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「為替」 約10年ぶり低水準の米住宅着工件数でドル続落118.98円、原油反発59.45ドル／ニューヨーク外国為替市場概況
2月17日7時40分配信 フィスコ
「約10年ぶり低水準の米住宅着工件数でドル続落118.98円、原油反発59.45ドル」ニ
ューヨーク外為市場概況 2007年2月17日（土曜日）−株式会社フィスコ 平松 京
子／片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*07:37JST 「約10年ぶり低水準の米住宅着工件数でドル続落118.98円、原油反発59.45ドル」
【ロンドン市場概況】
16日のロンドン外為市場では、ポジション調整とみられるドルの買い戻しが先行
し、ドル・円は119円26銭から119円55銭まで上昇したが、クロス円の売りに押され
て119円18銭まで下落した。ユーロ・円は156円98銭から156円37銭まで下落、ユー
ロ・ドルは1.3138ドルから1.3110ドルまで下落した。ポンド・ドルは1.9512ドルか
ら1.9479ドルまで下落し、ドル・スイスは1.2345フランから1.2380フランまで上昇
した。
【経済指標】
ユーロ圏・12月貿易収支：+25億ユーロ（予想+25億ユーロ、11月+51億ユーロ←+31
億ユーロ）
【金融政策】
中国人民銀行
「預金準備率を0.5％ポイント引き上げ、2月25日から実施」
「4大商業銀行は9.5％から10.0％へ、小規模銀行は10.0％から10.5％へ」
「中国の信用拡大の圧力が強まっている」
「国際収支の不均衡は引き続き顕著な問題」
【要人発言】
アルムニア欧州委員
「円相場は長期的な均衡水準を大幅に下回っている」
「欧州委員会の円に対する考えはG7声明と同じ」
ウェリンク・オランダ中銀総裁
「インフレ圧力が強まっている」
「中国、リスクが大きくなればドル離れする可能性」
「通貨供給量増加のリスク」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：120円13銭、ユーロ・ドル：1.3138ドル、ユーロ・円：157円80銭、ポン
ド・ドル：1.9572ドル、ドル・スイス：1.2383フラン
【ニューヨーク市場概況】
15日のニューヨーク外為市場で、ドル・円は10年来の低水準となった米1月住宅着
工件数を受けたドル売りや、マクロファンド筋主導の円キャリートレード手仕舞い
などにオプションバリアーをつけて118円98銭まで下落したが、アジア筋や公的資金
とされる買いが強まり、ショートカバーを巻き込み119円47銭まで反発し、高値圏
119円40銭前後で取引を終えた。
ユーロ・ドルはユーロ・円絡みの売りに一旦1.3094ドルまで下落したが、「米ゼネ
ラルモーターズが独ダイムラー・クライスラーから同社傘下のクライスラー部門を
買い取る可能性がある」との報道を受けてユーロ買いが強まり1.3145ドルまで反発
し、ほぼ高値で引けた。ユーロ・円はマクロファンド筋主導の売りに156円24銭まで
下落後、週末のショートカバーに156円90銭まで反発した。ポンド・ドルは1.9516ド
ルまで上昇後、1.9465ドルへ反落し、ドル・スイスは1.2385フランから1.2335フラ
ンまで下落した。
【FF先物米金利変更織り込み率】
3月利上げ確率：0％で変わらず / 6月利下げ確率：14％で変わらず
【原油市場】
原油相場は2％超の上昇。昨日2週間ぶりに57ドル台を割り込んだことをきっかけ
に買い戻される流れに転じており、「アフリカ最大の産油国ナイジェリアのデルタ
地帯において武装勢力が石油施設などへの攻撃を強める計画をしている」と現地米
領事館が警告したとのニュースも買い材料になることで堅調に推移した。NY原油先
物価格は59.45ドルまで1.5ドル近く買い進められ、ほぼ高値59.39ドル（前日比
+1.40ドル、+2.4％）で取引を終えた。なお、今週の原油価格の騰落率は-0.8％とな
った。
【株式市場概況】
NY株式相場はまちまち。1月の住宅着工が予想を大幅に下回ったことや、マイクロ
ソフト（MSFT)がビスタの売れ行きに慎重な見方を示したことで売り先行の展開とな
った。しかし午後にかけて徐々に下げ幅を縮小する展開となり、ダウは僅かに上昇
に転じた。セクター別では、電気通信サービスや銀行が上昇する一方でソフトウェ
ア・サービスや自動車・自動車部品が軟調。マイクロソフト（MSFT)はアナリスト説
明会でスティーブ・バルマーCEOが、一部アナリストのビスタに対する予想は強気す
ぎるとの見方を示し2.4％安。またKBホーム（KBH)やトールブラザーズ（TOL)など住
宅メーカー各社も軟調推移となった。一方でダイムラー・クライスラー（DCX)は、
クライスラー部門を売却する方向でGM（GM)と交渉中であることが明らかとなり上
昇。ダウ構成銘柄では、デュポン（DD)が1％を越す上昇となり指数の上昇に貢献し
た。結局ダウは2.56ドル高の12767.57、ナスダックは0.79ポイント安の2496.31で取
引を終了した。来週月曜日はプレジデント・デーの為、ＮＹ株式相場は休場。
【通貨オプション】
オプション市場で、変動率は中国の旧正月や、米連休のために若干低下している
が、ドル・円が安値更新する動きを受けて堅調に推移している。1週間物変動率は
9.25％から9.00％、１ヶ月物変動率は7.950％から7.600％、3ヶ月物は7.525％から
7.225％、6ヶ月物は7.325％から7.175％へそれぞれ低下した。
リスクリバーサルでは、引き続き日本の利上げ観測に伴う下値をヘッジする動きを
受けた円コール買いは根強い。25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+1.500％か
ら+1.300％、3ヶ月物は+1.350％から+1.300％へそれぞれ縮小、6ヶ月物は+1.325％
で昨日と同水準で取引されている。
【経済指標】
米・1月生産者物価指数（PPI）：前月比-0.6％（予想-0.5％、12月+0.9％）
米・1月コアPPI：前月比+0.2％（予想+0.2％、12月+0.2％）、前年比+1.8％（予想
+1.8％、12月+2.0％）
米・1月住宅着工件数：140.8万戸、前月比-14.3％（予想160万戸、12月164.3万戸←
164.2万戸）
米・1月住宅着工許可件数：156.8万戸、前月比-2.8％（予想159.3万戸、12月161.3
万戸）
米・2月ミシガン大学消費者信頼感指数速報：93.3（予想97.0、1月96.9）
【要人発言】
モスコウ米シカゴ連銀総裁（投票権有）
「追加利上げも依然必要となる可能性」
「インフレは高すぎる」
「インフレが高まるリスクが成長の懸念」
「インフレがすでに懸念でないとするのは時期尚早」
「成長へのリスクは明らかに緩和」
「インフレ圧力の上昇が浮かび上がる可能性」
「最近の物価統計には一定の改善が見られる」
「連銀はインフレ押し上げ」
「最近の失業率はかなり低水準」
「サブプライムの不履行が経済のリスクとなる可能性」
「住宅市場が安定し始めた一時的な兆候もみられる」
パラモ欧州中銀専務理事
「金融政策は緩和的」
「物価安定リスクは上向き」
「経済成長は強い」
「マネーサプライのデータは懸念」
「賃金交渉はインフレリスク」
【東京市場終値-ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 119.44 119.55 118.98 119.39
ユーロ・ドル 1.3138 1.3146 1.3094 1.3138
ユーロ・円 156.92 156.98 156.24 156.86
ドル・スイス 1.2350 1.2385 1.2335 1.2350
ポンド・ドル 1.9512 1.9516 1.9465 1.9496
株式市場：
NYダウ 12764.13 12769.17 12744.02 12767.57
ナスダック 2489.06 2497.92 2482.66 2496.31
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.805 4.788
米国債10年物 4.706 4.690
先物市場：
NY金先物 669.0 673.0 666.8 672.8
NY原油先物 57.85 59.45 57.85 59.39
シカゴ日経平均先物 17850 17900 17800 17860
最終更新:2月17日7時40分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070217-00000001-fis-brf
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