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http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/20070307NTE2IFT0507032007.html
ダイムラー社長、医療費負担巡り米労組に強硬姿勢(3/7)※
独ダイムラークライスラーは6日、医療費負担をめぐり米労組に対して強硬姿勢も辞さない構えを明らかにした。ツェッチェ社長は、他の大手米自動車メーカー2社とともに、さらなる妥協を要求するとしている。
およそ180億ドルにのぼる北米クライスラー部門の医療債務問題は、ダイムラーが同部門を売却またはスピンオフするのか、またどのように行うのか決定する上で決め手になる。全米自動車労組(UAW)は通常、米自動車メーカー1社に対して認めた妥協案を、他の全メーカーに適用している。しかし昨年、フォードとゼネラルモーターズ(GM)への譲歩措置をクライスラーに適用することを拒否した。
ツェッチェ社長は組合の姿勢を「全く容認できない」と批判。フィナンシャル・タイムズ紙に対し6日、UAWから「限定的な条件緩和」を引き出すよう努力すると語る一方で、フォードとGMとともに「それ以上」の妥協を要求すると断言した。ただし、現在の契約が期限を迎える9月末ごろに始まる交渉で、どのような妥協を上乗せして要求するかについては明らかにしなかった。しかし、クライスラーに関して「あらゆる選択の自由」を留保するというダイムラーの姿勢が単にUAWに圧力をかけるためという憶測を打ち消した。
UAWは、資金力のあるダイムラーと提携するクライスラーの財務状況が他の2社に比べはるかに安定していることを主な理由に妥協案の拡大適用を拒否していた。交渉の関係者によると、ダイムラーとその顧問のJPモルガン・チェースはクライスラーについて、売却、スピンオフ、保有という3つの選択肢を検討しているという。クライスラーの買収には、GMと投資ファンド数社が関心を示しているが、ツェッチェ氏は一切の詳細について明言を避けた。
(英フィナンシャル・タイムズ特約)