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http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/20070302NTE2IFT0101032007.html
伊電力大手エネル、エンデサ株24.99%取得に自信(3/1)※
スペインの電力最大手エンデサを巡る買収合戦に、イタリアの電力大手エネルが幕を引く可能性が高まってきた。エネルは2月27日、エンデサの株式9.99%を41億3000万ユーロで取得したことを明らかにし、翌28日には24.99%への保有比率の引き上げに自信を示した。
エンデサ買収についてはスペインのガス大手ガス・ナチュラルがいち早く名乗りを上げ、スペイン政府もこれを支持する考えを示していた。しかし、昨年2月に独エネルギー大手エーオンの参戦で状況が流動化。エーオンはスペイン政府や同国のインフラ大手アクショナをはじめとする既存株主の抵抗を受けると、今年に入り買収提示額を410億ユーロに引き上げた。これはガス・ナチュラルの提示額220億ユーロを大幅に上回る。
しかし今回のエネルによる9.99%の株式取得で、エーオンによるエンデサ買収の可能性は大きく後退した格好だ。1週間前にイタリアとスペインの首脳会談が持たれたことから、エネルの資本参加が協議されたのではないかとの観測も生まれている。両政府とも関与を否定しているが、市場関係者はエネルの資本参加について、エーオン排除に向けたスペイン政府の最後の防衛策とみる向きが多い。
エネルは長らくスペイン市場でのプレゼンス拡大に関心を示してきた。24.99%への保有比率の引き上げには、スペインのエネルギー委員会の承認が必要となるが、実現した場合は安定株主として長期保有する考えを示している。
(英フィナンシャル・タイムズ特約)