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「為替」 根強いインフレ示す米CPIにドル続伸121.20円、原油60ドル台のせ/ニューヨーク外国為替市場概況
2月22日7時45分配信 フィスコ
「根強いインフレ示す米CPIにドル続伸121.20円、原油60ドル台のせ」ニューヨーク
外為市場概況 2007年2月22日(木曜日)−株式会社フィスコ 平松 京子/片山 善
博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:38JST 「根強いインフレ示す米CPIにドル続伸121.20円、原油60ドル台のせ」
【ロンドン市場概況】
21日のロンドン外為市場では、福井日銀総裁発言「今後とも金利水準の調整はゆ
っくり進めていく」を受けた円売りが継続、ポンド売りをきっかけにしたドル買い
も強まったことから、120円43銭から120円98銭まで上昇した。ユーロ・円は158円40
銭から158円96銭まで上昇した。
欧州通貨では、2/7-8分英中銀金融政策委員会議事録がタカ派的な内容でなかった
との見方からポンド売りが優勢になり、ポンド・ドルは1.9590ドルから1.9489ドル
まで下落、ユーロ・ポンドは0.6717ポンドから0.6743ポンドまで上昇した。ユー
ロ・ドルは1.3162ドルから1.3120ドルまで下落し、ドル・スイスは1.2352フランか
ら1.2413フランまで上昇した。
【経済指標】
仏・1月消費者物価指数:前年比+1.4%(前年比予想+1.5%、12月+1.7%)
ユーロ圏・12月経常収支(季調前):+50億ユーロ(11月+45億ユーロ←+17億ユーロ)
南ア・1月消費者物価:前年比+6.0%(12月+5.8%)、コア+5.3%(12月+5.0%)
【金融政策】
2/7-8分英中銀金融政策委員会議事録
「7対2で金利据え置き決定」
「センタンス委員とベズリー委員が0.25%の利上げを主張」
「多数の委員が速いペースでの利上げが過度の引き締めにつながりかねないと判
断」
【要人発言】
安倍首相
「日銀の責任において適切に判断した」
尾身財務相
「日本経済・市場への影響など総合的に考え日銀が決定と判断」
「日銀総裁と副総裁の意見の相違、多数決のルールで結論出したということ」
「景気回復を持続的なものとするため、日銀には金融面から経済を支えてほしい」
大田経済財政担当相
「極めて低い金利水準による緩和的な金融環境を維持し、経済を支えてほしい」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:120円20銭、ユーロ・ドル:1.3145ドル、ユーロ・円:157円96銭、ポン
ド・ドル:1.9518ドル、ドル・スイス:1.2375フラン
【ニューヨーク市場概況】
21日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は予想を上回る米1月消費者物価指数
(CPI)を受けた債券利回りの上昇に120円81銭から121円20銭まで一段高となった
が、米インべストメントバンクや本邦輸出筋などの戻り売りをこなせず、120円90銭
前後にやや軟化して取引を終えた。ユーロ・ドルは強い米CPIを受けた金利上昇を受
けて1.3152ドルから1.3112ドルまで下落したが、オプション絡みの買いなどに下支
えられ1.3140ドル前後に戻して引けた。ユーロ・円は日本の金利は低水準で推移す
るとの憶測に伴う円キャリートレードの再開に159円05銭まで上昇しユーロ導入来の
最高値を更新した後、中銀筋の売りや利食いに押されて158円74銭へ反落した。ポン
ド・ドルは1.9497ドルへ下落後、1.9549ドルまで反発し、ドル・スイスは1.2371フ
ランから1.2415フランまで上昇した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
6月利下げ確率:12%←16% / 9月利下げ確率:30%
【原油市場】
原油相場は60ドル台に反発。米北東部の厳しい寒さが継続しているため、市場の
関心は日本時間23日00:30発表予定の前週の在庫統計に集まっており、在庫が大量
に取り崩されるとの観測から買いが先行した。なお、暖房油を含む留出油在庫は300
万バレル近い減少が見込まれている。また、イラン大統領がウラン濃縮停止の要請
期限日となる21日に「核エネルギーの開発活動は前進に向け極めて重要であり、価
値がある」と改めて核開発を続けることを公約し、先に国連安保理が決議した同国
への制裁が科される可能性が高まったことも買い材料となった。NY原油先物価格は
一時60.63ドルまで2ドル近く上昇し、高値圏60.07ドル(前日比+1.22ドル、
+2.0%)で取引を終えた。
【株式市場概況】
NY株式相場はまちまち。1月の消費者物価指数が事前予想を上回る0.2%の上昇と
なったことから売り先行の展開となった。その後ナスダックは緩やかに上昇に転じ
たものの上値は限定的。セクター別では、素材やソフトウェア・サービスが上昇す
る一方で半導体・同製造装置やテクノロジー・ハード機器が下落。プルデンシャル
が投資判断を引き上げたアップル(AAPL)が上昇。薬剤給付管理のメドコ(MHS)は予
想を上回る好決算を発表して10%高となった。一方で、サブプライム(信用力の低
い)住宅ローンのノバスター(NFI)が予想を大幅に下回る決算を発表して42%の急落
となった。ダウ構成銘柄では、昨日予想を上回る決算を発表したヒューレット・パ
ッカードだが、控えめな見通しが嫌気されて下落。結局ダウは48.23ドル安の
12738.41、ナスダックは5.38ポイント高の2518.42で取引を終了した。原油価格が大
幅反発、1バーレルあたり60ドルを回復したことも上値を抑える要因となった。
【通貨オプション】
オプション市場では、日銀金融政策決定会合に向けて買い持ちに傾けていた投資
家のポジション手仕舞い売りが先行している。特に短期物の売りが活発で、1週間物
変動率は8.350%から7.200%、1ヶ月物変動率は7.200%から6.900%、3ヶ月物は
7.025%から6.775%、6ヶ月物は6.975%へそれぞれ低下した。リスクリバーサルで
は、円先高観の後退に円コール買いが弱まり、25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月
物は+1.100%から+0.65%、3ヶ月物は+1.250%から+0.95%、6ヶ月物は+1.225%か
ら+1.075%へそれぞれ縮小している。個別では、高水準となっていた超長期物、1-
10年物の売りが活発となっている。
【経済指標】
米・週次MBA住宅ローン申請指数(2/16):前週比-5.2%(前回+1.5%)
米・1月消費者物価指数(CPI):前年比+2.1%(予想+2.0%、12月+2.5%)
米・1月コアCPI:前年比+2.7%(予想+2.6%、12月+2.6%)
米・1月景気先行指数:前月比+0.1%(予想+0.2%、12月+0.6%←+0.3%)
加・12月小売売上高:前月比+2.3%(予想+1.0%、11月+0.3%←+0.2%)
加・12月小売売上高(自動車除く):前月比+2.0%(予想+0.6%、11月+0.2%←
+0.1%)
【要人発言】
1/30-31の米FOMC議事録
「強い需要に伴い物価リスクは依然として上向き」
「インフレバイアス声明討議、現状では変更は好ましくないと決定」
「FOMC全メンバーはインフレリスクが継続、追加利上げの可能性を強調で一致」
「主要懸念はインフレが高止まりとなる可能性」
「指標によると、住宅市場に安定の初期的な兆し」
「更なる住宅市場の悪化リスクは減少」
「賃金上昇はインフレのリスク」
「コアインフレの低下基調に確証はない」
「米経済の拡大は引き続き弾力性がある」
米財務省報道官
「ポールソン米財務長官は3/5に初訪日。尾身財務相や福井日銀総裁と会談する予
定」
イタリア政府
「プロディ伊首相辞意表明」
イエレン米サンフランシスコ連銀総裁(投票権有)
「引き続き引締めバイアス政策を支持」
「住宅市場、景気後退への懸念は減少」
プール米セントルイス連銀総裁(投票権有)
「単月の指標を基に政策変更をすることは間違い」
「インフレは本年低下予想」
「本日のCPI結果によってインフレ見通しが変わることはない」
「インフレが加速するようであれば連銀は引締めが必要」
コーンFRB副議長
「世界的不均衡はいずれ解消すると予想」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 120.89 121.20 120.43 120.91
ユーロ・ドル 1.3139 1.3162 1.3112 1.3141
ユーロ・円 158.84 159.05 158.40 158.88
ドル・スイス 1.2355 1.2415 1.2352 1.2379
ポンド・ドル 1.9545 1.9592 1.9488 1.9544
株式市場:
NYダウ 12782.87 12782.87 12707.17 12738.41
ナスダック 2503.03 2518.42 2500.96 2518.42
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.777 4.791
米国債10年物 4.674 4.692
先物市場:
NY金先物 662.3 686.4 660.5 684.0
NY原油先物 58.60 60.63 58.30 60.07
シカゴ日経平均先物 17930 17985 17890 17980
最終更新:2月22日7時45分
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