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「為替」 米株急落、リスク回避の円キャリートレード手仕舞いにドル大幅安117.50円/ニューヨーク外国為替市場概況
2月28日7時38分配信 フィスコ
「米株急落、リスク回避の円キャリートレード手仕舞いにドル大幅安117.50円」ニ
ューヨーク外為市場概況 2007年2月28日(水曜日)−株式会社フィスコ 平松 京
子/片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:29JST 「米株急落、リスク回避の円キャリートレード手仕舞いにドル大幅安117.50円」
【ロンドン市場概況】
27日のロンドン外為市場では、東京市場の流れを引き継ぎ、地政学的リスクや米
国景気減速懸念からのドル売り、円キャリートレードの巻き戻しとみられる円の買
い戻しが続き、ドル・円は119円96銭から119円28銭まで下落し、ユーロ・円も158円
15銭から157円63銭まで下落した。ユーロ・ドルは1.3170ドルから1.3231ドルまで上
昇、ポンド・ドルは1.9595ドルから1.9672ドルまで上昇し、ドル・スイスは1.2290
フランから1.2227フランまで下落した。
【経済指標】
ユーロ圏・1月マネーサプライM3:前年比+9.8%(予想+9.5%、12月+9.7%)
独・2月ザクセン州消費者物価速報:前年比+2.3%(12月+2.4%)
独・2月ブランデンブルグ州消費者物価速報:前年比+1.9%(12月+1.8%)
【要人発言】
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「EU閣僚は、G7声明の為替に関する部分を支持」
レインデルス・ベルギー財務相
「円は弱い」
ブルトン仏経済財務産業相
「日本経済は持続可能な拡大基調にある」
「ユーログループの間で円が議題に上った」
「今年のユーロ圏の成長見通しは良好、インフレは抑制されている」
ガルガナス・ギリシャ中銀総裁
「インフレリスクは明らかに上向きで拡大している」
「07年のユーロ圏のGDP伸び率、当初の予想を上回る見通し」
「ECB、金融政策では常に予防的に行動する」
「ECBが追加措置を講じるには、関連する経済指標をみる必要」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:119円29銭、ユーロ・ドル:1.3230ドル、ユーロ・円:157円78銭、ポン
ド・ドル:1.9645ドル、ドル・スイス:1.2236フラン
【ニューヨーク市場概況】
27日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米1月耐久財受注が予想を大幅に下
回った事を受けた米利下げ観測の強まりや、中国株式市場の急落が米株式市場に波
及して大幅な下げに繋がった事によるリスク回避の円キャリートレード手仕舞いに
119円29銭から117円50銭まで下落して年初来安値を更新し、安値圏118円05銭前後で
引けた。
ユーロ・ドルは、低調な米耐久財受注を嫌気したドル売りに1.3220ドルから1.3260
ドルまで上昇後、ユーロ・円絡みの売りに1.3245ドル前後に弱含み引けた。ユー
ロ・円はリスク回避の円キャリートレード手仕舞いが加速し157円78銭から155円73
銭まで下落した。ポンド・ドルはポンド・円絡みの売りに1.9672ドルから1.9604ド
ルまで下落し、ドル・スイスは1.2240フランから1.2145フランまで下落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
6月利下げ確率:46%←22% / 9月利下げ確率:80%←46%
【原油市場】
原油相場は前日比変わらず水準で引ける。中国株式市場の大幅下落を受けたリス
ク回避の動きに一旦60ドル台前半まで下落。28日に原油在庫統計の発表を控え、昨
年3月以来で最低となる製油所の稼働率を受けた石油製品の供給減少観測に買い戻さ
れたものの、62ドル台到達後は引けにかけて伸び悩む展開となった。NY原油先物価
格は60.10ドルから62.25ドルまで最大3.5%上昇した後に軟化し、61.46ドル(前日
比+0.07ドル、+0.1%)で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は大幅下落。中国など新興市場諸国の株式相場が相次いで大幅下落とな
ったことや、1月耐久財受注が予想を下回ったことが嫌気されて急落した。午後3時
頃、ダウ平均は一時500ドル以上の下落となるなど売りが売りを呼ぶ展開となり、終
値ベースでも同時多発テロ以来で最大の下落幅を記録した。セクター別でも全面安
となり、特に自動車やテクノロジー・ハード機器の下落が目立った。個別ではアッ
プルがiTVの発売時期延期を発表して5.3%安。一方でストレージのブローケード
(BRCD)や家電小売のラジオシャック(RSH)は好決算を発表して上昇した。ダウ構成銘
柄は30銘柄全てが下落し、特にGM(GM)やウォルト・ディズニー(DIS)の下げが目立っ
た。結局ダウは416.02ドル安の12216.24、ナスダックは96.66ポイント安の2407.86
で取引を終了した。NY証券取引所の出来高は40億株を上回り、ダウ指数の計算処理
が遅れた事が原因で、3時頃ダウの下げ幅が250ドル前後から一気に500ドルまで拡大
する出来事が起こった。
【通貨オプション】
オプション市場では、不透明感の強まりに買いが先行、1週間物は7.400%から
9.300%、1ヶ月物は7.100%からから8.05%、3ヶ月物は6.825%から7.325%、6ヶ
月物は6.825%から7.425%それぞれ上昇した。1年物は6.825%から7.100%へ上昇し
ている。
リスクリバーサルでは、円先高観を受けた下値ヘッジ目的の円コール買い意欲が強
まっており、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.750%から+1.200%、3ヶ
月物は+0.900%から+1.250%、6ヶ月物は+0.925%から+1.225%へそれぞれ拡大し
た。
【経済指標】
独・2月バーバリア州消費者物価指数:前年比+1.8%(12月+1.8%)
独・2月消費者物価指数速報:前年比+1.6%(12月+1.6%)
独・2月調和消費者物価指数速報:前年比+1.8%(12月+1.8%)
米・1月耐久財受注:前月比-7.8%(予想-2.5%、12月+2.8%←+2.9%)
米・1月耐久財受注(輸送用機器除く):前月比-3.1%(予想-0.2%、12月+2.6%←
+2.7%)
米・2月消費者信頼感指数:112.5(予想108.9、1月110.2←110.3)
米・1月中古住宅販売件数:646万戸、前月比+3.0%(予想624万戸、12月627万戸←
622万戸)
米・2月リッチモンド連銀製造業指数:-10(予想-2、1月-11)
【要人発言】
シュタインブリュック独財務相
「経済は堅調基調」
ウェリンク・オランダ中銀総裁
「金利は引き続き低水準」
ホワイトハウス
「金融市場動向は常に注視」
トーマス・ヨーダン・スイス国立銀行(中央銀行)理事会メンバー
「中銀は緩和的政策金利を中立水準へ戻す動き継続」
「強い経済がインフレを押し上げる懸念」
「スイスフラン安はインフレ要因」
「政策金利はまだ中立的水準に到達した」
米1月公定歩合決定会合
「全員一致で政策金利据え置き決定」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 119.96 119.97 117.50 117.95
ユーロ・ドル 1.3170 1.3260 1.3170 1.3244
ユーロ・円 157.97 158.15 155.73 156.19
ドル・スイス 1.2290 1.2290 1.2145 1.2175
ポンド・ドル 1.9602 1.9674 1.9595 1.9620
株式市場:
NYダウ 12628.90 12629.38 12086.06 12216.24
ナスダック 2469.18 2470.92 2402.36 2407.86
債券市場: (始値) (終値)
米国債 2年物 4.758 4.589
米国債10年物 4.625 4.513
米国債30年物 4.730 4.633
先物市場:
NY金先物 682.0 692.5 677.5 687.2
NY原油先物 60.30 62.25 60.10 61.46
シカゴ日経平均先物 17830 17870 17300 17460
最終更新:2007年2月28日7時38分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070228-00000002-fis-brf