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「為替」 ハト派べージュブックにドル軟化115.99円、原油続伸62.10ドル／ニューヨーク外国為替市場概況
3月8日7時28分配信 フィスコ
「ハト派べージュブックにドル軟化115.99円、原油続伸62.10ドル」ニューヨーク外
為市場概況 2007年3月8日（木曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子／片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:25JST 「ハト派べージュブックにドル軟化115.99円、原油続伸62.10ドル」
【ロンドン市場概況】
7日のロンドン外為市場では、8日のECB理事会、9日の米2月雇用統計の発表を控え
て、模様眺めの感じになり全体的に小動きの状態が続いた。ドル・円は116円37銭か
ら116円55銭で、ユーロ・円は152円66銭から152円95銭で、ユーロ・ドルは1.3113ド
ルから1.3126ドルで、ポンド・ドルは1.9270ドルから1.9306ドルで、ドル・スイス
は1.2221フランから1.2249フランで取引された。独1月鉱工業受注の予想外の下落に
も反応はみられなかった。
【経済指標】
ロシア・外貨準備高：3153億ドル（3/2時点)
独・1月鉱工業受注：前月比-1.0％（予想+0.4％、12月-0.2％)
【要人発言】
独IFOチーフエコノミスト・フライク氏
「07年独成長率、12月時点の予想の1.9％を上回る可能性」
「最近の株式市場の下落は大きな懸念要因ではない」
「ECBは3.75％を超えて利上げする必要はない、様子みるべき」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：116円29銭、ユーロ・ドル：1.3144ドル、ユーロ・円：152円82銭、ポン
ド・ドル：1.9297ドル、ドル・スイス：1.2218フラン
【ニューヨーク市場概況】
7日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米2月ADP全米雇用報告の民間部門雇
用者増加数が03年7月来で最小となった事を受けて116円26銭まで下落後、米株式市
場の上昇を好感した円キャリートレードの再開に116円62銭まで反発したが、午後に
公表されたハト派米地区連銀経済報告（ベージュブック）を受けた債券利回り低下
に伴い115円99銭まで下落し、ほぼ安値で引けた。ユーロ・ドルは米金利低下やリス
ク回避の動き後退に伴うユーロ買い戻しに1.3129ドルから1.3187ドルまで上昇し、
高値圏1.3180ドル前後で引けた。ユーロ・円は米株高を受けたリスク後退に152円73
銭から153円43銭まで上昇。ポンド・ドルは1.9283ドルから1.9344ドルまで上昇し、
ドル・スイスは1.2224フランから1.2167フランまで下落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
6月利下げ確率：74％←66％ / 9月利下げ確率：100％←80％（4.75％までの確率
74％←67％）
【原油市場】
原油相場は在庫統計発表後に一段高となり、一時62ドル台を回復した。在庫統計
では増加見通しにあった原油在庫が輸入の落ち込みが響き485万バレルの大幅取り崩
しとなり、また、低水準の製油所稼働率が継続したことで石油製品需要のひっ迫懸
念が強まった。留出油在庫（暖房油含む）は寒波が幾分落ち着いた影響から減少量
は事前予想を下回った。週初に下値60ドル処での底堅さが確認されて先高観が強
く、NY原油先物価格は62.10ドルまで上昇し、高値圏61.82ドル（前日比+1.13ドル、
+1.8％）で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は下落。前日の急反発の流れを受けて小幅上昇して始まったものの、
地区連銀済報告（通称ベージュブック）で景気が「複数の地域でやや減速」してい
るとの見解が示されたことで引けにかけて下落に転じる展開となった。セクター別
では、エネルギーや運輸が上昇する一方で不動産や電気通信サービスが軟調。複数
のヘッジファンドが取締役の選任を要求しているソフトウェアのテイク・ツー・イ
ンターラクティブ（TTWO)は7.6％高。住宅メーカーのトールブラザーズ（TOL)は過
剰在庫を今後4−5ヶ月で処理することを発表して1.5％高となった。一方でサブプラ
イム住宅ローンのアクレディテッド・ホーム・レンダーズ（LEND)がアナリストの投
資判断引き下げなどで2.2％安。またゴールドマン・サックスが投資判断を引き下げ
たキャンベル・スープ（CPB)も軟調推移となった。ダウ構成銘柄では、今後3年間で
20以上のエネルギー開発プロジェクトを計画していることを明らかにしたエクソン
（XOM)が小幅高。結局ダウは15.14ドル安の12192.45、ナスダックは10.50ポイント
安の2374.64で取引を終了した。今週金曜日に雇用統計が予定されていることから、
手控える向きも多い。
【通貨オプション】
株式市場への根強い懸念や、今週末に予定されている米雇用統計の発表などのイ
ベントリスクを受けてオプション市場は堅調に推移、1週間物変動率は10.925％から
10.375％へ低下、１ヶ月物は8.950％から9.150％へ、3ヶ月物は8.075％から8.275％
へそれぞれ上昇、6ヶ月物は7.725％、1年物は7.550％でそれぞれ昨日と同水準で推
移している。
リスクリバーサルでは、下値ヘッジ目的の円コール買いが継続しており、25デルタ
円コール・ドルプット1ヶ月物は+1.700％から＋1.800％、3ヶ月物は+1.750％から＋
1.800％へそれぞれ拡大、6ヶ月物は+1.825％で昨日と同水準で取引されている。
【経済指標】
米・週次MBA住宅ローン申請指数（3/2）：前週比+7.3％（前回+3.2％）
米・2月ADP全米雇用報告：前月比+5.7万人（予想+10万人、1月+12.1万人←+12.6万
人）
米・週次在庫統計（3/2時点）
原油在庫：前週比-485万バレル（予想+180万バレル、前回+142万バレル）
留出油在庫：同比-133万バレル（予想-275万バレル、前回-379万バレル）
製油所稼働率：85.8％（予想85.6％、前回85.9％）
米・1月消費者信用残高：前月比+64億ドル（予想+65億ドル、12月+50億ドル←+60億
ドル）
メキシコ・12月総設備投資：前月比+3.3％（予想+4.6％、11月+6.0％）
南ア・2月末ネット外貨準備高：237.4億ドル（予想237.5億ドル、1月232.7億ドル）
【金融政策】
NZ準備銀行：政策金利7.50％に0.25ポイント引き上げ
【要人発言】
米地区連銀経済報告（ベージュブック）
「景気は大部分の地区で緩やかな成長、ダラス、NY、セントルイス、ボストン地区
ではやや減速」
「住宅市場は引き続き軟調ながら安定の兆候もいくらか見られる」
「雇用市場は引き続き拡大」
「いくつかの地域で賃金インフレが上昇」
「インフレ圧力にはあまり変化見られず」
「小売りは堅調だが、自動車販売は不振」
「住宅、自動車関連業界は弱いが、製造業は安定または拡大している」
モスコウ米シカゴ連銀総裁（投票権有）
「最近の変動は経済見通しに不透明感をもたらしている」
「連銀は世界経済市場の影響に注視している」
「個人消費は好調継続」
「最近の経済指標は軟調基調」
「住宅市場の強弱まちまちな指標は下振れリスク」
「07年、08年の米経済見通しは引き続き拡大」
「最大の懸念はインフレ」
「引き続き追加利上げが必要となる可能性」
「雇用市場は逼迫」
「賃金インフレ懸念」
「現時点で見通しを大幅に変える事は無い」
「先週の市場は順調に稼動した」
グリーンスパン前FRB議長
「キャリートレードは引き続き強く、終了していない。いずれ反転する必要があ
る」
「米住宅在庫リセッション」
渡辺財務官
「キャリートレードだけが過去の円安の原因ではない」
「投資家はリスクを若干低く織り込んでいる」
パラ・ベネズエラ中銀総裁
「外貨準備金のドル縮小計画を推進」
ボラード・ニュージーランド準備銀行総裁
「追加利上げ必要」
「NZドルは商品価格に伴い上昇」
「3％を小幅下回るCPIには満足せず」
「円の上昇はNZにとり重要」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 116.46 116.62 115.99 116.08
ユーロ・ドル 1.3124 1.3187 1.3113 1.3178
ユーロ・円 152.83 153.43 152.66 152.98
ドル・スイス 1.2238 1.2249 1.2167 1.2174
ポンド・ドル 1.9303 1.9344 1.9270 1.9328
株式市場：
NYダウ 12204.46 12256.94 12178.99 12192.45
ナスダック 2383.38 2388.78 2371.92 2374.64
債券市場： （始値） （終値）
米国債 2年物 4.574 4.528
米国債10年物 4.528 4.489
米国債30年物 4.658 4.630
先物市場：
NY金先物 648.0 653.5 645.8 652.9
NY原油先物 60.90 62.10 60.75 61.82
シカゴ日経平均先物 16700 16815 16700 16735
最終更新:2007年3月8日7時28分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070308-00000002-fis-brf
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