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2007年03月05日
経済の話。反省の意味をこめて
今日は経済の話題はやめようかと思いましたが、先週末に16500円程度まで下落するのでは、と記載して今日すでにその水準まで下落してしまいました。更に鉄鋼株について上昇してよいのか?と記載したところ、今日は本当に大幅に下落してしまいました。その反省の意味も籠めて、今日は記事を上げることにしました。
為替市場では115円の水準まで到達しました。経験則からすると、円キャリーの巻き戻しが入ると20円程度の値動きが考えられます。今は急激ではなくジリジリと上昇の兆しを見せているので、それが厄介です。先週までは日本の市場が開いている時は円売りを入れて支える動きもありましたが、今週はもうそうした動きもあまりなく、あっさりと下落しています。
この動きは単に金利差では解決しない問題であり、日銀の利上げの時にも触れましたし、最近ではこの声も多くなりましたが、やはりG7が影響しているのでしょう。ヘッジファンドもそうですが、監視強化が叫ばれる中でポジション調整を已む無く行っている、このことが原因と考えられます。
そこに世界同時株安が起き、多くのファンドや投資家が損を出しました。今は世界全体で見ると、証券市場では数兆円、数十兆円が一日に消えていることになります。損失を受けた資金が世界を駆け巡り、売りを加速させている。その中でポジション調整の一環として、円キャリーも縮小傾向を示しているのだと考えられます。
私は先週末までで、今週のメジャーSQ時に16500円の水準を試すと考えていました。ただ上昇が急ピッチであっただけに、下落も急ピッチになってしまうのでしょう。となるとオーバーシュートも考えられるため、SQ時には16000円を試してくるのかもしれません。
本来、こうした時には米国が支えるところですが、ダウ平均で11700ドルを試すのでは、と見られています。まだ楽観論も多く、12000ドルで止まると見る人もいますが、マネーフローの悪化はボディーブローのように米国経済を苦しめます。それが投資循環型社会の宿命であり、全体のマネーが減少し始めると、途端に資金繰りが苦しくなってしまうのです。
今回の大幅下落で企業が含み損を抱え、また円高要因で減収などを打ち出してくれば日本市場の更なる下落も考えられます。イイトコ取りをしていた経済だけに、悪材料が意識されるのは仕方ないことかもしれませんが、個人の方が痛んでいないことを祈るばかりです。
そして気になるのは安倍政権の上げ潮路線は、これで頓挫した形になることです。先に企業減税などを行っていますが、ここで経済全体が低迷すれば税収減となり、やがて国民負担となって跳ね返ってきます。この段階で企業優遇減税が本当に必要だったのか?ということは後で議論の俎上に上ってくるでしょう。色々な影響が今後出てくることには、注意しなければいけませんね。
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/