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債券相場は大幅高、株安連鎖や円高が追い風−先物終値3カ月ぶり高値 (ブルームバーグ)
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投稿者 愚民党 日時 2007 年 3 月 05 日 16:11:14: ogcGl0q1DMbpk
 

債券相場は大幅高、株安連鎖や円高が追い風−先物終値3カ月ぶり高値 (ブルームバーグ)

2007年3月5日(月)15時31分

3月5日(ブルームバーグ):債券相場は大幅高(利回りは低下)。前週末の海外株安の連鎖がアジア市場でも続き、さらに週明けの為替市場におけるドル安・円高進展を受け、日経平均株価は2006年12月初め以来の水準に続落。国内債市場は前週に買い一服感が広がったものの、さすがに予想以上の株安進展に連動して買いが膨らみ、先物相場は3カ月ぶりの高値圏で引けた。

東京先物市場の中心限月3月物は、前週末比25銭高い135円7銭で始まり、日中ベースで3営業日ぶりに135円台を回復。いったんは売り先行となって135 円2銭に伸び悩んだが、すぐに買いが入ると135円10銭付近に持ち直した。

その後、午後の取引で株安が進展すると水準を切り上げ、2時20分前後にこの日の高値となる135円35銭をつけた。取引終盤にかけて上値が重くなったものの、それでも終値は中心限月として昨年12月5日以来の水準に到達した。

日経平均1万7000円割れ、円高も進展

前週末の欧米市場では株安が続いたうえ、為替市場では円キャリートレード(円借り取引)を解消する動きが続いたもようで、この日のドル・円相場は昨年12月8日以来となる1ドル=116円割れを記録した。

週明けのアジア市場でも株価急落の連鎖に歯止めがかからず、前週に世界同時株安の引き金を引いた中国株式相場は反落。ドル安・円高の進展も相まって国内株価は大幅に続落となり、国内債相場にとって追い風となった。

ただ、日経平均が一時は4%近くも続落したほか、為替も3カ月ぶりのドル安・円高水準となったが、この日の債券先物3月物は135円35銭までの上昇にとどまり、2月28日につけた日中ベースの高値135円44銭は下回った。

市場では、「これまで国内株式を買い越してきた海外勢がリスク量を落としにかかっており、あわせて債券の持ち高を減らしているもよう」(みずほ証券・落合昂二シニアマーケットアナリスト)といい、国内債相場は株安や円高に足並みは合わせつつも、水準を切り上げるほどの需要は乏しいとされた。

また、先物3月物は9日に最終取引日を迎えるため、一部では売り方の買い戻しが入っていたもようだが、「アウトライトの売り持ち高はかなり解消された感があり、一段と踏み上げにつながる展開までは見込みにくい」(ABNアムロ証券・市川達夫チーフ債券ストラテジスト)との指摘があった。

10年債利回りは1.62%

現物債市場で新発10年物の285回債の利回りは、前週末の終値より2.5ベーシスポイント(bp)低下の1.64%で始まった。午前10時前後からは1.635%で小動きが続いたが、午後には段階的に水準を切り下げており、2時半過ぎには5.5bp低下の1.61%をつけた。

午前には5年から20年ゾーンの利回りがほぼ3bp程度パラレルに下げたが、株安が加速した午後の取引では長期や超長期ゾーンの金利低下幅が広がり、利回り曲線にはブル・フラット(平たん)化圧力がかかる場面があった。

ABNアムロ証券の市川氏は、株価の不安定ぶりが続けば285回債利回りも水準を切り下げ、新発10年債として2月末以来の1.6%割れをうかがうとしながらも、「株価リバウンドとなれば逆に1.7%を目指すなど、引き続き日中の振れ幅の大きい展開が続くのではないか」との見方を示した。

ファンダメンタルズは良好、市場は無視

一方、この日の午前8時50分には法人企業統計季報が発表され、企業部門の堅調ぶりがあらためて示されたものの、「債券市場は世界的な株価急落や円高加速など他市場の動向に連動しており、ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)の良好ぶりには目が向いていない」(市川氏)と指摘された。

2006年10−12月期の全産業設備投資は前年同期比16.8%増と、15四半期連続で増加となり、企業収益の増加を背景に設備投資の堅調ぶりがうかがえた。売上高は15四半期連続増、経常利益は18四半期連続増といずれも堅調を維持し、企業部門の好調さを改めて示した。

          前週末の米国は株安、金利低下

2日の米株市場でダウ工業株30種平均は午前にはプラスに浮上する場面があったが、2月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数確定値の下方修正などが嫌気されると、結局は2006年11月半ば以来の安値圏で取引を終えた。

週明けのアジア市場の株価が急落していただけに、米株市場も不安定なスタートが予想されるものの、「海外の株価や金利の雰囲気が変わると、国内債市場は影響を受けやすいだけに、国内の投資家は非常に冷静に対応していた」(落合氏)という。

一方、米債市場は短中期ゾーンが主導して金利低下が持続。世界的な株安基調を背景に安全資産とされる債券への資金シフトが意識されたもようで、米2年債利回りは4.5%台前半に低下したほか、米10年債利回りも前日比5bp低い4.50%で取引を終えた。

(債券価格) 前週末比 利回り
長期国債先物3月物 135.24 +0.42 1.830%
売買高(億円) 44394
10年物285回債   100.69 1.62(-0.045)

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 赤間信行 Nobuyuki Akama

http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext/?id=05bloomberg13aMjtiRbZ9oH0&qt=

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