| Tweet |
「為替」 グリーンスパン前FRB議長の景気後退示唆でドル軟調120.35円／ニューヨーク外国為替市場概況
2月27日7時32分配信 フィスコ
「グリーンスパン前FRB議長の景気後退示唆でドル軟調120.35円」ニューヨーク外為
市場概況 2007年2月27日（火曜日）−株式会社フィスコ 平松 京子／片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:26JST 「グリーンスパン前FRB議長の景気後退示唆でドル軟調120.35円」
【ロンドン市場概況】
26日のロンドン外為市場では、ユーロ圏財務相会合での円安牽制発言の可能性に
対する警戒や、藤井財務次官発言「日米財務相会談、為替・金融政策の議論は展開
次第であり得る」が意識され、ドル・円は120円90銭から120円59銭まで下落、ユー
ロ・円も159円30銭から158円70銭まで下落した。ユーロ・ドルは1.3184ドルから
1.3154ドルまで下落、ポンド・ドルも1.9662ドルから1.9612ドルまで下落し、ド
ル・スイスは1.2300フランから1.2323フランで上下した。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
藤井財務次官
「日米財務相会談、為替・金融政策の議論は展開次第であり得る」
後藤自民政調副会長
「自民党金融調査会では、2/21の日銀の追加利上げに賛否両論」
米軍
「イラクでイラン製武器を新たに発見」
ラブロフ・ロシア外相
「イランへの武力行使観測を懸念」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：120円63銭、ユーロ・ドル：1.3167ドル、ユーロ・円：158円80銭、ポン
ド・ドル：1.9632ドル、ドル・スイス：1.2308フラン
【ニューヨーク市場概況】
26日のニューヨーク外為市場では、ドル・円はイラン制裁に絡む地政学的リスク
やグリーンスパン前米FRB議長の“景気後退の可能性示唆”発言を受けた債券利回り
の低下に伴う売りにストップロスを巻き込み120円35銭まで下落したが、米系筋の買
いに120円79銭へ強含み120円65銭前後で取引を終えた。
ユーロ・ドルは、米金利低下や欧州高官によるユーロ圏経済の強い回復を示唆する
発言を受けて1.3154ドルから1.3189ドルまで上昇し、高値圏1.3185ドル前後で引け
た。ユーロ・円は利食い売りに一旦158円62銭まで下落後、ユーロ・ドルの上昇に連
られる形で159円14銭まで反発した。ポンド・ドルは1.9611ドルから1.9647ドルまで
上昇し、ドル・スイスは1.2333フランから1.2288フランまで下落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
6月利下げ確率：22％←14％ / 9月利下げ確率：46％←36％
【原油市場】
原油相場は2ヶ月ぶりの高値水準で高止まり推移した。国連安保理が設けたウラン
濃縮活動停止の要請期限を無視して活動を続けるイランに対して追加制裁を科すか
どうかの協議がロンドンで開かれており、制裁によってイランが原油供給を停止さ
せるとの思惑が買い材料となった。しかし、その一方で米北東部の厳しい寒さの落
ち着きによる暖房油需要の低下観測が売り材料になり、また、先週末までの相場続
伸を受けた利食い売りも強まったことから上値の重い値動きが続いた。NY原油先物
価格は先週末につけた年初来高値（61.80ドル）目前の61.75ドルまで上昇後に伸び
悩み、61.39ドル（先週末比+0.25ドル、+0.4％）で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場は下落。投資ファンドによる大型買収の報道を好感して上昇して始まっ
たものの、グリーンスパン前FRB議長が米国経済の景気後退に言及したことが嫌気さ
れ下落に転じる展開となった。セクター別では、公益事業や電気通信サービスが上
昇した一方、各種金融や運輸が軟調。電力会社のTXU（TXU)はKKRなどの投資ファン
ド連合が総額450億ドルでの買収を発表して急騰。ダウ・ケミカル（DOW)も投資ファ
ンドによる買収観測から買われた。一方でニューヨーク・タイムズ（NYT)はリーマ
ンブラザーズの投資判断引き下げを受けて下落。エネルギー開発などのマクダーモ
ット・インターナショナル（MDR)もTXU買収によって受注プロジェクトが凍結する見
込みとなり下落した。ダウ構成銘柄ではシティグループが投資判断を引き上げたメ
ルク（MRK)が3.6％高となった。結局ダウは15.22ドル安の12632.26、ナスダックは
10.58ポイント安の2504.52で取引を終了した。住宅金融の不良債権問題が金融全般
に拡大するとの懸念から大手金融各社が軟調推移となった。
【通貨オプション】
オプション市場では、下値警戒する動きに買いが先行し1週間物は7.125％から
7.400％、１ヶ月物は6.900％から7.100％、3ヶ月物は6.775％から6.825％、6ヶ月物
は6.775％から6.825％へ先週末比水準からそれぞれ上昇した。更に、先週、過去最
低水準の6.70％まで低下した1年物は6.825％へ上昇している。
リスクリバーサルでは、動意乏しく、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は
+0.700％から+0.750％へ小幅拡大、3ヶ月物は+0.900％で先週末比変わらず、6ヶ月
物は+0.975％から+0.925％へ縮小した。
【経済指標】
特になし
【金融政策】
ハンガリー中銀：政策金利8％に据え置き決定
【要人発言】
グリーンスパン前米FRB議長
「米財政赤字は重大懸念、年内にリセッションの可能性も」
バイズFRB理事
「出来れば後任を1週間以内に任命」
「連銀が懸念しているローンの金額はかなり小額」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「短期的なインフレは抑制されている」
「円に関して言及すべき事はG7において言及した」
ソルべス・スペイン第2副首相兼経済財政相
「欧州インフレは抑制」
「インフレ期待は原油価格次第」
「通貨の安定を望む」
全米企業エコノミスト協会（NABE）
「今年の米経済は2.8％という持続可能なペースで成長し、インフレのリスクは景気
低迷のリスクをわずかに上回る」
「政策金利については今後も５．２５％で据え置かれるとの見通し」
ブランチフラワー英金融政策委員
「英中銀は向こう2年間でポンド下落を予想」
「英インフレは夏までに目標に到達」
「英インフレは向こう2年で2％以下を見込む」
「英雇用市場は軟化。供給は需要に見合わず。」
「英経済はインフレなしに拡大する可能性」
「英インフレ期待は後退」
クワデン・ベルギー中銀総裁
「ユーロ圏の現在の政策金利は景気、投資の妨げとならず」
「ECBは強い警戒姿勢」
「中銀は先見性重視」
「政策金利は引き続き緩和的」
アロゴスクフィス・ギリシャ経済財務相
「インフレは抑制」
「経済状況は大変好調」
「ユーロ圏の経済成長は強い」
「過剰な為替変動は望まず」
ソルべス・スペイン第2副首相兼経済財政相
「欧州インフレは抑制」
「インフレ期待は原油価格次第」
「通貨の安定を望む」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相
「短期的なインフレは抑制されている」
「円に関して言及すべき事はG7において言及した」
「本年のインフレは2％以下」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 120.88 120.90 120.35 120.65
ユーロ・ドル 1.3179 1.3189 1.3152 1.3188
ユーロ・円 159.29 159.30 158.63 159.09
ドル・スイス 1.2320 1.2333 1.2288 1.2301
ポンド・ドル 1.9652 1.9661 1.9609 1.9635
株式市場：
NYダウ 12647.88 12697.23 12608.47 12632.26
ナスダック 2524.25 2525.98 2492.54 2504.52
債券市場： （始値） （終値）
米国債 2年物 4.800 4.754
米国債10年物 4.670 4.627
米国債30年物 4.777 4.731
先物市場：
NY金先物 688.8 691.8 685.5 689.8
NY原油先物 61.20 61.75 60.65 61.39
シカゴ日経平均先物 18240 18265 18140 18235
最終更新:2月27日7時32分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070227-00000001-fis-brf
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,ＭＬを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。