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2007年02月22日
経済の話。日経平均が18000円台へ
今日、日経平均は6年9ヶ月ぶりに18000円台に乗せました。昨日の日銀の利上げでも、一度ヨーイドンをかけて日本株を買い上げた外国人投資家にとって、こんなところで下落させる訳にはいかない。だから裁定買い残を積み上げてでも買い上げているので、関係ないといったところでしょう。
日銀の利上げに関して、諸外国の反応は概ね冷静です。上げて当たり前、というところでしょうか。昨日まで日本の経済アナリストの間の予想は半々でしたので、利上げに反発する意見があるかと考えていましたが、「日本経済にとって良いこと」との意見が大半を占めました。反対意見の方が多かったような気もするのですが…。
政府の間からは「日銀の責任」との発言もありますが、政府はデフレ圧力をかけているのですから、「成長目標は日銀と同じ」でもそうですが、低金利のみで成長を達しようとしている政府の態度は異常です。米国では政府が減税し、インフレ誘導を行いました。医療費負担の増大や、減税の廃止などをしていては成長など無理です。
個人の貯蓄率が増大したという記事もありましたが、将来不安の解消に努めないと、いつまでも日本の消費者態度は好転しないでしょう。非正規雇用が増えたのはどうしてか?政府は自身の政策をもう一度考えてみるべきなのでしょうね。
東京鋼鐵の株主総会で、大阪製鉄との合併が否決されました。日本もついに経営者ではなく、株主の意思が尊重される時代に入った、これは画期的なことだと思います。合併比率が問題とされましたが、企業価値の算出方法に経営者と株主の意見が分かれるのは、情報開示のあり方の問題かもしれません。株主を説得できるだけの情報がきちんと開示されていれば、起こらない問題なのだと思います。
一方でヤフーが夢の街創造委員会にTOBをかけ、株価より低い水準であるにも関わらず、夢の〜の経営陣が受け入れた記事もあります。こうしたものは今後もあるかもしれませんが、やはり情報開示がしっかりしないと株主は損失を被るのでしょうね。
今日、首都高でトレーラーの事故がありました。その前にはスキーバスの事故もありましたが、大型車の事故が相次いでいます。国を人間の身体に例えると、内臓(大企業)は健全になりましたが、骨(中小企業)は価格下落圧力で骨粗しょう症になり弱っていますし、血(物流)は燃料費高騰と価格下落圧力でドロドロの状態です。
日本が元気になるためには何が必要で、景気拡大の恩恵を個人が受けるためには何をしなければならないか?利上げに文句を言う前に、政府はその見識と手腕を問われているのだと思いますけどね。
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/