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日経金融新聞
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米地銀大手、10―12月、引当金積み増し相次ぐ、住宅ローン焦げ付く。2007/02/15, 日経金融新聞, 9ページ, 有, 1090文字
10行合計43%増
【ニューヨーク=蔭山道子】米国の大手地銀が相次いで貸倒引当金を積み増している。昨年十―十二月期決算では、資産残高(昨年九月末時点)で上位十行のうち八行が前年同期に比べ貸倒引当金を増やした。住宅ローン最大手のカントリーワイド(http://finance.yahoo.com/q/bc?s=CFC&t=2y&l=on&z=m&q=l&c=)の場合、引当金負担が前年同期の約三倍に増えた。住宅ローンの焦げ付きによる回収不能に備えた動きで、これまで好調だった米地銀大手の業績は転換期を迎えている。
十―十二月期の十行合計の貸倒引当金繰入額は前年同期比四三・七%増の九億九千三百万ドル。支払い能力の低い低所得者層など「サブプライム」向けのローンの債務不履行(デフォルト)率が上昇したためだ。
引当金増加率の首位はカントリーワイド、次いでナショナル・シティ(前年同期比一・四倍)、コメリカ(同一・一倍)、PNC(同七五%増)と続いた。引当金積み増しの理由としてサブプライムの住宅ローンの返済状況の悪化を指摘するところが多い。「デフォルト率の上昇や、借り手の返済能力の悪化に対し準備を進めている」(カントリーワイドのモジロ会長)という。
自動車業界の不振の影響を受けた銀行もある。ミシガン州が本拠のコメリカは自動車部品会社向け融資に関し「今後の回収状況の予測は難しい」と指摘。ラルフ・バブ会長は「十―十二月期にミシガン州の顧客の信用力が下がった」と語った。
各行の昨年末の不良債権比率は〇・二九―〇・七六%で、経営に悪影響が出ると言われる一%には達していない。ただ十行中六行で前年同期に比べ上昇。上昇幅は最大〇・四四ポイントにのぼった。
大手十行の十―十二月期決算はフィフス・サードやキーコープなど四行が減益。増益の六行のうち二行でも増益率が前の期に比べ縮小、業績は全体的に伸び悩んでいる。
減益の銀行は財務改善のための費用や信用コストの増加が収益を圧迫した。減益幅が八〇・一%と最大だったフィフス・サードは利回りの低い投資有価証券の売却や、調達金利の高い負債の返済といった財務リストラを実施。三億二千五百万ドルの損失を計上した。
キーコープはサブライム層を対象にした住宅ローン子会社の売却費用がかさみ、五〇・六%の減益だった。収益拡大が見込める資産管理事業などを強化するため、サブプライムの住宅ローン事業の切り離しを決めた。
シティグループなど投資銀行や国際業務を展開する総合銀行と異なり、地銀は米国内の貸出業務が中心。長短金利の利ざや縮小が響き、各行とも収益が上がりにくい。フィフス・サードのジョージ・シェーファー会長は「今後も信用コストの増加が続きそうだ」と厳しい見方を示している。