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□三菱東京UFJ 闇社会への不正融資問題どうケリつけるか [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/article/detail/3045013/
三菱東京UFJ 闇社会への不正融資問題どうケリつけるか
コトの重大さとは裏腹に、全国銀行協会が20日に開いた会見は、ナンともシマラナイものだった。
同協会は、闇社会の財団法人「飛鳥会」元理事長の業務上横領事件に関与した三菱東京UFJ銀行に厳重処分を下したものの、命じる同協会会長と処分を受ける三菱東京UFJ頭取が同じ人物なのだ。
「処分を極めて重く受け止める」と語った畔柳信雄氏もさぞかしバツが悪かったろう。
世間の関心は、三菱東京UFJが3月16日までに金融庁へ提出する業務改善計画の中身にある。金融庁はすでに新規出店の6カ月間停止などの処分を下している。三菱東京UFJがどこまで踏み込んだ自主処分を行うか。厳格な内容が求められているわけだが、会見では「内部管理体制を一層強める」(畔柳頭取)といかにも抽象的な言い回しに終始した。実際どうなるのか。
「旧UFJ銀行経営陣の沖原隆宗元頭取(現三菱東京UFJ銀行副頭取)は辞任。玉越良介元UFJホールディングス社長(現三菱UFJFG会長)は残留となる可能性が大きい」
メガバンク関係者がズバリこう言う。ちゃんと理由があるようだ。
「沖原・玉越両氏は本来、昨年6月の株主総会で退く予定でした。ところがこの飛鳥会事件が5月に発覚したため、2人を含む旧UFJ出身の役員を残した。不祥事が表沙汰になった際に責任を取らせるカードが必要だったからです。辞任するのが沖原氏というのは元頭取ですからね」(前出のメガバンク関係者)
吸収した側と吸収された側の、まさにパワーバランスによるものといえよう。
では三菱東京サイドは無傷か。
「金融庁が、事件を起こしたUFJ関係者だけに責めを負わせることはケシカランと戒めたという情報が流れていますから、三菱東京も処分は免れない。だが、大甘でしょう」(銀行関係者)
せいぜい役員報酬カットでお茶を濁すのではないか。「畔柳頭取と法人担当副頭取が役員報酬の50%の減額」という数字が独り歩きしているほど。
とはいえ、甘く映る処分を歓迎しない銀行関係者は少なくない。
「畔柳頭取は事件を経営統合後も公にしなかった理由のひとつに、行員の“人命尊重”を持ち出していたが、これはフェアじゃない。仮に、危害が及ぶとしたら行員ではなく経営陣であることは明白。本人の身を守るためだったんじゃないか」(金融関係者)
その上、旧UFJ両トップを残したのがこの不祥事対策であったとしたら、三菱の“責任逃れ”とのそしりを免れまい。畔柳頭取は自らどう責任を取るのだろうか。
【2007年2月21日掲載】
2007年02月24日10時00分