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(回答先: 連載 やさしい経済講座 円キャリートレードとは・・？ 【fxprime.com】 投稿者 愚民党 日時 2007 年 3 月 01 日 09:47:26)
【日本経済新聞2007年2月27日】
【NY外為・債券市場概況】急速なリスク回避で大幅円高、米債急騰
ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)27日の外国為替市場では、リスク回避の動きが急速に高まり、キャリー取引の持ち高が解消された結果、ドルは円に対し1日としては1年ぶり以上となる大幅な下げを演じた。ドルは円に対する下げが大きく目立ち、ユーロに対する下げは緩やかだった。ドルの日中安値は前日比3円以上も円高の117円50銭で、ニューヨーク市場の取引終了にかけてやや値を戻した。ユーロも円に対して急落し、ほぼ1カ月ぶりに155円73銭の安値をつけた。
投資家のリスク回避行動を背景として、金利の低い円で資金を調達し、より高い金利の通貨資産に投資する、いわゆる円キャリー取引が急速に進んだ。なかでも、ニューヨーク市場の午後にドル売りを加速させた直接のきっかけは、米国株価の大幅な下落だった。ダウ・ジョーンズ工業株価平均の日中安値は、前日比546ドル20セント安の12,086ドル06セントだった。安全逃避の需要を集めた米国債価格は急上昇し、新興市場国債券のリスクプレミアムは過去最低水準から大きく拡大した。
この結果、メキシコ・ペソは7カ月ぶりの安値をつけ、ブラジル・レアルは急落し、高金利通貨であるオーストラリア・ドルやニュージーランド・ドルもキャリー取引が解消されたことから米ドルに対して下落した。
米サブプライム・モーゲージ(信用力の低い借り手を対象とした住宅ローン)市場の問題や、中国株の指標である上海株価指数が9％近く下落したこと、イランと米国の緊張が高まったことなど、数多くの懸念材料が複合して、世界的にリスク回避の動きが盛り上がった。
「すべてリスク回避の動きだ。リスク回避行動が市場を動かしている。リスクの高い取引と見なされるものから、投資家は逃げ出している」とRBSグリニッジ・キャピタルの国際戦略ヘッド、アラン・ラスキン氏は語った。ラスキン氏は、キャリー取引の解消が当分続くと予想している。「キャリー取引の解消は、時間がかかる。おそらく数週間にわたる、少なくとも数日間のイベントとなるだろう」と指摘した。
28日は米国10-12月期の国内総生産(GDP)改定値が発表されるが、大幅な下方修正が予想されており、ドル相場がさらに圧迫される可能性がある。
27日の米東部時間午後4時50分現在、円は1ドル=117.97-99円(26日午後4時50分現在120.59-62円)、ユーロは1ユーロ＝1.3241-47ドル(同1.3186-89ドル)、英ポンドは1ポンド＝1.9617-20ドル(同1.9631-35ドル)、スイス・フランは1ドル＝1.2171-75フラン(同1.2300-03フラン)で取引されていた。
一方、米国債市場では、株価が急落し、サブプライム・モーゲージ市場に対する懸念が続くなか、安全逃避を求める資金が米国債に集中し、米国債価格は急騰した。
資産市場全般にリスク回避の動きが拡がるなか、指標銘柄の10年米国債は、利回りが昨年12月はじめ以来となる4.45％近辺まで低下する場面もあった。
米国1月の耐久財受注が、予想を大幅に下回ったことが、「住宅市場の悪影響が製造業に波及した最初の兆しのひとつ」として受け止められ、すべての動きの「きっかけ」となったのだとバンク・オブ・アメリカの国債ストラテジスト、ジョージ・ゴンカルベス氏は語った。
これにダウ・ジョーンズ工業株価平均が、一日としては5年ぶり以上の大幅な下げを記録したことと、サブプライム・モーゲージ市場で未払いが増えていることに対する懸念が続いていることなどが重なり、米国債は全面高となった。
クレディ・スイスの金利戦略ヘッド、ドミニク・コンスタム氏は、この動きはリスクの高い持ち高が大量に解消されたにすぎず、「必ずしも景気後退(リセッション)の予兆では無い」と語った。「金融市場のひとつの出来事にすぎない。リスクを実質的に排除する動きが、市場に織り込みなおされているのだ」と指摘した。
ジェフリーズの米国債取引ヘッド、トーマス・ディガローマ氏は、これほどの動きは2001年9月11日の同時多発テロ事件以来無かったことだとし、「いくらか落ち着くまでに、あと数日かかるだろう」と語った。
米東部時間午後5時現在、指標銘柄の10年債は前週末比9/32高の101 8/32で、利回りは4.341％となった。30年債は21/32上伸し113ちょうどで、利回りは4.506％に下がった。一方、2年債は1/32上がり99 26/32で、利回りは4.347％、5年債は3/32高の100 12/32で、利回りは4.292％に低下した。
ダウ・ジョーンズ工業株価平均は前週末比105ドル50セント安の10,777ドル77セントで、店頭市場のナスダック総合指数は22.53ポイント安の2,226.89、S＆P500種指数は同12.12ポイント安の1,256.54となった。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djBMB0598.html
- 過度の楽観に警鐘鳴らした同時株安 【日本経済新聞社説】 愚民党 2007/3/01 13:10:16
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- 「ドルの威信」が、ついに決定的に揺らぎ始める時が来た 【前進】 愚民党 2007/3/01 13:19:09
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