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2007年02月28日
経済の話。世界同時株安
昨晩?マークをつけて世界同時株安かと記事を上げましたが、今日起きたらその通りになっていました。最初に述べておきますが、今日も経済評論家などの間では日本株の上昇基調に変化がない、と述べる人がいましたが、それが言えるのは米国株が下げ止まってから、というところには注意しなければならないところです。
まず最悪のシナリオを考えてみます。資源価格は下がっていないからマネーフローに変化がないとの意見もありますが、世界が怯えているのはインフレによるバブル状態です。中国やインドでは抑制のきかないインフレが進行しつつあり、資源価格の高騰がインフレを継続させ、経済が減速してもインフレ退治だけはすることになりかねません。
しかもこれは質への逃避ですから、証券市場からはリスクマネーが逃げる方向にあります。これだけ大規模に同時に証券市場の下落が発生すると、ヘッジファンドが連鎖的に破綻し、それがまたマネーフローの危惧を発生させます。
そして問題なのは、これが中国発だということです。今回は自国内の止まらないインフレを退治するための、規制強化の目的をもっています。中国は今まで能動的に世界経済に関わったことがなく、世界がどんなに下落しても、国内経済を優先させて規制強化に走る懸念があります。
タイが一度バブル退治をしようとし、一日で規制を撤廃しました。このようにバブル退治は難しいものであり、中国が自国内を優先させると、結果的に自国経済も弱めてしまうのですが、それを認識できていないかもしれません。それがリスクとして考えられます。
私は昨年末から上昇してはいけない、今はバブルと言い続けてきました。結果的に世界全体がバブルになると、どこも下げを押さえるべき足腰が弱くなってしまう、ということになります。それが急落という局面を生み、結果的に損失を出した金融機関が損出しの売りを出して長期で様々な市場を下落させてしまいます。日本人が一度体験したバブル崩壊の体験は、今こそ生かすべきなのかもしれません。
昨日はアジア株が全滅、欧州も安く始まる、米国の耐久財受注が悪化という記事で私も記事を上げました。そして今日も上海は上げたもののアジアが下げ、更に欧州が安く始まっています。どこかが支えるべき段階ですが、米国がそれに耐えられるのか、それは微妙なのだと思います。
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/