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□【書籍紹介】Tシャツが明かすグローバル経済の実態 [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/article/detail/3035741/
Tシャツが明かすグローバル経済の実態
「あなたのTシャツはどこから来たのか?」ピエトラ・リボリ著、雨宮 寛・今井章子訳(東洋経済新報社 2000円)
1999年2月、著者の勤めるジョージタウン大学で反グローバリズムの集会が開かれていた。すると「あなたのTシャツは誰が作ったものですか」と叫ぶ女子学生の声が耳に飛び込んできた。彼女が言うには、安価なTシャツは途上国の労働者の過酷な搾取の上に成り立っているのだと。これを聞いた著者は同年春、マイアミのTシャツショップを訪れ、1枚のTシャツを購入。ラベルに書かれたTシャツ工場を起点に、本書の旅は始まる。
テキサスの綿農園、上海の綿紡工場、米国の小売店へ、さらに古着の回収と流通を追って、タンザニア、日本へも。その結果明らかになったのは、グローバリゼーションは自由競争の申し子のように思われているが、ことTシャツ市場においては市場原理はほとんど働かず、先進国・途上国双方の保護主義的な政策が市場を操作していること。丹念な調査によって明かされたグローバル経済の実態だ。
【2007年2月16日掲載】
2007年02月19日10時00分