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「為替」 米株式下げ渋りドル・円反発115.16円→116.24円、原油続落59.60ドル ／ニューヨーク外国為替市場概況
3月6日7時30分配信 フィスコ
「米株式下げ渋りドル・円反発115.16円→116.24円、原油続落59.60ドル」ニューヨ
ーク外為市場概況 2007年3月6日（火曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子／片
山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:28JST 「米株式下げ渋りドル・円反発115.16円→116.24円、原油続落59.60ドル 」
【ロンドン市場概況】
5日のロンドン外為市場では、ドル・円は、ロンドン市場オープン直後のストップ
ロスの売り一巡で、一旦115円21銭から115円62銭まで買い戻された後、円の買い戻
しが再開され115円16銭まで下落した。その後、全般的なドルの買い戻しで115円58
銭に反発した。ユーロ・円は151円51銭から151円82銭まで買い戻された後151円16銭
まで下落した。ユーロ・ドルは1.3154ドルから1.3086ドルまで下落、ポンド・ドル
も1.9249ドルから1.9202ドルまで下落し、ドル・スイスは1.2117フランから1.2224
フランまで上昇した。
【経済指標】
ユーロ圏・2月サービス部門PMI：57.5（予想57.7、1月57.9)
仏・2月サービス部門PMI：58.9（予想58.5、1月58.8)
独・2月サービス部門PMI：57.2（予想57.9、1月58.3)
英・2月サービス部門PMI：57.4（予想59.0、1月59.2)
【要人発言】
安倍首相
「（ポールソン米財務長官と)成長戦略・改革の方向性について話をした」
「米財務長官には日本経済はゆるやかな回復軌道にあると説明した」
中川自民幹事長
「（円高・株安)市場の動きにいちいちコメントしない、さまざまな複合要因ある」
「日本の経済ファンダメンタルズはよいと思っている」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：117円13銭、ユーロ・ドル：1.3170ドル、ユーロ・円：154円23銭、ポン
ド・ドル：1.9456ドル、ドル・スイス：1.2236フラン
【ニューヨーク市場概況】
6日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米株式市場の下げが一服した事を受
けて円キャリートレード手仕舞うの動きが後退、アジア筋のオプションバリアー防
戦買いが下値を支え115円33銭から116円24銭まで反発したが、米株式が再び下落に
転じた事に伴い米ファンド筋やインべストメントバンクの売りが強まり115円60銭前
後に軟化して引けた。
ユーロ・ドルはユーロ・円絡みの売りに一旦1.3072ドルまで下落後、予想を下回る
米2月ISM非製造業指数やユーロ・円反発を受けて1.3116ドルまで反発し、高値圏
1.3090ドル前後で引けた。ユーロ・円は米インべストメントバンクの売りに一旦150
円89銭まで売り込まれたが、株式市場の回復に伴い152円37銭まで買い戻された。ポ
ンド・ドルは1.9186ドルから1.9283ドルまで反発し、ドル・スイスは1.2244フラン
から1.2206フランまで下落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
6月利下げ確率：74％←76％ / 9月利下げ確率：100％←80％（4.75％までの確率
69％で変わらず）
【原油市場】
原油相場は2％以上下落し、一時59ドル台をつける。「前週の世界同時株安で約1
兆8000億ドルの時価総額が消えた」とブルームバーグ・ニュースが報じたことに加
え、米2月ISM非製造業指数が03年4月以来の低水準に落ち込んだことで米国を初めと
する主要国の燃料需要が減少するとの見方が強まり、終始軟調に推移した。NY原油
先物価格は2/21以来の安値59.60ドルまで2ドル下落し、安値圏60.07ドル（先週末
比-1.57ドル、-2.54％）で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は下落。小幅上昇して始まったものの、先週から続く世界的な株安傾
向に歯止めがかからず、また住宅金融の不良債権問題の波及が懸念され軟調推移と
なった。セクター別でも全面安となっており、特に消費者サービスや不動産が軟
調。サブプライム（信用力の低い人を対象）住宅ローン大手のニュー・センチュリ
ー・ファイナンシャルは、資金繰り悪化による破綻の懸念や政府当局から犯罪調査
を受けていることを明らかにして70％の急落となった。サブプライム部門の売却を
発表したフリーモント・ジェネラルも32％安。買収観測で先週金曜日に急騰してい
た携帯端末のパーム（PALM)は9.8％の反落。一方でプルデンシャルが投資判断を引
き上げたアップル（AAPL)が上昇した。ダウ構成銘柄では、シティグループ（C)やJP
モルガン（JPM)など金融各社が軟調。結局ダウは63.69ドル安の12050.41、ナスダッ
クは27.32ポイント安の2340.68で取引を終了した。買い材料や上昇に転じるきっか
けに乏しく、しばらく下値を探る展開が続きそうだ。
【通貨オプション】
オプション市場では、ドル・円の続落を受けて買いが優勢で1週間物は10.625％か
ら11.475％、１ヶ月物は9.00％から9.75％、3ヶ月物は8.075％から8.475％、6ヶ月
物は7.625％から8.175％、1年物は7.550％から7.850％へそれぞれ上昇した。
リスクリバーサルでは、円先高観に伴う円コール買いが活発化し、25デルタ円コー
ル・ドルプット1ヶ月物は+1.600％から+1.900％、3ヶ月物は+1.600％から
+1.900％、6ヶ月物は+1.575％から+1.875％へそれぞれ拡大した。
個別では、変動率が過去6ヶ月間の平均水準を上回った１年物の売りが目立ってい
た。
【経済指標】
米・2月ISM非製造業指数：54.3（予想57.3、1月59.0）
【要人発言】
尾身財務相
「株安に関し、実態経済はひっかりしているので余り心配の必要なし」
「具体的な水準は市場に任せる」
「米財務長官を北朝鮮問題も含め密接に連携していくことで合意」
「ポールソン米財務長官と日米の経済状況は順調との見方で一致」
渡辺財務官
「（株式市場）を注意深く監視すべきだが、深刻な懸念はない」
「市場は全般的にしっかりと機能している」
ポールソン米財務長官
「為替相場は市場が決定する」
「日本経済はデフレから脱却しつつあるようだ」
「尾身財務相と円に関して若干協議」
「日米関係は現在が最も良好」
プール米セントルイス地区連銀総裁（投票権有）
「価格安定は連銀の最優先課題」
「米住宅ブーム終焉の余波」
「安定した物価は完全雇用を実現助長」
「1-2％のコアPCEが容認水準」
「連銀政策は1.5％のコアPCEインフレを目標とする必要」
「景気後退の兆しはない」
ウォルシュ米連銀理事
「市場は、高い変動率ながら順調に稼動」
「米国経済は非常に弾力性がある」
「金融市場はかなりのショックも吸収可能」
クロズナーFRB理事
「米経済見通しに大きな変化なし」
「金融市場は順調に起動」
「連銀は極めて綿密に市場を注視」
「指標は住宅市場の安定を示している」
「住宅市場の安定は連銀の見通しを裏づけ」
バローゾ欧州委員会委員長
「株安は深刻な脅威でない」
オクダ・エジプト中銀総裁
「04年には外貨準備の90％以上がドルで占められていたが、現在は58％程度」
IMF
「07年英国経済成長率は2.9％の見通し」
「昨年8月以来の英中銀利上げは適切」
「英中銀、賃金動向次第では利上げの必要も」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 115.30 116.24 115.16 115.51
ユーロ・ドル 1.3144 1.3156 1.302 1.3091
ユーロ・円 151.55 152.37 150.89 151.21
ドル・スイス 1.2125 1.2243 1.2117 1.2208
ポンド・ドル 1.9230 1.9283 1.9186 1.9206
株式市場：
NYダウ 12111.61 12188.84 12039.11 12050.41
ナスダック 2348.22 2377.84 2340.40 2340.68
債券市場： （始値） （終値）
米国債 2年物 4.525 4.521
米国債10年物 4.497 4.497
米国債30年物 4.638 4.635
先物市場：
NY金先物 639.5 645.3 635.2 639.2
NY原油先物 60.50 60.75 59.60 60.07
シカゴ日経平均先物 16600 16725 16500 16510
最終更新:2007年3月6日7時30分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070306-00000002-fis-brf
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