★阿修羅♪ > 国家破産49 > 440.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
「為替」 米株式続落に連れてドル・円一段安、年初来安値更新116.42円/ニューヨーク外国為替市場概況
3月3日7時37分配信 フィスコ
「米株式続落に連れてドル・円一段安、年初来安値更新116.42円」ニューヨーク外
為市場概況 2007年3月3日(土曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:35JST 「米株式続落に連れてドル・円一段安、年初来安値更新116.42円」
【ロンドン市場概況】
2日のロンドン外為市場では、クロス円を中心に円の買い戻しが継続され、ドル・
円は117円79銭から117円09銭まで下落、ユーロ・円は155円14銭から154円09銭まで
下落、ポンド・円230円24銭から228円10銭付近まで下落した。クロス円の売りに連
れて、ユーロ・ドル1.3180ドルから1.3142ドルまで下落、ポンド・ドル1.9559ドル
から1.9467ドルまで下落し、ドル・スイスは1.2262フランから1.2222フランまで軟
調推移となった。
【経済指標】
ユーロ圏・1月生産者物価指数:前年比+2.9%(予想+3.0%、12月+4.1%)
【要人発言】
中国国家外為管理局
「2006年の中国の対外債務、14%増加」
「2006年の中国の対内債務、16%増加」
「中国、銀行などに対し短期対外債務の削減を要請」
「中国、外国銀行のインターバンク市場参入規制を緩和へ」
「中国、外貨スワップビジネスを拡大へ」
「中国、人民元建て債の発行規制を緩和へ」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:117円13銭、ユーロ・ドル:1.3170ドル、ユーロ・円:154円23銭、ポン
ド・ドル:1.9456ドル、ドル・スイス:1.2236フラン
【ニューヨーク市場概況】
2日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米株式市場の下落を受けたリスク回
避の円キャリートレード手仕舞いや、債券利回りの低下に伴うドル売りに117円34銭
からオプションバリアーをつけて昨年12/11以来の安値116円42銭まで下落し、116円
80銭前後で引けた。
ユーロ・ドルはユーロ圏の金利先高観や米株式市場の下落を受けたドル売りに
1.3158ドルから1.3201ドルまで上昇し、高値圏1.3190ドル前後で引けた。ユーロ・
円は円キャリートレード手仕舞いの継続に154円48銭からストップロスをつけて153
円60銭まで下落。ポンド・ドルは1.9414ドルから1.9470ドルまで上昇し、ドル・ス
イスは1.2236フランから1.2145フランまで下落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
6月利下げ確率:76%←60% / 9月利下げ確率:100%←80%(4.75%までの確率
69%←53%)
【原油市場】
原油相場は8営業日ぶりに下落したものの、下げ幅は小幅にとどまった。世界的な
株安を受けた景気鈍化による需要減少が懸念されたほか、今週の金相場が7月下旬以
来で最大の下げ記録するなど商品相場全体の弱い値動きが続いたことで売りが先
行。しかしながら、朝方AFP通信がイラン核開発問題に関して「国連常任国5カ国と
ドイツがイランへの制裁強化で合意した」と伝え、追加制裁に伴う同国産油の供給
停止が懸念されたことで下値は限られた。NY原油先物価格は62.30ドルから61.35ド
ルまで下落し、61.64ドル(前日比-0.36ドル、-0.58%)で取引を終えた。なお、今
週の原油価格の騰落率は+0.8%となった。
【株式市場概況】
NY株式相場は下落。世界的な株安に底打ちの兆しが見られないことや、急速な円
高が進行していることも嫌気され終日軟調な展開となった。セクター別では、保険
を除き全面安となっており、特に不動産や半導体・同製造装置が軟調。サブプライ
ム住宅金融大手のニュー・センチュリー・ファイナンシャルは年次報告書の発表延
期を発表して7.7%安。先日貸し出し基準の厳格化を発表したフレディマック(FRE)
も軟調推移となった。アパレルのギャップ(GPS)は冴えない決算を発表して3.4%
安。またノベル(NOVL)も予想を下回る決算を発表して売られた。ダウ構成銘柄では
JPモルガン(JPM)やシティグループ(C)、アメリカン・エキスプレス(AXP)などが
軒並み2%前後の下落となった。結局ダウは120.24ドル安の12114.10、ナスダックは
36.21ポイント安の2368.00で取引を終了した。週を通じても2004年8月以来の下落幅
となり、来週も下値を探る展開となりそうだ。
【通貨オプション】
オプション市場では、下値警戒観が増した事から買いが強まり、1週間物は
9.850%から10.625%、1ヶ月物は8.550%から9.00%、3ヶ月物は7.975%から
8.075%へそれぞれ上昇、6ヶ月物は7.625%で昨日と同水準、1年物は7.250%から
7.550%へ上昇した。
リスクリバーサルでは、円先高観を受けた円コール買いが継続し、25デルタ円コー
ル・ドルプット1ヶ月物は+1.500%から+1.600%、3ヶ月物は+1.500%から
+1.600%、6ヶ月物は+1.475%から+1.575%へそれぞれ拡大した。
【経済指標】
米・2月ミシガン大学消費者信頼感指数確定値:91.3(予想93.5、速報93.3、1月
96.9)
加・10-12月期GDP:前期比+1.4%(予想+1.0%、前期+2.0%←+1.7%)
加・12月GDP:前月比+0.4%(予想+0.5%、11月0.3%←0.2%)
【要人発言】
ポールソン米財務長官
「米経済は、私の経験上の中でも強い」
「米国経済は継続可能なペースへの移行過程」
「消費、輸出は強い」
「市場にはいつも変動があるもの」
「市場はかならずしもファンダメンタルズを反映するとは限らず」
「中国は資本市場を拡大する必要」
「中国人民元を更に柔軟化する必要」
渡辺財務官
「われわれはエッセンでの7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)において共通
の原則で合意したので、その文言や認識を繰り返す」
「一斉に円のキャリートレードを巻き戻している兆候はみられなく、過度の懸念は
ない」
ノワイエ・フランス中銀総裁
「ECBはインフレ抑制に必要なあらゆる措置を講じる」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「3/8に開かれるECB定例政策委員会において予想されている3月の政策金利引き上げ
はほぼ確実に実施されるだろう」
ECB高官筋
「ECBは3月以降に利上げをするかどうか決定していない」
「トリシェECB総裁は3月以降の金利政策の方向を示唆をしない可能性」
ラトIMF専務理事
「市場のボラティリティ続かない可能性、下向きリスクを考慮すべきECB高官筋」
「米サブプライム住宅ローン市場に注視」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 117.64 117.79 116.42 116.81
ユーロ・ドル 1.3178 1.3201 1.3142 1.3193
ユーロ・円 155.03 155.14 153.60 154.09
ドル・スイス 1.2233 1.2262 1.2145 1.2165
ポンド・ドル 1.9558 1.9559 1.9414 1.9435
株式市場:
NYダウ 12233.78 12247.40 12107.37 12114.10
ナスダック 2392.01 2401.26 2368.00 2368.00
債券市場: (始値) (終値)
米国債 2年物 4.608 4.529
米国債10年物 4.550 4.499
米国債30年物 4.676 4.638
先物市場:
NY金先物 653.5 656.5 642.2 644.1
NY原油先物 62.00 62.30 61.35 61.64
シカゴ日経平均先物 16970 17300 16830 16865
最終更新:2007年3月3日7時37分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070303-00000001-fis-brf