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2007年02月27日
経済の話。中国株下落から世界同時株安の流れ?
少し経済の面で気になる動きがあったので。日本では今日の株式市場は四日ぶりの反落ということのようですが、気になったのは上海株が8%強の下落を示したことです。金融政策の引き締めが引き金ですが、どの国も高値警戒感が台頭しており、そんな中でのバブル引き締めだけに、どこかが支えないと世界が総崩れになる可能性があります。
一度、米国が支えないと世界が危ない…、と述べたところきっちり米国が支えて軟着陸しました。ただし今回は米国でも再び景気後退懸念が台頭し、今日発表の耐久財受注の数字も悪かったので、相当弱含む可能性があって支えになるべき国が見当たりません。単に一過性の調整で終われば良いのですが、世界は極めて不安定な状況です。
米国はこれまで景気全体が減速しても企業業績が拡大しているため、軟着陸の傾向を示してきました。しかし昨日、前FRB議長であるグリーンスパン氏が講演で景気後退の可能性を示唆し、米国のソフトランディングシナリオに修正が迫られました。減速の流れを著しく表すものが、企業業績の悪化だというからです。
というのも、PER水準で米国も高くなりすぎています。これが業績拡大により平板化されれば問題はありませんが、業績悪化が顕在化すると一気にPERを調整する流れとなり、大きく下落する可能性を示しています。米国では住宅資産が悪化しており、それを株式上昇による資産増強効果で補う良い循環でしたが、すでに住宅ローン事情は悪化しており、それが改善される前に株式が弱まると一気に米国景気は悪化します。
日本では12月からここまで外国人買いに頼って上昇しましたが、東南アジアから流入してくる資金は中国系が多いと見ています。中国の金融引き締めの影響を受けると、そうした資産が一気に逃げる可能性もあります。日本の場合は先高期待もありますが、世界経済に連動することを評価されているので、今の好調な世界経済の歯車が狂いだすと少々危険な状態に置かれます。日本もすでに割高なのです。
一つに円高が進行していますが、先の記事でも述べたように地政学リスクの高まりがその一端ですが、米国のシナリオ見直しもやはり影響は大きいのでしょう。円キャリーのまき直しか?との分析も一部であるようですが、本当にまき直しが起これば100円を切る可能性もあります。今のところ円キャリー減少は懸念だけですが、為替相場で円安の上乗せがないと来期の企業業績にも影響します。今株式で資産運用している方は、半身で構えていつでも逃げ出せる準備をしておくべきなのかもしれませんね。
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/
今日、為替相場で日銀の政策決定会合以来、円安基調だったものが一転して円高にふれました。ただこれは円が高くなったというよりも、ドルが安くなった流れです。そしてその中には米国が景気減速懸念が台頭したこと、と尤もらしい説明がつけられていますが、それにも増してイラン情勢の緊迫化が上げられるところです。
今のところ、イラク増派を決定した段階であり、イランと戦争できるのか?との懸念もありますが、私は現時点では戦争は無理でも介入の可能性はあると見ています。つまり核開発に関する限り、これは国連でも追加制裁が話し合われていますから、米国も突出してこの時期に行動するのは無理です。ですが、イラクに関わる部分では米国にも尤度があり、行動を起こしてくることは否定できないのです。
つまり、今のイランのテロを支援している組織を潰す、という名目でイランに空爆や弾道ミサイルを撃ち込むことは、米国もしてくる可能性が浮上しています。英BBCの伝えた空爆報道は「核関連施設と軍事施設を空爆」、というものですが、核施設への空爆は現時点では国連の決議がないと不可能でしょうし、軍事施設も同様です。
ですがイラクのテロ組織に支援している箇所だけは、国連の決議を得なくても実行に移す。米国とはそういう国です。テロを壊滅させるためには強引でも自説を押し通して曲げない。そしてここにイスラエルが関わっていますから、かなり確度としては高いのだと考えています。
中距離弾道ミサイルの開発に成功した暁には、イスラエルは脅威として捉えます。今のうちにイランのアフマディネジャド政権に揺さぶりをかける、そのための下準備は計画しているはずであり、それが米国による攻撃となる訳です。
ただ米国はイラクでの失敗で大量の損失を抱えているところであり、一国の独断で行動することはし難いところです。この時、日本に資金の拠出を迫る可能性もあり、更に揺さぶりに成功し、状況が悪化して戦争状態にでも突入すれば日本の自衛隊派遣、などの話にも発展するかもしれません。今はまだ仮定の話ですが、早ければ三ヶ月と経たないうちに発展する話でもあります。
恐らく、全体情勢を見れば可能性は低いと見ています。ただイスラエルが絡むと米国の事情はガラリと変わる。そのことだけは意識して、日本も対応を考えておくべきなのでしょうね。
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/