」
「我々の責務は十分に警戒し用心する事」
「米経済は緩やかに減速」
「連銀の分析を信頼」
「米経済がリセッションに陥るとは考えていない」
コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁
「強い景気拡大が継続」
「原油価格の上昇、米国の景気減速が成長見通しのリスク」
「トリシェECB総裁の声明文言の変更は大きな意味を持たず、ECBは金融政策に関し
て事前約束はしない」
クロズナーFRB理事
「連銀は長期的インフレ期待を抑制させた」
「生産性の伸びと原材料価格がインフレ見通しに影響する」
「今後、堅調な生産拡大を予想」
「連銀は市場、変動を非常に綿密に注視」
「変動率は歴史的基準からすると引き続き低水準」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 118.40 118.48 117.22 117.71
ユーロ・ドル 1.3130 1.3202 1.3128 1.3190
ユーロ・円 155.45 155.72 154.22 155.24
ドル・スイス 1.2331 1.2334 1.2235 1.2246
ポンド・ドル 1.9373 1.9434 1.9253 1.9324
株式市場:
NYダウ 12275.68 12349.95 12246.52 12318.62
ナスダック 2383.98 2404.02 2384.39 2402.29
債券市場: (始値) (終値)
米国債 2年物 4.665 4.635
米国債10年物 4.587 4.554
米国債30年物 4.721 4.698
先物市場:
NY金先物 652.8 654.3 647.0 650.3
NY原油先物 59.25 59.65 58.60 58.91
シカゴ日経平均先物 17170 17320 17125 17290
最終更新:2007年3月13日6時43分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070313-00000002-fis-brf